ノリツッコミとは? 新人エンジニア研修の講師の立場から
こんにちは。ゆうせいです。
今回は「ノリツッコミ」について解説します!ただし、これを新人エンジニア研修の講師の立場で考えた場合、どう活用できるのか、またその意義について掘り下げます。ノリツッコミは日常的な会話やお笑いの中で生まれたテクニックですが、コミュニケーションや思考力を鍛える上で意外な可能性を秘めています。
ノリツッコミとは?
まず、ノリツッコミとは何でしょう?
簡単に言えば、相手のボケに一度「乗っかる」形で話を展開しつつ、その後に「ツッコむ」ことで落ちを作るコミュニケーションの技法です。
例で説明します
シンプルな会話例:
- Aさん:「このパソコン、1000万円したんですよ!」
- Bさん:「うわ、高すぎ!でもそれ、宇宙船にでもなるんですか? ……いやいや、そんなわけないでしょ!」
この場合、Bさんが一瞬「高価な理由」を肯定する方向で話に「乗り」、最後に「そんなわけない」とツッコミを入れる流れを作っています。これがノリツッコミです。
ノリツッコミを新人エンジニア研修でどう活用する?
意外かもしれませんが、このテクニックは新人エンジニアの教育に役立つ場面がいくつかあります!具体例を挙げながら見ていきましょう。
1. 論理的思考の鍛錬
ノリツッコミは、あえて「非現実的な前提」を受け入れたうえで、最終的にそれを否定します。これを技術分野に置き換えると、「仮説思考」や「ロジカルシンキング」のトレーニングに役立つのです。
具体例:
- 研修生:「このプログラム、バグがありません!」
- 講師:「おお、それはすごい!もしかして完璧なAIを開発したんですか? ……いや、それはありえないですね。バグの可能性を調べてみましょう。」
このやり取りでは、一旦「バグがない」という前提を受け入れた後、それを論理的に否定するプロセスを示しています。仮説を立てる→検証するという工程を学ぶ助けになります。
2. コミュニケーション力の向上
新人エンジニアは、専門知識を持っていても、現場では先輩や他部署との円滑なコミュニケーションが重要です。ノリツッコミを取り入れることで、柔軟な対話力や場の空気を読む力が鍛えられます。
ワークショップのアイデア:
- 「架空のプロジェクト提案会」を行う。
- ありえない要件(例:「完全にバグのないコードを書く」など)に対して、ノリツッコミを交えつつ改善案を提案する練習をする。
これにより、ユーモアを交えながら「無理難題」を現実的に解決する発想力を磨けます。
3. リラックスした環境作り
堅苦しい講義ばかりでは、新人の緊張感が増してしまいます。講師自身がノリツッコミを使うことで、場を和ませることができます。
実際のシチュエーション:
- 講師:「今日の課題、もう全部終わりました?……いやいや、そんなスーパーマンいないですよね。でも、このくらいの意気込みで頑張りましょう!」
このような言葉を交えることで、新人たちが心のハードルを下げ、積極的に参加できる雰囲気を作れます。
ノリツッコミのメリットとデメリット
メリット
- 場を和ませる
特に新人研修では緊張しがちな受講生をリラックスさせられます。 - 発想力が豊かになる
突拍子もないボケに「乗る」ことで、柔軟な思考が養われます。 - 共感力が高まる
ボケに「乗る」ことで、相手の気持ちに寄り添うコミュニケーションが可能です。
デメリット
- 冗談が通じない可能性
研修生がユーモアに慣れていないと、逆に混乱を招く恐れがあります。 - 時間がかかる
ツッコミを含むやり取りが続くと、本題に入るまでの時間が長くなる場合があります。
ノリツッコミを上手に活用するコツ
- タイミングを見極める
真剣な議論中には使わず、アイスブレイクや休憩時間に導入すると効果的です。 - シンプルな例を選ぶ
初心者にはわかりやすい話題を選ぶのがポイントです。 - 過度に複雑化しない
過剰な「ボケ」や「ツッコミ」は避け、簡潔に。
今後の学びの指針
ノリツッコミは単なるお笑いの技術ではなく、発想力や論理的思考、コミュニケーション力を磨くための手法としても応用できます。研修中にちょっとした笑いを交えつつ、相手の理解度を深めるのに使ってみてください。
さらに深めたい場合は、「お笑いの構造」や「心理学的アプローチ」を学びながら、ノリツッコミを効果的に活用する方法を模索してみると良いでしょう!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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