第1章: Visual Studio Codeとは
1.1 Visual Studio Codeの概要
Visual Studio Code(VS Code) は、Microsoft が提供する無料のソースコードエディタです。軽量でありながら高機能で、多くのプログラミング言語をサポートしているため、初心者からプロのエンジニアまで幅広く利用 されています。
主な特徴は以下のとおりです:
- 高速・軽量:起動が速く、動作が軽い
- 豊富な拡張機能:自分に合った機能を追加できる
- 多くのプログラミング言語に対応:シンタックスハイライトやオートコンプリートが充実
- デバッグ機能:ブレークポイントを設定し、コードの動きを確認できる
1.2 VS Codeを使うメリット
新人エンジニアが VS Codeを学ぶべき理由 を以下にまとめます。
① 無料で使える
VS Codeはオープンソースであり、すべての機能を 無料 で利用できます。他の多機能IDE(例: IntelliJ IDEA, PyCharm)は有料版があるため、コスト面でもVS Codeは魅力的です。
② 軽量で動作が速い
一般的なIDE(統合開発環境)は、動作が重くなることが多いですが、VS Codeは非常に軽量 です。そのため、低スペックなPCでも快適 に動作します。
③ 初心者でも使いやすい
VS Codeのインターフェースは直感的で、初心者でも迷わずに使い始められます。また、拡張機能を追加することで、プログラミング学習を効率よく進められます。
④ プログラミング言語のサポートが充実
デフォルトで多くの言語(Java, JavaScript, Python, C#, HTML, CSS など)に対応しており、追加の設定なしでコード補完やシンタックスハイライトが使えます。
⑤ 拡張機能で自由にカスタマイズ
VS Codeには数千以上の 拡張機能 があり、自分好みにエディタをカスタマイズできます。例えば:
- Live Server: HTMLやCSSの変更を即座にプレビュー
- Prettier: コードを自動フォーマット
⑥ Gitとの統合が便利
VS CodeにはGitが組み込まれている ため、GitHubやGitLabと連携してコードのバージョン管理が簡単にできます。GUIベースで操作できるので、初心者にも扱いやすいです。
⑦ デバッグ機能が充実
VS Codeには、ブレークポイントの設定や変数の確認 などのデバッグ機能があり、プログラムの動作を詳細に追跡できます。
次の章では、VS Codeの インストール方法 や 基本設定 について詳しく解説していきます。
第2章: VS Codeのインストールと基本設定
2.1 Windowsへのインストール
Visual Studio Code(VS Code)は、Windows / macOS / Linux の各OSに対応しています。以下にWindowsの手順を紹介します。
Windows でのインストール
- 公式サイトにアクセス
- Visual Studio Code 公式サイト にアクセスし、「Windows」版をダウンロード
- インストーラーを実行
- ダウンロードした
.exe
ファイルを開き、インストールウィザードに従って進める
- ダウンロードした
- ショートカットの作成(オプション)
- 「デスクトップにショートカットを作成」にチェックを入れると便利
- インストール完了後、起動
- 「Visual Studio Code を開く」をクリック
2.2 初回起動と基本的な設定
VS Codeを開くと最初に表示される画面
初めて起動すると、以下のような画面が表示されます。
- 「ようこそ」画面(Welcome)
- 左側のサイドバー(エクスプローラー、検索、Git管理、デバッグ、拡張機能)
- エディタ画面
- 下部のステータスバー
「ようこそ」画面は [×] で閉じるか、設定で無効化 できます。
2.3 日本語化とフォント設定
日本語化の手順
- 拡張機能のインストール
- 左の「拡張機能(Extensions)」をクリック
- 検索バーに
Japanese Language Pack for Visual Studio Code
と入力 - 「インストール」ボタンを押す
- 日本語に変更
- 設定画面で
"locale": "ja"
を適用
- 設定画面で
フォントの設定
- 設定を開く(
Ctrl + ,
またはCmd + ,
) - 検索バーに「editor.fontFamily」 と入力
- 好みのフォントを指定(例:
"Fira Code", "Consolas", "Meiryo"
) - フォントを適用
2.4 テーマとUIカスタマイズ
テーマを変更する
Ctrl + Shift + P
(またはCmd + Shift + P
)を押して「コマンドパレット」を開く- 「Color Theme」と入力し、好きなテーマを選択
- ダークモード / ライトモードを切り替え
UIをカスタマイズする
- アイコンテーマの変更(ファイルアイコンを見やすく)
- サイドバーの配置変更(左・右に移動可能)
- ターミナルの配置を調整(下・右に配置可能)
2.5 よく使う基本設定(settings.json)
VS Codeの設定は settings.json
で管理できます。
- 設定を開く(
Ctrl + ,
またはCmd + ,
) - 「settings.jsonを開く」 をクリック
- 以下のような設定を追加
{
"editor.fontSize": 14, // フォントサイズ
"editor.tabSize": 2, // タブのスペース数
