~チームでオリジナルWebサイトをつくろう~
研修成果
- ネットワークやWebサイトの利用経験はあってもIPアドレスの設定やHTMLの記述経験のない初学者を対象にネットワークの仕組の基本からWebサイトの構築までを実践的に学びます。HTMLに関してはWebデザイナーのような広く深い知識は望めませんが、Webアプリケーション用の画面を自力で作成できるレベルを目指します。次の「 サーバーサイドプログラミング 」に知識をつないでいきます。
達成目標
- 基本情報処理技術者試験のネットワークの範囲を理解する
- 静的Webサイトを自力で作成できる
- サーバーサイドプログラミングで必要となるフォーム部品を配置できる
対象
IT企業の新入社員または第二新卒。自宅でもPCがあり、プログラミングの自習環境が構築できること。
前提知識
以下の2講座に参加していること。または、同等の知識があること。
カリキュラム例
オリエンテーション
・ネットワークの勉強の仕方
・環境構築の方法
OSI基本参照モデル
(1) OSI基本参照モデルの存在意義
(2) 各層の概要
(3) プロトコルとは
LAN(物理層~データリンク層)
(1) イーサネット
(2) 無線LAN
(3) CSMA/CD
IP(ネットワーク層)
(1) IPパケット
(2) DHCP
(3) IPアドレスの確認方法
TCP(トランスポート層)
(1) ルータとは
(2) ルーティングを確認するコマンド
(3) TCPとUDP
(4) ポート番号
(5) DNSの仕組み
HTMLとは
(1) HTMLの役割と書き方
(2) CSSの役割と書き方(基礎)
Webページの装飾
(1) 見出し、段落、改行
(2) リンクを貼る
(3) 画像、テーブル
フォーム部品
(1) 基本的なフォーム部品
(2) 用途別のフォーム部品
(3) HTML5のフォーム部品
Webページ作成実習
(1) 課題の提示
(2) チームで課題にチャレンジ
(3) 発表と振り返り
まとめ
◎理解度チェックテスト
注1)受講者の習熟度に合わせて内容や時間配分を一部変更する場合があります。
注2)上記カリキュラム中に表記がなくともディスカッションや演習、小テストを随時行い、可能な限り個々人にあわせた柔軟な進め方をします。
価格(ノンカスタマイズの場合)
講師料:1日あたり15万円(税別)
テキスト代:3,000円(税別) ✕ 研修参加人数
ネットワーク基礎とWebページ作成実習でよくあるFAQ
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OSI基本参照モデルについて教えてください。
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OSI基本参照モデルは、Open Systems Interconnection Basic Reference Modelの略称で、コンピューターネットワークにおける通信の基本的な手順を7つの階層に分けて体系化したモデルです。このモデルは、国際標準化機構(ISO)によって制定され、コンピューターネットワークの標準化において重要な役割を果たしています。
OSI基本参照モデルには、以下の7つの階層があります。
- 物理層(Physical Layer) 物理層は、データのビット単位の伝送を行う階層であり、電気信号や光信号によってデータを伝送します。
- データリンク層(Data Link Layer) データリンク層は、物理層の上に位置する階層であり、フレーム単位でデータを伝送します。フレームのエラーチェックやフロー制御などを行います。
- ネットワーク層(Network Layer) ネットワーク層は、複数のネットワークを相互接続する階層であり、パケット単位でデータを伝送します。パケットのルーティングや転送などを行います。
- トランスポート層(Transport Layer) トランスポート層は、アプリケーション層から受け取ったデータをセグメント単位で分割し、転送します。また、再送制御やフロー制御などを行います。
- セッション層(Session Layer) セッション層は、通信相手とのセッションの確立や終了など、セッション制御を行う階層です。
- プレゼンテーション層(Presentation Layer) プレゼンテーション層は、データの表現形式やデータの圧縮、暗号化など、データの形式や表現方法に関する処理を行います。
- アプリケーション層(Application Layer) アプリケーション層は、ユーザーが利用するアプリケーションとネットワークを接続する階層であり、メールやWebなどのアプリケーションに関する処理を行います。
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Pアドレスとは何ですか?
