JSP(JavaServer Pages)とJava Servletに関連する300の用語集

JSP(JavaServer Pages)とJava Servletに関連する300の用語集を日本語と英語を併記し、アルファベット順に並べて解説しています。

A

  • Abstract Class (抽象クラス): 抽象クラス - インスタンス化できないクラスで、サブクラスで実装されるべきメソッドを含むクラスです。
  • Action Tag (アクションタグ): アクションタグ - JSPでサーバー側のアクションを定義するためのタグです。例えば、<jsp:include> などがあります。
  • Application Object (アプリケーションオブジェクト): アプリケーションオブジェクト - サーブレットコンテナが生成するオブジェクトで、アプリケーション全体で共有されるデータを保持します。
  • Application Server (アプリケーションサーバー): アプリケーションサーバー - Webアプリケーションをホスティングし、JSPやServletを実行するためのサーバーです。
  • Attribute (属性): 属性 - オブジェクトに関連付けられたデータで、特定のコンテキスト(リクエスト、セッション、アプリケーション)内で共有されます。

B

  • Bean (ビーン): ビーン - JSPで使用される再利用可能なコンポーネントで、通常はJavaBeansと呼ばれ、プロパティ、メソッド、イベントを持ちます。
  • Bean Scopes (ビーンのスコープ): ビーンのスコープ - JSPで定義されるオブジェクトのライフサイクルを指定する範囲で、page, request, session, application の4種類があります。
  • BufferedWriter (バッファードライター): バッファードライター - データをバッファリングし、効率的に文字データを書き込むためのクラスです。

C

  • CGI (Common Gateway Interface) (CGI): 共通ゲートウェイインターフェース - Webサーバーと外部プログラムの間で情報をやり取りするためのプロトコルで、ServletやJSPの前身にあたります。
  • Context Initialization Parameter (コンテキスト初期化パラメータ): コンテキスト初期化パラメータ - Webアプリケーション全体で共有される初期化パラメータで、web.xml に定義されます。
  • Cookies (クッキー): クッキー - Webブラウザに保存される小さなデータ片で、ユーザーの識別や状態の保持に使用されます。
  • Custom Tag (カスタムタグ): カスタムタグ - JSPで再利用可能なカスタム動作を定義するためのタグです。タグライブラリを使用して作成されます。

D

  • DAO (Data Access Object) (データアクセスオブジェクト): データアクセスオブジェクト - データベースとやり取りするためのオブジェクトで、ビジネスロジックとデータアクセスロジックを分離します。
  • Deployment Descriptor (デプロイメントディスクリプタ): デプロイメントディスクリプタ - Webアプリケーションの設定を記述したファイルで、通常 web.xml として定義されます。
  • Directive (ディレクティブ): ディレクティブ - JSPページの動作を制御するために使用される命令で、<%@ %>の形式で記述されます。例: page, include, taglib
  • Dispatcher (ディスパッチャ): ディスパッチャ - サーブレットやJSPがリクエストを別のリソースに転送するためのメカニズムです。

E

  • EL (Expression Language) (式言語): 式言語 - JSPで動的コンテンツを簡単に記述するための言語で、オブジェクトのプロパティを参照したり、簡単な演算を行ったりできます。
  • Error Handling (エラーハンドリング): エラーハンドリング - サーブレットやJSPで発生した例外やエラーを処理するための仕組みです。
  • Expression (エクスプレッション): エクスプレッション - JSPページで簡単にデータを出力するために使用される構文で、<%= %> の形式で記述されます。

F

  • Filter (フィルター): フィルター - リクエストやレスポンスの前後で処理を行うことができるコンポーネントで、セキュリティチェックやログ記録などに使用されます。
  • Forwarding (フォワーディング): フォワーディング - サーブレットやJSPがリクエストを他のサーブレットやJSPに転送し、クライアントにはURLを変更せずに応答を生成するプロセスです。
  • Form Handling (フォーム処理): フォーム処理 - JSPやサーブレットでHTMLフォームから送信されたデータを受け取り、処理することです。

G

  • Garbage Collection (ガーベージコレクション): ガーベージコレクション - Java仮想マシンが不要になったオブジェクトを自動的にメモリから解放するプロセスです。
  • GenericServlet (ジェネリックサーブレット): ジェネリックサーブレット - Servlet APIにおけるサーブレットの基本クラスで、プロトコルに依存しないサーブレットを作成するための抽象クラスです。
  • GET Method (GETメソッド): GETメソッド - HTTPプロトコルで、データを取得するためのリクエストメソッドです。URLの一部としてデータが送信されます。

