ネットワークエンジニアを本格的に目指すわけではないけれども、簡単なネットワークの構築やトラブル対応は自分でもできるようになりたい。
そんな新人ITエンジニアのための記事です。
新人エンジニアのためのarpコマンドの基本
arpコマンドとは
研修でIPアドレスとMACアドレスの関係について講義を受けたけれど今一つピンと来ていない方。
自分自身のPCでIPアドレスとMACアドレスの対応がどうなっているかを見ると理解が進むのではないでしょうか?
「arp -a」 コマンドを使ってみましょう。
コマンド書式
>arp -a
コマンドプロンプト上で、上記のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。
ARPは「Address Resolution Protocol」の略で、日本語ではアドレス解決プロトコルと呼ばれています。
「-a」はAll(全て)の「a」と覚えましょう。
「arp -a」の実行結果には、下図2.1のようにネットワークインタフェースごとのARPテーブルが全て表示されます。
結果の見方
ARPテーブルは、IPアドレス(実行結果では「インターネットアドレス」)とMACアドレス(実行結果では物理アドレス)の対応を示すのでした。
一番右の「種類」には「動的」または「静的」が表示されます。
「動的」とは、そのIPアドレスとMACアドレスの組み合わせがキャッシュ(一時的な値)ということです。
「静的」とは、IPアドレスとMACアドレスの関連づけを固定値として保持しているということです。
「動的」では、1度調べたIPアドレスとMACアドレスの関連づけを一定期間キャッシュされているわけですね。
キャッシュを使わないとIPアドレスとMACアドレスの関連づけを通信のたびに行うことになり、負荷がかかるのです。
「arp」のまとめ
ARPテーブルを表示できるネットワークコマンド「arp」の使い方を説明しました。
「arp」を使うと、「arp」を実行するコンピュータのARPテーブルを一覧表示することができます。
IPアドレスとMACアドレスの復習ができたところで、次にネットワークコマンドの大本命である「ping」についてみていきましょう。
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