ランレングス法はどこで使われるの?
このゲームで体験した「ランレングス法」は、同じデータが連続する場面で非常に効果的な、シンプルな圧縮アルゴリズムです。特に、以下のような場面で活躍しています。
- FAX(ファクシミリ): 白黒の書類を送る際、紙の白い部分や黒い文字の部分は長ーく連続します。これを「白が1000個、黒が5個…」のように圧縮してデータ量を大幅に削減しています。
- 簡単な画像形式 (BMP, PCXなど): 単純なイラストやアイコン、古いゲームのグラフィックなど、同じ色がベタ塗りされていることが多い画像で効果を発揮します。
- その他: 動画データの一部分や、DNAの塩基配列データなど、特定のパターンが連続する様々なデータの圧縮に応用されています。
「元に戻せる?」圧縮には2種類ある!
データの圧縮方法には、大きく分けて「可逆圧縮」と「非可逆圧縮」の2種類があります。
可逆圧縮 (Lossless)
特徴: 圧縮したデータを、完全に元の状態に戻すことができる圧縮方法です。
例: このゲームのランレングス法、ZIPファイル、PNG画像など。
用途: テキストファイルやプログラムなど、1ビットの情報も失いたくないデータに使われます。
非可逆圧縮 (Lossy)
特徴: 圧縮する際に、人間の目や耳では気づきにくい情報を少し「間引く」ことで劇的にデータ量を小さくします。一度圧縮すると完全には元に戻せません。
例: JPEG画像(写真)、MP3(音楽)、MPEG(動画)など。
用途: 写真や音楽、動画など、多少データが変化しても人間が認識できないようなデータに使われます。
このゲームは、データが1つも失われない可逆圧縮の世界を体験するものでした!