ネットワークエンジニアを本格的に目指すわけではないけれども、簡単なネットワークの構築やトラブル対応は自分でもできるようになりたい。
そんな新人ITエンジニアのための記事です。
ネットワーク接続に関する情報が取得できるnetstat
「netstat」コマンドを使ってリアルタイムにネットワーク接続の状況を見ることができます。
例えば、以下のようにネットワークの問題を診断したり、不審なネットワークアクティビティを確認したり、サーバーのパフォーマンスモニタリングしたりできます。
- アプリケーションが特定のサーバーに接続できない場合、netstatを使用してそのサーバーへの接続が存在するかどうかを確認できます。また、不必要な接続を特定したり、ネットワークの遅延や問題の原因を調査するために使用することも可能です。
- netstatはシステム上のすべてのネットワーク接続を表示するため、不審なリモート接続を特定するのに有用です。これは、システムが不正アクセスされたり、マルウェアに感染しているかもしれないと疑われる場合に特に役立ちます。
- サーバーがどの程度のネットワークトラフィックを処理しているか、またはどのサービスが最も多くの接続を持っているかを確認できます。
コマンド書式
>netstat
コマンドプロンプト上で、上記のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。
結果の見方
- プロトコル: 接続のプロトコル(TCPやUDP)を示します。
- ローカルアドレス: ローカルコンピュータのIPアドレスとポート番号を示します。
- 外部アドレス: リモートコンピュータのIPアドレス(またはホスト名)とポート番号を示します。
- 状態: 接続の状態を示します。主な状態には以下のものがあります:
- LISTENING: アプリケーションが接続を待っています。
- ESTABLISHED: 有効な接続が存在します。
- CLOSE_WAIT: 通信相手(リモートエンド)が接続を閉じ、自分自身(ローカルエンド)が閉じるのを待っています。
- TIME_WAIT:接続が終了した後の状態です。
特定のプロトコルの統計を表示するには-sオプションを使用します。
どのアプリケーションによって開かれた接続かを表示するには-bオプションを使用します。
「netstat」のまとめ
「netstat」コマンドを使ってリアルタイムにネットワーク接続の状況を見ることができます。
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