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IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネットやLAN上で通信を行うための一意の識別子であり、ネットワーク上のデバイスに割り当てられます。IPアドレスによって、インターネット上のコンピューターやネットワーク機器が相互に通信することができます。
IPアドレスには、IPv4とIPv6の2つのバージョンがあります。IPv4アドレスは32ビットの数値で表され、通常はドットで区切られた10進数表記で表されます。IPv4アドレスは、0.0.0.0から255.255.255.255までの範囲の値をとります。一方、IPv6アドレスは128ビットの数値で表され、通常はコロンで区切られた16進数表記で表されます。IPv6アドレスは、0から65535までの16進数で表される8つのフィールドで構成されます。
IPアドレスは、ネットワーク上の通信を管理するためのプロトコルであるIP(Internet Protocol)によって使用されます。IPプロトコルによって、データパケットが送信元IPアドレスと宛先IPアドレスに基づいて正確にルーティングされ、相手先に届けられます。また、IPアドレスは、通信相手の識別だけでなく、ネットワーク上の機器やサービスにも割り当てることができ、ポート番号と組み合わせることで、特定のサービスやアプリケーションを識別することができます。
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MACアドレスとは何ですか?
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MACアドレス(Media Access Control Address)とは、ネットワーク上のデバイスを識別するための一意な識別子であり、ネットワークカード(NIC)に割り当てられます。MACアドレスは、デバイスの製造元によって一意に割り当てられ、48ビットのバイナリ数値で表されます。
MACアドレスは、IEEEによって管理され、6つの16進数で表される48ビットのアドレスで構成されます。最初の3つの16進数は、製造元を表し、残りの3つの16進数は、製造元がネットワークカードに割り当てた一意の識別子を表します。
MACアドレスは、通常、ローカルネットワーク内でデバイスを一意に識別するために使用されます。MACアドレスは、IPアドレスとは異なり、ネットワークのルーティングに使用されないため、同じローカルネットワーク内のデバイスにのみ有効です。ネットワークカードが交換された場合や、デバイスが更新された場合、MACアドレスは変更される場合があります。
また、MACアドレスは、ネットワーク上のセキュリティ認証やアクセス制御などの用途でも使用されます。MACアドレスフィルタリングを使用して、ネットワークに接続されるデバイスを管理することができます。
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IPアドレスとMACアドレスの違いを教えてください。
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IPアドレスとMACアドレスの違いは以下の通りです。
- 目的
IPアドレスは、インターネット上で通信を行うための一意の識別子であり、ネットワーク上のデバイスに割り当てられます。一方、MACアドレスは、ローカルネットワーク内のデバイスを一意に識別するための識別子であり、ネットワークカード(NIC)に割り当てられます。
- 形式
IPアドレスは、IPv4アドレスやIPv6アドレスのように、ドットで区切られた10進数表記やコロンで区切られた16進数表記などの形式で表されます。一方、MACアドレスは、6つの16進数で表される48ビットのバイナリ数値で表されます。
- 割り当て方法
IPアドレスは、インターネットサービスプロバイダーやネットワーク管理者によって割り当てられます。一方、MACアドレスは、ネットワークカードメーカーによって一意に割り当てられます。
- 有効範囲
IPアドレスは、インターネット上の通信に使用され、ネットワークのルーティングに使用されます。一方、MACアドレスは、ローカルネットワーク内のデバイスを一意に識別するために使用され、ネットワークのルーティングには使用されません。
- 変更の可能性
IPアドレスは、ネットワーク管理者によって変更することができます。一方、MACアドレスは、ネットワークカードが交換された場合や、デバイスが更新された場合に変更される場合があります。
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ポートスキャンとは何ですか?
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まずは、ポートについて説明します。
Webで通信をする際には自分と相手が特定できなければなりません。
IPアドレスで特定できるのはどのホスト(コンピュータ)かということまでです。
ホスト上のどのアプリケーションと通信するのかを特定する情報、それがポート番号です。そして、ポートスキャンとはどのポート番号が空いているのかをチェックすることです。
例えば、攻撃者がサーバーに対して攻撃を試みる準備作業として、ポートスキャンをかけるといったことがあります。
MySQLのポート番号である3306が空いていれば、SQLインジェクションができるのではないか、といったことが推測できるのです。ポート番号チェックツールを紹介しておきますので自己責任で試してみてください。
https://mgt.jp/t/port