"editor.wordWrap": "on", // 画面幅で自動改行
"editor.minimap.enabled": false // ミニマップを非表示
}
次の章では 「VS Codeの基本操作」 について詳しく解説します。
第3章: 基本的な操作
3.1 エディタの基本操作(ファイルの作成・保存・開く)
ファイルの作成
VS Codeで新しいファイルを作成する方法は以下の通りです。
方法1: メニューから作成
- [ファイル] → [新しいファイル] を選択
- エディタに空のファイルが開く
- [Ctrl + S](Cmd + S) で名前をつけて保存
ファイルの保存
VS Codeでファイルを保存するには:
- [Ctrl + S] で現在のファイルを保存
- [Ctrl + Shift + S] で別名で保存
保存しないままVS Codeを閉じると、未保存のファイルが復元される ことがあります。
ファイルの開き方
方法1: メニューから開く
- [ファイル] → [開く] をクリック
- 開きたいファイルを選択
方法2: 最近開いたファイルを開く
- [Ctrl + P]を押してファイル名を入力すると、最近開いたファイルがリストに表示される。
3.2 タブとウィンドウの管理
タブの操作
- 新しいタブを開く →
Ctrl + N
- タブを閉じる →
Ctrl + W
- すべてのタブを閉じる →
Ctrl + Shift + W
- 開いているタブの切り替え
Ctrl + Tab
(前のタブへ)Ctrl + Shift + Tab
(次のタブへ)
複数ウィンドウの管理
VS Codeでは複数のウィンドウを開いて作業できます。
- 新しいウィンドウを開く
Ctrl + Shift + N
- ウィンドウを閉じる
Ctrl + Shift + W
3.3 コマンドパレットの活用
コマンドパレットは、あらゆる機能を素早く呼び出せるツール です。
コマンドパレットを開く
- Windows
Ctrl + Shift + P
よく使うコマンド
- ファイルを開く:
> Open File
- 設定を開く:
> Preferences: Open Settings
- 拡張機能をインストール:
> Extensions: Install
- テーマを変更:
> Preferences: Color Theme
3.4 ショートカットキーの活用
以下は、VS Codeを効率的に使うための基本ショートカットです。
Visual Studio Code (VSCode) で Java 開発を行う際に便利なショートカットキーの一覧を紹介します。
基本操作
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + P | クイックオープン(ファイル検索) |
Ctrl + Shift + P | コマンドパレットの表示 |
Ctrl + , | 設定を開く |
Ctrl + B | サイドバーの表示/非表示 |
Ctrl + \ | エディターの分割 |
Ctrl + Shift + E | エクスプローラーのフォーカス切り替え |
コード編集
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + Space | コード補完(IntelliSense) |
Ctrl + Shift + I | インポートの最適化(未使用のインポートを削除) |
Alt + Shift + F | コードのフォーマット |
Ctrl + D | 選択した単語を次に検索して選択 |
Ctrl + L | 行の削除 |
Ctrl + Shift + K | 行の削除(代替) |
Ctrl + X | 空の行を削除 |
Alt + ↑ / ↓ | 行の移動 |
Shift + Alt + ↓ / ↑ | 行のコピー |
Ctrl + / | コメントの切り替え |
Ctrl + Shift + / | ブロックコメントの切り替え |
F2 | 変数名・関数名のリネーム |
デバッグ
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
F5 | デバッグの開始 |
Shift + F5 | デバッグの停止 |
F9 | ブレークポイントの切り替え |
F10 | ステップオーバー |
F11 | ステップイン |
Shift + F11 | ステップアウト |
ターミナル
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + Shift + ' | 新しいターミナルを開く |
Ctrl + Shift + C | ターミナルを開く(外部) |
Ctrl + Shift + X | 拡張機能の表示 |
Java特有のショートカット
ショートカットキー | 機能 |
---|---|
Ctrl + Shift + O | クラスの自動インポート |
Ctrl + Shift + T | クラス検索(オープン) |
Ctrl + 1 | クイックフィックス(エラー修正) |
Ctrl + Shift + P → Java: Create a New Project | 新しいJavaプロジェクト作成 |
Ctrl + Shift + P → Java: Open Java Language Server Log | Java言語サーバーのログを表示 |
このショートカットを活用することで、VSCode での Java 開発がよりスムーズになります!
