1.オブジェクト
Excel はブックシートセルなど様々な要素が集まって一つのアプリケーションとして構成されていますこれらの要素オブジェクト(Object:もの)と言います。
Excel VBA から Excel を操作するには、ブックを開いたり、シートを削除したりといったように「どのオブジェクトに対してどのような命令を行うのか」を明確に指示することが必要です。
エクセルのアプルケーション(Application)本体やワークブック(Workbook)、ワークシート(Worksheet)、セル(Cell)などがオブジェクトです。
オブジェクトは階層構造になっており、 階層をたどるようにしてオブジェクトを指定していくことにより目的のオブジェクトを取得します。
2.プロパティ
オブジェクトはその特徴を示すプロパティ(property)と呼ばれる属性を持っています。
例えば同じセルでも幅や高さの値はそれぞれに異なった値を保持していますね。
VBA ではこのプロパティの値を調べたり変更することによって目的の処理を行います
オブジェクトに対して、プロパティを設定したりメソッドを設定したりするのがVBAのプログラミングです。
例えば以下のコードを見て下さい。
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Sub HelloWorld() Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value = "Hello World from vba." End Sub |
このように記述することで
現在のエクセルの”Sheet1″の”A1″セルのValue(値)に “Hello World from vba.”を代入しなさいという意味になります。
このように階層的に目的のオブジェクトを指定します。
3.メソッド
メソッドはJavaのメソッドと同じく、オブジェクトの動作を設定します。
一つ一つのオブジェクトはプロパティと同じように固有のメソッドを持っています。
Excel VBA ではこのメソッドを通じてオブジェクトに作業を行わせ目的の処理を行います。
例えば、
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Sub SelectB1() Worksheets("Sheet1").Range("B1").Select End Sub |
このように記述することで、
現在のエクセルの”Sheet1″の”A1″をSelectせよ。
という意味になります。