当社の研修ではIDEにEclipseを使用しています。
ここでは、Eclipseで動的Webプロジェクト(ServletやJSP)を作成する方法を学びます。
※この記事は、Photon Release (4.8.0) Build id: 20180619-1200 で検証しております。
1.動的Webプロジェクトの作成
1.1 これから作成するのは動的Webプロジェクトなので、EclipseのパースペクティブをWebに変更します。
パースペクティブに「Web」を表示させるには、メニューから「ウィンドウ」‐「パースペクティブ」‐「パースペクティブを開く」‐「その他」からWebを選択します。
1.2 下図の①をクリックしてパースペクティブをWebにします。
1.3 メニュー -> 新規作成 -> 動的Webプロジェクトを選択します。
1.4 任意のプロジェクト名を入力します。
また、ターゲットランタイムと動的Webモジュールバージョンは講師が指定するバージョンになっていることを確認してください。
1.5 プロジェクト構成はデフォルトのままで結構ですので、「次へ」をクリックします。
1.6 web.xmlデプロイメント記述子の生成にチェックを付けて「完了」をクリックしてください。
1.7 動的Webプロジェクトが作成されました。
プロジェクト・エクスプローラーの中では、①Javaリソースのscrフォルダ、②WebContentフォルダ、③WEB‐INFフォルダの中のweb.xmlファイルに着目してください。
- scrフォルダにはServletやJavaのソースコードが入ります。
- WebContentフォルダの中にはHTMLファイルなどが入ります。
- web.xmlファイルはサーブレットやHTMLファイルの環境を設定するためのファイルです。
詳細は研修の中でお話します。
2.Servletの作成
2.1 Servletを作成するには、先のsrcフォルダを右クリックして、「新規」‐「サーブレット」を選択します。
2.2 Javaパッケージの名前とクラス名を設定します。
どちらも講師が指定する名前を指定してください。
なお、Javaパッケージ名は世の中に同じないものがあってはいけませんので、ドメイン名の逆順というのが通例です。
弊社の例では、ドメイン名「saycon.co.jp」を逆に並べた以下のようなパッケージ名になります。
2.3 次のダイアログでは特に変更する項目はありません。
URLマッピングという欄だけ見ておいてください。
URLマッピングとは、クライアントであるWebブラウザのリクエストに対してどのサーブレットを指定するかのマッピングのことです。以下の場合、これから作成するサーブレットは、「/FirstServlet」という名前で呼び出すことができます。
2.4 以下のサーブレット作成では、抽象クラスであるHttpServletクラスの抽象メソッドを選択することができます。
今回はdoGetとdoPostの2つを選択しています。
2.5これで、サーブレットが作成できました。赤枠で囲ったURLマッピングが@WebServletアノテーションとして挿入されていることを確認してください。なお、アノテーションとは注釈という意味で、プログラムの動作とは無関係ですが、プログラムについての情報を提供するものの総称です。
また、先ほどチェックしたdoGetメソッドとdoPostメソッドも自動的に作成されています。
3.サーバーを起動してプロジェクトをデプロイする
3.1 作成したFirstServletを実行してみます。
FirstServlet.javaファイル上で右クリックして、「実行」‐「サーバーで実行」を選びます。
3.2 デフォルトのままで「次へ」をクリックします。
3.3 構成を確認して、「完了」をクリックします。
3.4 内部ブラウザが起動して以下のような画面になります。アドレスバーの表記は今回このようになります。
「http://localhost:8090/FirstProject/FirstServlet」
意味は、
プロトコル名://ホスト名:ポート番号/プロジェクト名/URLパターン
です。
3.5 サーバーを停止させるには、「コンソール」タブ(や「サーバー」タブ)から赤い四角のアイコンをクリックします。
4.JSPの作成
4.1 JSPを作成するには、WebContentフォルダを右クリックして、「新規」‐「JSP」を選択します。
4.2 ファイル名を入力して「次へ」をクリックします。
4.3 「新規JSPファイル(html5)」を選択して「完了」をクリックします。
4.4 下記のようにJSPのページディレクティブが入力された状態でJSPファイルが作成されました。