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「論理的思考の適用範囲はどこまでですか?」

Q.
「論理的思考の適用範囲はどこまでですか?」

研修では、帰納法や演繹法、さらには弁証法を学びました。

確かにそういう考え方を自分自身もしていると思うのですが、この適用範囲はお仕事に限られるのでしょうか?

A.適用範囲は人間が考えられる範囲のすべてです。

例えば、当社の研修の受講者のお仕事であるシステム開発では、まずあるべき姿を描いてシステムをそこに近づける演繹的な考えをします。

一方、AIのシステム開発ではデータをAIに学習させながら試行錯誤でモデルを作成しますので、帰納的な考え方だといえます。経験のない方のために捕捉しますと、AIのシステムは学習済みモデルの内容と性能とが契約締結時点では必ずしも定まっていません。また、内容や性能はユーザーの提供する学習データに依存してしまうのです。

また、数学の分野で言えば、確率は演繹、統計は帰納です。サイコロの出目で1が出る確率を6分の1とするのは答えから張っていますので演繹です。

逆に実際にサイコロを振って記録を付けるのは統計になります。

科学の世界では、理論を発見します。

ではどのようにして?

実験と観察を通じてですね。これは帰納法になります。

しかし、演繹的に理論を作ることもあり得ます。

例えば、量子論を考えたド・ブロイは、アインシュタインが光量子仮説の中でそれまで波として考えられてきた光に粒としての性質があることを唱えたことから、今まで粒としてみなしてきた電子に波としての性質があるのではないかと考えたそうです。

円周率を求める方法も、情報処理技術を使ってモンテカルロ法で求めることができます。ちなみにモンテカルロ法の名前はカジノで有名なモンテカルロからきているそうです。(乱択アルゴリズム)
 
逆に円の定義(円の周長の、直径に対する比率)から求めれば演繹です。
 
法律の世界でも英米は判例法といって過去の裁判例の集積の中に法律があると考えます。これは帰納法です。
 
一方で、日本を含め多くの国ではまず、文章で法律を決める成文法があります。これは演繹法です。
 
そもそもすべての知的な営みの根本にある哲学にもイギリス経験論(帰納法)と大陸合理論(演繹法)があります。
 
イギリス経験論は人間は生まれつき持っている知識は何もなく、すべての知識は経験によって獲得すると考える立場です。
 
大陸合理論は人間は生まれつき合理性を持っているという立場です。
 
大昔からこの二つの考え方は拮抗しているわけです。
 

ちなみに、18世紀の哲学者カントは合理論と経験論の対立を弁証法的に解決して先験的観念論を打ち立てました。

興味のある方は調べてみてください。

以上の議論を参考までに表にまとめてみました。

 

帰納

演繹

システム開発

AI(人工知能)

従来からのIT

数学の分野

統計

確率

科学

実験と観察

数学的方法や他理論の応用

円周率を求める

モンテカルロ法(乱択アルゴリズム)

定義から求める(円の周長の、直径に対する比率)

法律

判例法

成文法

哲学

イギリス経験論

大陸合理論

 

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