ここでは弊社の新人エンジニア研修の参考にMySQL Workbenchを使用してデータベースのエクスポートとインポートを行う方法について解説します。

1.データベースのエクスポート:

MySQL Workbenchを起動し、接続しているデータベースに移動します。

メニューバーの「Server」をクリックし、「Data Export」を選択すると「Export Options」ダイアログボックスが表示されます。以下の手順で設定を行います。

データベースのエクスポート 4ステップ
  1. 「Tables to Export」でエクスポートしたいスキーマにチェックを入れます。( ストアドプロシージャも含めたい場合は「Dump Stored Procedures and Functions」にチェックを入れます)
  2. 「Export to Self-Contained File」オプションを選択し、保存するファイルの場所と名前を指定します。
  3. 「Include Create Schema」オプションを選択すると、テーブルのスキーマ(構造)がエクスポートされます。このオプションを選択しない場合、インポート先のデータベースを事前に作成する必要があります。自動でスキーマを作成したい場合やデータベース構造を再現したい場合は、このオプションを選択する必要があります。
  4. 上記の設定を行ったら、「Start Export」ボタンをクリックします。エクスポートが開始され、指定した場所にファイルが保存されます。

なお、このとき保存された拡張子がsqlのファイルはダンプファイルと呼ばれる形式です。英語の【dump】にはダンプカーの語源である「どさっと降ろす」という意味があり、その中身は以下のようなSQL文です。

エクスポートしたファイルの中身はSQL

②のところで、「Export to Dump Project Folder」を選択することもできます。この2つのオプションの違いは以下の通りです。

  • Export to Dump Project Folderは、データベースを個別のファイルに分割してエクスポートします。細かく管理したい場合や部分的なインポートが必要な場合に適しています。
  • Export to Self-contained Fileは、すべてのデータベース内容を1つのファイルにまとめてエクスポートします。簡単にバックアップやリストアを行いたい場合に適しています。

2.データベースのインポート:

MySQL Workbenchを起動し、接続しているデータベースに移動します。

メニューバーの「Server」をクリックし、「Data Import」を選択すると「Import Options」ダイアログボックスが表示されます。以下の手順で設定を行います。

データベースのインポート 3ステップ
  1. 「Import from Self-Contained File」オプションを選択し、インポートするファイルを選択します。この選択肢はエクスポートの際の「Export to Self-Contained File」オプションに対応しています。
  2. 「Default Target Schema」でインポート先のスキーマ(データベース)を選択します。ドロップダウンメニューから、インポートしたデータをどのスキーマにインポートするかを選択します。もしインポートしたいスキーマが存在しない場合は、「New...」のボタンから新しいスキーマを作成することもできます。
  3. 上記の設定を行ったら、「Start Import」ボタンをクリックします。インポートが開始され、データベースにデータがインポートされます。

以上、MySQL Workbenchを使用してデータベースのエクスポートとインポートを行う方法でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。