センスの良いSQLを書く技術

こんにちは。ゆうせいです。

今日は「センスの良いSQLを書く技術」についてお話ししていきますね。SQLはデータベースを扱うための言語で、シンプルな構文ながら奥が深いです。あなたも「もっと読みやすくて効率の良いSQLを書きたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?

SQLを書く技術を磨くことは、データ分析やアプリケーション開発で非常に重要です。そして「センスの良いSQL」を書くには、ただ動けば良いだけではなく、保守性、効率性、そして可読性を意識する必要があります。

今回は、センスの良いSQLを書くための具体的なテクニックをお伝えします。初めてSQLを学ぶ方でも理解できるように、丁寧に解説していきますね。


センスの良いSQLとは?

「センスが良い」とは、簡単に言えば、他人にも自分にも分かりやすくて効率的ということです。以下のような特徴があります。

  1. 可読性が高い:誰が読んでも、意図が明確に伝わるSQL。
  2. 効率的:無駄な処理がなく、データベースに負荷をかけないSQL。
  3. 保守性が高い:仕様変更や拡張が簡単にできるSQL。

例えば、クエリが無駄に複雑だったり、似たような処理が繰り返されているSQLを見ると「何がしたいの?」と感じることがありますよね。センスの良いSQLを書くと、そのようなモヤモヤがなくなります。


テクニック①:一貫性のある書き方をする

SQLを書くとき、コードの一貫性はとても大事です。一貫性があると、他の人がクエリを読んだときにすぐ理解できます。

1. キーワードは大文字、小文字?

SQLでは、SELECTWHEREなどのキーワードは大文字、小文字どちらでも書けますが、統一することが大切です。例えば、以下のように書き分けてしまうと見づらくなります。

SELECT name, age
from users
WHERE age > 18;

大文字に統一すると、キーワードが目立つのでおすすめです。

SELECT name, age
FROM users
WHERE age > 18;

2. インデントを使って整理する

複雑なクエリを書くときは、インデントを使って階層構造を明確にしましょう。例えば以下のクエリを見てください。

悪い例

SELECT name, age FROM users WHERE age > 18 AND status = 'active';

良い例

SELECT
    name,
    age
FROM
    users
WHERE
    age > 18
    AND status = 'active';

このように改行とインデントを駆使することで、条件やカラムが一目で分かります。


テクニック②:必要なデータだけを選択する

SQLを書くとき、SELECT *は避けるのが鉄則です。SELECT *はすべての列を取得しますが、必要のない列まで取得してしまうため、パフォーマンスに悪影響を与えることがあります。

-- 悪い例
SELECT * FROM users;

-- 良い例
SELECT name, age FROM users;

カラムを明示的に指定すると、意図が分かりやすくなるだけでなく、データベースの負荷も軽減できます。


テクニック③:サブクエリを適切に使う

サブクエリ(入れ子になったクエリ)は強力な機能ですが、乱用するとSQLが読みにくくなります。サブクエリを使うべき場面と、避けるべき場面を理解しましょう。

使うべき場面

  • データのフィルタリングが複雑で、主クエリから分けたほうが分かりやすい場合。
SELECT name
FROM users
WHERE id IN (
    SELECT user_id
    FROM orders
    WHERE order_date > '2024-01-01'
);

避けるべき場面

  • 同じ結果をJOINで表現できる場合。
-- サブクエリを使うより...
SELECT name
FROM users
JOIN orders ON users.id = orders.user_id
WHERE order_date > '2024-01-01';

JOINの方が一般的に高速で、読みやすいです。


テクニック④:コメントを活用する

「クエリの意図」は他の人に伝わりにくいことがあります。そのため、必要に応じてコメントを残すと良いでしょう。

-- 2024年以降に注文したユーザーを取得する
SELECT name
FROM users
WHERE id IN (
    SELECT user_id
    FROM orders
    WHERE order_date > '2024-01-01'
);

コメントを残しておくことで、他の人がクエリを読む際に助けになります。


テクニック⑤:インデックスを理解する

効率的なSQLを書くには、インデックスの仕組みを理解しておく必要があります。インデックスとは、データを効率的に検索するための仕組みです。具体的には、本の目次のようなものをイメージしてください。

例えば、以下のようなクエリがある場合:

SELECT name
FROM users
WHERE age > 30;

このとき、age列にインデックスがあると検索が高速化します。ただし、すべての列にインデックスを作ると逆にデータベースの負担が増えるので、慎重に設計する必要があります。


実際に試してみよう!

まずは、読みやすさを意識してSQLを書いてみてください。一貫性のある書き方やインデントの整理は、すぐに実践できるポイントです。次に、パフォーマンスを意識して必要なデータだけを取得するように工夫してみましょう。そして、最後にインデックスを使った最適化にも挑戦してください。

SQLを書くスキルは練習を重ねることでどんどん磨かれます。小さな工夫を積み重ねて、ぜひ「センスの良いSQL」を書けるエンジニアを目指してください!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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