コンピテンシーを浸透させる方法を人材育成の現場から考えます。

お客様から相談されるのは、コンピテンシーを定めたが社員がその内容を知らないので評価も適正にできない、というものがあります。

コンピテンシーは、成果行動なので、共通語として社内で流通するのが望ましいわけです。

例えば、某社では「熱意」が無い、と同僚から言われたら、相当ショックを受ける言葉だそうです。

コンピテンシーを社内に浸透させるために、私がご提案したいのは、コンピテンシーを研修に使うということです。

以下の5ステップで説明します。

  1. A3用紙1枚にコンピテンシーを書き出し、その横に空欄を設けておきます。
    (以降この紙を評価表と呼びます)
  2. 二人一組のペアを作り、評価表を1枚ずつ持ちます。
  3. 研修では評価表に書かれたコンピテンシーが必要な演習をします。
  4. 演習終了後にペアの行動を観察した結果を評価表に書き込みます。
  5. すべての演習を終えたところで評価表を完成させ、ペアにフィードバックします。

このような研修を繰り返すことで、コンピテンシーに魂を入れて、社員に浸透させることが可能になります。

コンピテンシー評価表の例