2013年07月28日 「社内交渉の場合また別のポイントもあるように感じました」
トヨタ生産方式の生みの親といわれる大野耐一さんには次のような逸話があるそうです。
あるとき、大野さんのお弟子の一人が聞きました。
「先生の言うとおりにやっていれば大丈夫ですね」
「いいや、それではダメだ」
「では、先生の言うとおりにやらなければいいのですか?」
「いいや、もっとダメだ」
「では、どうすれば良いのでしょうか?」
「私が行ったことを自分なりに咀嚼して、さらに改善する。そうすれば褒めてやる」
物事を学ぶということは常にこのような側面があるのではないか、
今回受講者の方から以下のようなメールをいただき、その思いを新たにしました。
ご本人の許可を得てここに掲載させていただきます。
先週のネゴシエーション研修ありがとうございました。
コミュニケーション、リーダシップの研修を受けてから、
既に5年以上経過しており、私としては、
当時のようなフレッシュさは既に無くなってしまいました。
しかし、日常業務での経験を踏まえて、
改めて整理して学習できるという点で、非常に良い研修でした。(中略)
・全般的に、今まで業務で自分が意識せず実践していたものを
体系的に学習できました。大筋としては、自分のやり方が間違って
なかったということが自信になりました。・特に「誠意」「信頼」がやはり大事というのには共感しました。
・自分の選択肢を増やし、相手の選択肢を知っておくというのも共感しました。
→刑事の捜査は足でするといいますが、私も歩き回って、様々な人に聞き込みを
して、資料を調べることを心がけるようにしてます。
会議の重要な局面で、決定的な一言が発言できるかどうかは、
普段の地道な努力ですよね。・ロールプレイにて、自分の良くない癖(メモが少ない、話を聞かないなど)
が見えてきてよかった。
→もう少し汎化して考えてみると・・・、自分は二つの事が
同時にできないように思います。(聞きながらメモする。など)
訓練が必要だなと思いました。・研修では、全般的に対顧客という事を想定していたかと
思いますが、社内交渉の場合また別のポイントもあるように感じました。
→社内の場合の方が、きれいごとが少ないので応酬話法的なスキルが必要?
→相手との付き合いが切ることができないので、決定的な断絶になるような
ことはお互いに何となく避ける。≒重要な決定が決められない?以上となります。