(Sample)

「Webページからすぐにメールを送れるリンクを作りたい!」と思ったことはありませんか?

そんなときに使えるのが、mailto:スキームです。たった1行のHTMLで、宛先・件名・本文・CC・BCCまで指定できるメール送信用リンクを作ることができます。

今回は、その使い方を初心者の方にも分かりやすく解説していきます!


mailto:ってなに?

メールソフトを起動して宛先をセットするURLスキーム

mailto:は、HTMLでリンクをクリックしたときに、メールクライアント(Outlook、Gmailなど)を立ち上げるための特別なURLスキームです。

基本形はこうです:

<a href="mailto:someone@example.com">メールを送る</a>

クリックすると、指定した宛先に対する新規メール作成画面が自動で開きます。


もっと便利に!各種情報をURLに追加できる

mailto:の後ろに、?&でパラメータを追加することで、件名・本文・CC・BCCも設定可能です。

パラメータ役割
subjectメールの件名
bodyメールの本文
ccCC(Carbon Copy)
bccBCC(Blind Carbon Copy)

具体的な例とその意味

宛先だけを指定

<a href="mailto:example@example.com">メールを送る</a>

example@example.com に送信するメール作成画面が開く


件名を指定

<a href="mailto:example@example.com?subject=こんにちは">件名を指定</a>

→ 件名に「こんにちは」が自動で入力されます


本文を指定

<a href="mailto:example@example.com?body=これはメール本文の例です。">本文を指定</a>

→ 本文に「これはメール本文の例です。」が入力されます


件名+本文を同時に

<a href="mailto:example@example.com?subject=こんにちは&body=これは本文です。">
  件名と本文を指定
</a>


CCとBCCも追加

<a href="mailto:example@example.com?cc=cc@example.com&bcc=bcc@example.com">
  CCとBCCを指定
</a>


すべてをまとめて指定(エンコードも考慮)

<a
  href="mailto:example@example.com?subject=こんにちは&body=これは%20本文です。%0A改行もできます。&cc=cc@example.com&bcc=bcc@example.com">
  全てを指定してメールを送る
</a>

  • %20 は「スペース」
  • %0A は「改行」を意味します

これらはURLエンコードと呼ばれ、記号や改行などを安全にURLに含める方法です。


注意点

mailto:を使う際のデメリット

注意点内容
ユーザーの環境に依存メールクライアントが設定されていないと動作しないことも
スパムのリスクHTMLにメールアドレスを直接書くと、スパム収集の対象になりやすい
複雑な本文は記述しづらい長文やHTMLメールには向かない

改行や日本語はどう扱う?

改行したいとき

body=1行目%0A2行目

日本語はURLエンコードが必要

subject=%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF

→ これは「こんにちは」に変換されます。

エンコードはJavaScriptのencodeURIComponent()などを使うと便利です。


実務での活用シーン

  • お問い合わせフォームの簡易版
  • カスタマーサポート用のリンク
  • 社内通知用のテンプレートメールリンク
  • 課題提出用の送信先設定リンク

今後の学びの指針

ここまででmailto:の基本と応用を理解できました!

次に学ぶべき内容としては:

  1. JavaScriptで動的にmailto:リンクを生成する方法
  2. メール送信をサーバーサイドで処理する方法(PHPのmail()など)
  3. HTMLメールの書き方(見出し・画像付きメールなど)
  4. スパム対策としてのメールアドレスのマスキング方法

ユーザーにとって便利で、開発者にとっても手軽なメールリンクの作成。
しっかり活用して、Webページのユーザビリティをぐっと高めていきましょう!