H

  • Header (ヘッダー): ヘッダー - HTTPリクエストやレスポンスの先頭に含まれるメタデータで、クライアントとサーバー間の通信に関する情報を提供します。
  • Hidden Form Field (隠しフォームフィールド): 隠しフォームフィールド - ユーザーには見えないが、サーバーに送信されるデータを格納するHTMLフォーム要素です。
  • HTTP (Hypertext Transfer Protocol) (ハイパーテキスト転送プロトコル): ハイパーテキスト転送プロトコル - WebブラウザとWebサーバー間でデータを送受信するためのプロトコルです。
  • HttpServlet (HTTPサーブレット): HTTPサーブレット - HTTPプロトコルに基づいて動作するサーブレットで、HttpServlet クラスを継承して作成されます。
  • HttpServletRequest (HTTPサーブレットリクエスト): HTTPサーブレットリクエスト - クライアントからサーバーに送信されるHTTPリクエストを表すオブジェクトで、リクエストのメタデータやパラメータを取得できます。
  • HttpServletResponse (HTTPサーブレットレスポンス): HTTPサーブレットレスポンス - サーバーからクライアントに送信されるHTTPレスポンスを表すオブジェクトで、レスポンスのヘッダーやステータスコードを設定します。

I

  • Include Directive (インクルードディレクティブ): インクルードディレクティブ - JSPページに別のファイルを含めるために使用されるディレクティブで、<%@ include %> の形式で記述されます。
  • Initialization Parameter (初期化パラメータ): 初期化パラメータ - サーブレットやJSPが初期化される際に使用されるパラメータで、web.xml に設定されます。
  • Instance Variable (インスタンス変数): インスタンス変数 - クラスのインスタンスに関連付けられた変数で、オブジェクトごとに異なる値を持つことができます。
  • Interceptor (インターセプター): インターセプター - リクエスト処理の前後に特定の処理を挿入するためのメカニズムです。

J

  • JavaBeans (ジャバビーン): ジャバビーン - 再利用可能なコンポーネントとして設計されたJavaクラスで、特定のプロパティ、メソッド、イベントを持ちます。
  • JavaServer Pages (JSP) (ジャバサーバーページ): ジャバサーバーページ - Javaを使用して動的に生成されるWebページで、HTMLにJavaコードを埋め込むことができます。
  • JavaServer Pages Standard Tag Library (JSTL) (JSTL): JSTL - JSPページで使用される標準的なタグライブラリで、一般的な操作や条件分岐、ループ処理を簡素化します。
  • Java Servlet (ジャバサーブレット): ジャバサーブレット - Javaで書かれたサーバーサイドプログラムで、HTTPリクエストを処理し、Webページを動的に生成します。
  • JDBC (Java Database Connectivity) (Javaデータベース接続): Javaデータベース接続 - Javaアプリケーションからデータベースに接続し、データを操作するためのAPIです。

K

  • KeyStore (キーストア): キーストア - セキュリティ証明書や秘密鍵を格納するJavaのデータベースで、SSL/TLS通信などで使用されます。
  • Keyword (キーワード): キーワード - Javaで予約されている特別な意味を持つ単語で、クラス名や変数名として使用できません。

L

  • Lifecycle (ライフサイクル): ライフサイクル - サーブレットやJSPの生成、初期化、リクエスト処理、終了の一連のプロセスを指します。
  • Listener (リスナー): リスナー - 特定のイベントが発生した際に自動的に実行されるクラスで、サーブレットコンテキストやセッションの変更を監視します。
  • Load Balancer (ロードバランサー): ロードバランサー - 複数のサーバーにトラフィックを分散させることで、システムの可用性とパフォーマンスを向上させる装置です。

M

  • Mapping (マッピング): マッピング - URLとサーブレットやJSPページを関連付ける設定で、web.xml に定義されます。
  • Model-View-Controller (MVC) (モデル・ビュー・コントローラ): モデル・ビュー・コントローラ - アプリケーションのビジネスロジック、データ、および表示を分離するアーキテクチャパターンで、JSPやServletでよく使用されます。
  • Mutual Exclusion (排他制御): 排他制御 - 複数のスレッドが同時に同じリソースにアクセスすることを防ぐ技術で、データの整合性を保ちます。

N

  • Naming Convention (命名規則): 命名規則 - プログラム内で一貫した名前付けを行うためのルールで、コードの可読性と保守性を向上させます。
  • NullPointerException (ヌルポインタ例外): ヌルポインタ例外 - nullオブジェクトを参照しようとしたときに発生する実行時例外です。

