ネットワークエンジニアを本格的に目指すわけではないけれども、簡単なネットワークの構築やトラブル対応は自分でもできるようになりたい。
そんな新人ITエンジニアのための記事です。
パケットのルートを確認できるroute print
「route print」コマンドを使って現在のIPルーティングテーブルの内容を表示できます。
例えば、以下のようにネットワークの問題を診断したり、セキュリティ調査したり、複雑なネットワーク環境の管理をしたりできます。
- 特定のネットワーク(インターネット上の特定のサイト、ローカルネットワーク内のサーバーなど)に接続できない場合、問題のあるネットワークへのルートが存在するかどうかを確認できます。
- 不審なネットワークアクティビティを調査する際、予期しないネットワークへのルートが存在しないかどうかを確認できます。これは、マルウェアが秘密裏にデータを送信するためのルートを作成した可能性がある場合に特に役立ちます。
- VPN接続や複数のネットワークインターフェースがあるなどの複雑なネットワーク環境では、どのインターフェースがどのネットワークに接続されているか、または特定のネットワークトラフィックがどのインターフェースを通過しているかを理解するのに役立ちます。
コマンド書式
>route print
コマンドプロンプト上で、上記のコマンドを入力して[Enter]キーを押します。
結果の見方
route printコマンドの出力は、主に以下の2つのセクションで構成されています:
- インターフェースリスト:有効なネットワークインターフェースが一覧で表示されます。これには、物理的なネットワークカードや無線アダプター、仮想ネットワークアダプター(VPNなど)が含まれます。それぞれには一意のインターフェース番号が割り当てられています。
- IPv4ルートテーブルまたはIPv6ルートテーブル:各項目の意味は以下のとおりです。
- ネットワーク宛先とネットマスク: ルートが適用されるIPアドレスの範囲を定義します。
- ゲートウェイ:パケットが送られる次のホップ(ルーター)のIPアドレスです。
- インターフェース:パケットが送信されるネットワークインターフェースのIPアドレスです。
- メトリック:ルートのコストまたは距離を示す数値です。複数のルートが可能な場合にどのルートを選択するかを決定するために使用されます。一般的に、メトリックが低いほどそのルートは優先されます。
「route print」のまとめ
「route print」コマンドを使って現在のIPルーティングテーブルの内容を表示できます。
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