次の章では 「ファイル・フォルダーの管理」 について解説します。
第4章: ファイル・フォルダーの管理
4.1 ワークスペースの概念
ワークスペースとは?
VS Codeでは、ワークスペース(Workspace) という概念を使って、複数のファイルやフォルダーをまとめて管理できます。
- 単一のファイルを開いて作業(例:
index.html
を単体で編集) - フォルダーを開いて管理(例: プロジェクト全体を管理)
- マルチルートワークスペース(複数のフォルダーをひとつのワークスペースにまとめる)
4.2 フォルダーを開く・管理する方法
フォルダーを開く
方法1: メニューから開く
- [ファイル] → [フォルダーを開く] をクリック
- 開きたいプロジェクトフォルダーを選択
- VS Codeにフォルダーが表示される
方法2: ショートカットキー
- Windows
Ctrl + K, Ctrl + O
フォルダー内のファイルを開く
フォルダーを開いた後、左の エクスプローラー(Explorer) でファイルを選択すると、エディタで編集できます。
4.3 ファイルエクスプローラーの活用
エクスプローラー(Explorer)とは?
左側にある ファイルエクスプローラー は、フォルダーやファイルの管理に便利な機能です。
エクスプローラーでできること
操作 | 方法 |
---|---|
新しいファイルを作成 | 右クリック → [新しいファイル] |
新しいフォルダーを作成 | 右クリック → [新しいフォルダー] |
ファイル名を変更 | ファイルを右クリック → [名前の変更] |
ファイルを削除 | 右クリック → [削除] |
ドラッグ&ドロップで移動 | ファイルをフォルダー間で移動 |
4.4 マルチルートワークスペースの使い方
マルチルートワークスペースとは?
通常は 1つのフォルダー = 1つのワークスペース ですが、マルチルートワークスペースを使うと 複数のフォルダーを1つのウィンドウで管理 できます。
マルチルートワークスペースの設定方法
- [ファイル] → [フォルダーをワークスペースに追加] を選択
- 追加したいフォルダーを選択
- [ファイル] → [ワークスペースとして保存] で
.code-workspace
ファイルを保存 - 次回から
.code-workspace
を開くだけで、設定したフォルダーが開く
次の章では 「拡張機能(Extensions)の活用」 について詳しく解説します。
第5章: 拡張機能(Extensions)の活用
5.1 拡張機能のインストールと管理
拡張機能とは?
Visual Studio Code(VS Code)は、拡張機能を追加することで 機能を自由にカスタマイズ できます。例えば:
- コードの自動補完を強化(Java, JavaScriptなど)
- デバッグ機能の向上
- コードフォーマットを自動化(Prettier など)
拡張機能のインストール
拡張機能は 「拡張機能ビュー」 からインストールできます。
方法1: UIからインストール
- 左側の「拡張機能」アイコン(Ctrl + Shift + X)をクリック
- 検索バーにインストールしたい拡張機能の名前を入力
- 「インストール」ボタンをクリック
方法2: コマンドパレットを使う
Ctrl + Shift + P
を押す- 「Extensions: Install Extensions」と入力
- インストールしたい拡張機能を選択
拡張機能の管理
操作 | 方法 |
---|---|
拡張機能を無効化 | 拡張機能のページで「無効にする」をクリック |
拡張機能をアンインストール | 拡張機能のページで「アンインストール」をクリック |
すべての拡張機能を更新 | コマンドパレットで Extensions: Check for Updates |
インストール済み拡張機能の一覧を表示 | Ctrl + Shift + X |
5.2 よく使うおすすめ拡張機能
以下の拡張機能は、VS Codeをより便利にする ための定番ツールです。
① プログラミング全般
拡張機能名 | 説明 |
---|---|
Prettier | コードフォーマットを自動化 |
Bracket Pair Colorizer | 括弧を色分け表示 |
② Javaプログラミング向け
拡張機能名 | 説明 |
---|---|
Java Extension Pack | Microsoft 提供の Java 開発環境向け拡張機能のパック。主要な Java 関連拡張機能を一括インストールできる。 |
Language Support for Java(TM) by Red Hat | Java のコード補完、シンタックスハイライト、エラーチェックなどを提供する拡張機能。 |