O

  • Object Pooling (オブジェクトプーリング): オブジェクトプーリング - オブジェクトの再利用を促進し、システムパフォーマンスを向上させるための技術です。
  • OutputStream (アウトプットストリーム): アウトプットストリーム - バイト単位でデータを書き込むためのJavaのストリームクラスです。

P

  • Page Context (ページコンテキスト): ページコンテキスト - JSPページに関連する情報を提供するオブジェクトで、リクエストやレスポンス、セッションなどにアクセスできます。
  • Page Directive (ページディレクティブ): ページディレクティブ - JSPページの属性を定義するディレクティブで、ページの全体的な設定を行います。例: language, contentType
  • Parameter (パラメータ): パラメータ - メソッドや関数に渡されるデータで、特定の操作や計算の基になる値です。
  • Persistent Cookie (永続的クッキー): 永続的クッキー - ブラウザを閉じても保持されるクッキーで、指定された有効期限まで保存されます。
  • Pooling (プーリング): プーリング - オブジェクトやリソースをプールに格納し、再利用することでパフォーマンスを向上させる技術です。
  • Post Method (POSTメソッド): POSTメソッド - HTTPプロトコルで、データを送信するためのリクエストメソッドです。データはHTTPボディに含まれます。
  • PrintWriter (プリントライター): プリントライター - テキストデータを効率的に書き込むためのJavaのクラスで、HttpServletResponse で使用されます。

Q

  • Query String (クエリ文字列): クエリ文字列 - URLの末尾に付加されるパラメータのセットで、通常は?で始まり、&で区切られます。
  • Queue (キュー): キュー - 先入れ先出し(FIFO)のデータ構造で、順序通りにデータを処理します。

R

  • Redirection (リダイレクション): リダイレクション - サーバーがクライアントを別のURLに転送することです。
  • Request Dispatcher (リクエストディスパッチャ): リクエストディスパッチャ - リクエストを他のサーブレットやJSPページに転送するためのオブジェクトです。
  • Request Object (リクエストオブジェクト): リクエストオブジェクト - クライアントからサーバーへのリクエストに関する情報を保持するオブジェクトで、HttpServletRequest クラスに基づきます。
  • Response Object (レスポンスオブジェクト): レスポンスオブジェクト - サーバーからクライアントに送信されるレスポンスに関する情報を保持するオブジェクトで、HttpServletResponse クラスに基づきます。
  • Resource Bundles (リソースバンドル): リソースバンドル - アプリケーションの国際化をサポートするために、複数の言語で翻訳されたメッセージやラベルを格納するファイル群です。

S

  • Scope (スコープ): スコープ - 変数やオブジェクトが有効な範囲を指定する概念で、page, request, session, application のスコープがあります。
  • Scriptlet (スクリプトレット): スクリプトレット - JSPページ内でJavaコードを直接埋め込むための構文で、<% %> の形式で記述されます。
  • Secure Socket Layer (SSL) (セキュアソケットレイヤ): セキュアソケットレイヤ - ネットワーク上のデータ通信を暗号化するためのプロトコルで、現在はTLSに取って代わられています。
  • Session (セッション): セッション - クライアントとサーバー間で状態を保持するための仕組みで、ユーザーが同じWebサイトを訪れている間のデータを保存します。
  • Session Tracking (セッショントラッキング): セッショントラッキング - 複数のHTTPリクエスト間でユーザーの状態を保持する技術で、クッキーやURLリライティングなどが含まれます。
  • Servlet (サーブレット): サーブレット - Javaで書かれたサーバーサイドプログラムで、クライアントからのリクエストを処理し、動的なWebページを生成します。
  • Servlet Chaining (サーブレットチェイニング): サーブレットチェイニング - 複数のサーブレットを順番に処理させ、結果を次のサーブレットに渡す技術です。
  • Servlet Config (サーブレットコンフィグ): サーブレットコンフィグ - サーブレットに特有の初期化パラメータを保持するオブジェクトで、web.xml で設定されます。
  • Servlet Context (サーブレットコンテキスト): サーブレットコンテキスト - Webアプリケーション全体で共有されるデータやリソースへのアクセスを提供するオブジェクトです。
  • Servlet Filter (サーブレットフィルター): サーブレットフィルター - リクエストやレスポンスをサーブレットで処理する前後に追加の処理を挿入するためのコンポーネントです。
  • Servlet Lifecycle (サーブレットのライフサイクル): サーブレットのライフサイクル - サーブレットの初期化、サービス、終了のプロセスを指します。
  • Servlet Mapping (サーブレットマッピング): サーブレットマッピング - 特定のURLパターンに対してどのサーブレットが処理を行うかを定義する設定です。
  • ServletRequest (サーブレットリクエスト): サーブレットリクエスト - クライアントからサーバーへのリクエストに関する情報を提供するインターフェースです。
  • ServletResponse (サーブレットレスポンス): サーブレットレスポンス - サーバーからクライアントへのレスポンスに関する情報を提供するインターフェースです。
  • Session Bean (セッションビーン): セッションビーン - クライアントのセッションに関連付けられたEJB(Enterprise JavaBeans)の一種です。
  • Session Cookie (セッションクッキー): セッションクッキー - ブラウザのセッションが終了すると消去される一時的なクッキーです。
  • Session Tracking (セッショントラッキング): セッショントラッキング - HTTPリクエスト間でユーザーの状態を保持する技術で、クッキーやURLリライティングが使われます。
  • Single Thread Model (シングルスレッドモデル): シングルスレッドモデル - 同時に複数のスレッドがサーブレットにアクセスできないようにするモデルです。Servlet 2.4以降は非推奨です。

