Q.
「プレゼン中に緊張してしまい内容を忘れてしまったり飛ばしてしまうことがあるのですが、プレゼン中に冷静さを保つにはどうすればよいでしょうか?」
A.
緊張感は多すぎず、少なすぎず、ちょうど良い塩梅が良いということがスポーツ科学などの研究から明らかになっています。
そこで、
1.直前に軽い運動をする
2.笑顔を絶やさないようにする
ということが大切です。
運動により脳内物質のドーパミンが分泌され、自律神経の交感神経の働きが高まります。
それにより適度な緊張がもたらされます。
笑顔により脳内物質のセロトニンが分泌され、自律神経の副交感神経の働きが高まります。
それによりリラックスがもたらされるのです。
3.アンカリング(別名:ルーティン)
は船のアンカーが波から船を安定させるように、気持ちを安定させてくれる一連の決まった動作のことです。
野球でバッターが打席に立ったときの一連の動きをイメージすると分かりやすいと思います。
私は、プレゼンの最初にはいつも決まりきった自己紹介から始めることにしています。
それにより、この場は過去に経験した場と同じであると自分の脳に認識させるのです。
なぜなら、慣れない場、いつもと違う環境というのが人間を一番緊張させるからです。
4.結果ではなくプロセスをイメトレをする
ということも有効です。
イメージトレーニングの効果はスポーツで有名ですが、もちろんプレゼンにも応用できます。
その際に間違いやすいのは、上手くいった結果だけをイメージトレーニングしてしまうということです。
例えば、「出席者から称賛の拍手を浴びている場面」などです。
そうではなく、プロセスをイメージしましょう。
例えば、「登壇からしっかり挨拶して、自己紹介をして、、、、最後に、出席者から称賛の拍手を浴びている場面」
といった具合に。
なお、そういう意味では
5.リハーサル
は最高のイメージトレーニングです。
時間が許せば、ぜひ実施しましょう。
もしも、時間がないときはどうするか?
A4用紙1枚を用意し、そこにプレゼンのキーワードを書いていきます。
もしも、最初から最後までキーワードをつなげることが出来たら準備はOKです。
もしも、つながらなかったら自分のなかで十分内容が消化できていない証拠ですから、
もう一度内容を見直しましょう。
そうすれば、緊張で頭が真っ白になる、といった事態を避けることができます。