Debugger for Java | Java のデバッグ機能を追加する拡張機能。ブレークポイントの設定、変数の監視、ステップ実行が可能。 |
Gradle for Java | Gradle ビルドツールのサポートを提供し、タスクの実行や依存関係の管理を容易にする。 |
Checkstyle for Java | コードの品質を維持するための静的解析ツール Checkstyle を VSCode で使用できるようにする。 |
SonarLint | Java コードの品質をリアルタイムでチェックし、セキュリティやバグのリスクを検出する拡張機能。 |
Spring Boot Extension Pack | Spring Boot 開発を支援する拡張機能のセット。Spring Initializr の利用、プロジェクト設定の補助、デバッグ機能を提供。 |
Lombok Annotations Support for VS Code | Lombok を利用する Java プロジェクトで、アノテーションの補完や警告を適切に処理できるようにする。 |
IntelliCode | AI を活用したスマートなコード補完を提供し、効率的なコーディングを支援する拡張機能。 |
③ フロントエンド開発向け
拡張機能名 | 説明 |
---|---|
Live Server | HTMLの変更をリアルタイムプレビュー |
HTML CSS Support | HTML/CSSの補完機能 |
JavaScript (ES6) code snippets | JavaScriptのスニペットを追加 |
5.3 Live Serverで簡単なWebプレビュー
Live Server は、HTMLファイルをリアルタイムでプレビューできる便利な拡張機能です。
Live Serverのインストール
- 拡張機能(Ctrl + Shift + X)を開く
- "Live Server" を検索し、インストール
Live Serverの使い方
- HTMLファイルを開く
- 右下の「Go Live」ボタンをクリック
- ブラウザでページが自動更新される
次の章では 「コードの記述と補助機能」 について詳しく解説します。
第6章: コードの記述と補助機能
6.1 シンタックスハイライトとインデント
シンタックスハイライトとは?
VS Codeは、コードの構文(シンタックス)を 色分け して表示します。これにより、コードの可読性が向上 し、エラーを発見しやすくなります。
言語 | 拡張機能の必要有無 |
---|---|
JavaScript, HTML, CSS | デフォルトで対応 |
Java, Python, C# | 追加の拡張機能が必要 |
設定のカスタマイズ方法
Ctrl + Shift + P
でコマンドパレットを開くPreferences: Color Theme
を検索- 好みのカラーテーマを選択(例: Dark+, Light+)
インデントの自動設定
VS Codeでは、コードのインデント(字下げ)を自動で調整できます。
設定 | ショートカット |
---|---|
手動でインデントを調整 | Tab / Shift + Tab |
インデントを自動調整 | Ctrl + Shift + I |
設定でインデントサイズを変更 | "editor.tabSize": 2 を変更 |
設定ファイル(settings.json)で統一
{
"editor.tabSize": 2,
"editor.insertSpaces": true
}
6.2 オートコンプリートとコード補完
オートコンプリートとは?
VS Codeは、コードを入力するときに候補を表示 してくれます。これを IntelliSense と呼びます。
オートコンプリートの使い方
Ctrl + Space
で補完候補を表示- 変数名や関数名を途中まで入力すると候補が表示
6.3 IntelliSenseの基本
IntelliSenseとは?
VS Codeの IntelliSense は、以下の機能を提供します:
- コード補完(オートコンプリート)
- 変数や関数の型情報の表示
- 関数の引数やドキュメントの表示
IntelliSenseの活用
操作 | ショートカット |
---|---|
コード補完を表示 | Ctrl + Space |
関数のパラメータを表示 | Ctrl + Shift + Space |
定義へジャンプ | F12 |
定義をホバー表示 | Ctrl + K, Ctrl + I |
次の章では 「デバッグ機能」 について詳しく解説します。
第7章: デバッグ機能
7.1 デバッガの基本概念
デバッグとは?