T

  • Tag Library (タグライブラリ): タグライブラリ - JSPで再利用可能なカスタムタグを集めたライブラリで、タグの定義と動作を記述します。
  • Taglib Directive (タグリブディレクティブ): タグリブディレクティブ - JSPページでカスタムタグライブラリを使用するためのディレクティブで、<%@ taglib %> として記述されます。
  • Thread Safety (スレッドセーフティ): スレッドセーフティ - 複数のスレッドが同時に実行されてもデータの整合性が保たれる状態です。
  • Transaction Management (トランザクション管理): トランザクション管理 - データベース操作が一貫性のある状態で処理されるようにする技術で、複数の操作を一つの単位として扱います。
  • Translation Phase (翻訳フェーズ): 翻訳フェーズ - JSPがサーブレットに変換される過程のことです。
  • Type-Safe Enumeration (型安全列挙): 型安全列挙 - 一定範囲内の値のみを許容するデータ型で、誤った値の割り当てを防ぎます。

U

  • Unified Expression Language (統一式言語): 統一式言語 - JSP 2.1以降で導入された式言語で、JSPとJavaServer Faces(JSF)で使用されます。
  • URL Encoding (URLエンコーディング): URLエンコーディング - URL内に特殊文字を含めるために、その文字をエンコードするプロセスです。
  • UseBean (ユーズビーン): ユーズビーン - JSPページでJavaBeansを利用するための標準アクションタグで、<jsp:useBean> として記述されます。

V

  • View (ビュー): ビュー - MVCパターンにおけるユーザーインターフェース部分で、データの表示を担当します。
  • Void (ボイド): ボイド - メソッドが値を返さないことを示すJavaのキーワードです。

W

  • WAR (Web Application Archive) (ウェブアプリケーションアーカイブ): ウェブアプリケーションアーカイブ - Webアプリケーションを配布するためのJavaアーカイブファイルで、サーブレット、JSP、HTML、その他のリソースを含みます。
  • Web Application (ウェブアプリケーション): ウェブアプリケーション - Webブラウザ上で動作するアプリケーションで、サーバーサイド技術(JSPやServlet)を使用して動的に生成されるコンテンツを提供します。
  • Web Container (ウェブコンテナ): ウェブコンテナ - サーブレットやJSPのライフサイクルを管理し、Webアプリケーションを実行するための環境を提供するソフトウェアコンポーネントです。
  • Web.xml (ウェブ.xml): ウェブ.xml - Java Webアプリケーションの設定ファイルで、サーブレットのマッピングや初期化パラメータなどが定義されます。

X

  • XML (拡張マークアップ言語): Extensible Markup Language - データの記述や転送を行うためのマークアップ言語で、JSPやサーブレットの設定ファイルなどに使用されます。
  • XPath (エックスパス): XPath - XMLドキュメント内の特定の部分を指定するための言語で、XSLTやXQueryなどと組み合わせて使用されます。

Y

  • Yield (イールド): イールド - スレッドが実行を一時的に停止し、他のスレッドに実行を譲るためのメソッドです。

Z

  • Zero Configuration (ゼロコンフィグレーション): ゼロコンフィグレーション - 複雑な設定を必要とせずに動作する技術やフレームワークのことです。

セイ・コンサルティング・グループのJSPとサーブレットの研修

サーバーサイドプログラミング(Java)

Webアプリケーション初学者を対象にMVCモデルを理解することが目的の研修です。静的Webと動的Webの違いといった基本的なところからJDBCを使ったWebアプリケーションの入り…

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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