デバッグ(Debug)は、プログラムの バグ(エラー)を特定し、修正する作業 です。
VS Codeには 強力なデバッグ機能 があり、ブレークポイントやステップ実行 を使ってエラーの原因を効率的に調査できます。
7.2 ブレークポイントの設定と変数ウォッチ
ブレークポイントとは?
ブレークポイントを設定すると、プログラムの実行を指定した箇所で一時停止 し、変数の値を確認できます。
ブレークポイントの設定方法
- コードの行番号をクリック(赤い●が表示される)
- プログラムを実行すると、その行で停止 する
変数ウォッチ(値の確認)
プログラムを停止させた後、変数の値を確認できます。
方法 | 説明 |
---|---|
エディタ内で変数にカーソルを当てる | 変数の現在の値が表示される |
「変数」ビューを確認 | すべての変数の値を一覧で確認 |
「ウォッチ式」に追加 | 特定の変数を監視し続ける |
7.3 ステップ実行とログ出力
ステップ実行とは?
ステップ実行を使うと、プログラムを1行ずつ実行 して、動作を細かく確認できます。
操作 | ショートカット |
---|---|
次の行に進む(Step Over) | F10 |
関数の内部に入る(Step Into) | F11 |
関数の内部から出る(Step Out) | Shift + F11 |
続けて実行(Continue) | F5 |
可能
次の章では 「ターミナルの活用」 について詳しく解説します。
第8章: ターミナルの活用
8.1 VS Code内蔵ターミナルの使い方
ターミナルとは?
ターミナル(Terminal)は、コマンドライン(CLI)を操作できるツール です。
VS Codeには 内蔵ターミナル があり、コード編集とコマンド実行を1つのウィンドウで行えます。
ターミナルを開く
操作 | ショートカット |
---|---|
ターミナルを開く | Ctrl + Shift + ~ |
新しいターミナルを追加 | Ctrl + Shift + " |
ターミナルを閉じる | Ctrl + Shift + W |
ターミナルを切り替える | Ctrl + |
8.2 コマンドラインの基本操作
よく使うコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
ls (Linux) / dir (Windows) | フォルダ内のファイル一覧を表示 |
cd フォルダ名 | 指定したフォルダへ移動 |
mkdir フォルダ名 | 新しいフォルダを作成 |
rm ファイル名 | ファイルを削除 |
clear | ターミナルの表示をクリア |
8.3 ターミナルのカスタマイズ
デフォルトのシェルを変更
VS Codeのターミナルは、デフォルトのシェル(PowerShell, Bash, Zsh など)を変更できます。
手順
Ctrl + Shift + P
を開く- 「
Terminal: Select Default Profile
」を検索 - 好みのシェルを選択
- Windows:
Git Bash
/PowerShell
- Windows:
ターミナルの外観をカスタマイズ
設定 (settings.json
) を変更すると、ターミナルのフォントやカラーを変更可能。
{
"terminal.integrated.fontSize": 14,
"terminal.integrated.cursorStyle": "block"
}
次の章では 「設定とカスタマイズ」 について詳しく解説します。
第9章: 設定とカスタマイズ
9.1 設定(settings.json)を編集する
VS Codeの設定とは?
VS Codeでは、エディタの動作を細かくカスタマイズできます。
主な設定方法は以下の2つです。
- GUI(グラフィカルインターフェース)から設定
Ctrl + ,
で設定画面を開く- チェックボックスやドロップダウンで設定を変更
settings.json
を直接編集- より詳細なカスタマイズが可能
settings.json
の開き方
Ctrl + Shift + P
を押す- 「
Preferences: Open Settings (JSON)
」を検索して選択 settings.json
ファイルが開く
よく使うカスタマイズ設定
{
"editor.fontSize": 14, // フォントサイズ
"editor.tabSize": 2, // タブのスペース数
"editor.wordWrap": "on", // 画面幅で自動改行
"editor.minimap.enabled": false, // ミニマップ(右側の小さいプレビュー)を非表示
"files.autoSave": "afterDelay" // 自動保存を有効にする
}
9.3 よく使う便利な設定オプション
① ファイルの自動保存
変更を自動で保存する
"files.autoSave": "afterDelay"
② 行番号のカスタマイズ
行番号を常に表示する
"editor.lineNumbers": "on"
③ 余計なスペースを自動削除
行末の不要なスペースを自動で削除
"files.trimTrailingWhitespace": true
④ コードフォーマットの自動適用
ファイルを保存すると自動で整形
"editor.formatOnSave": true