エンゲージメントと愛社精神の違いとは?言葉遊びではない本質的な違いを解説!
こんにちは。ゆうせいです。
最近、「エンゲージメントを高めよう!」という言葉をよく耳にするけれど、正直、「それって昔からある“愛社精神”と同じなんじゃないの?」と思いませんか?
似ているようでまったく違うこの2つの言葉。実は、根本的に異なる視点と価値観から生まれた概念なんです!
今回は、「エンゲージメント」と「愛社精神」の違いを、わかりやすい例えや図を使って解説していきます!
エンゲージメントとは?
双方向の信頼関係を重視
「エンゲージメント(Engagement)」はもともと「約束」「婚約」などの意味を持つ言葉。ビジネスの現場では、
「従業員が、自分の仕事や職場に対してどれだけ情熱とコミットメントを持っているか」
を表します。
つまり、会社と社員が“お互いに”信頼し合っている状態がエンゲージメントです。
例えるなら…
社員は会社の“ファン”であり、会社も社員の“サポーター”であるような関係。
測定もできる!
エンゲージメントはアンケートなどで可視化・数値化することが可能です。
たとえば、「Gallup Q12」という有名な指標では、次のような質問を通してエンゲージメントを測ります:
- 自分の仕事に誇りを持てるか?
- 上司から認められていると感じるか?
- 成長機会があるか?
愛社精神とは?
会社への“忠誠心”のようなもの
「愛社精神」は、
会社に対する誠実さ・忠誠心・誇り
を意味します。
とくに日本企業においては、終身雇用制度のもとで育まれた概念であり、「会社に尽くすこと=正義」とされていた時代の価値観です。
例えるなら…
社員は“忠義の家臣”のような存在。会社に仕え、身を捧げる姿勢が重視されます。
どこがどう違うの?表で比較してみよう!
項目 | エンゲージメント | 愛社精神 |
---|---|---|
中心となる価値 | 相互信頼・自律・共感 | 忠誠・献身・従順 |
モチベーション源 | 自分の成長・意義・納得感 | 会社への忠義・恩義 |
測定可能性 | 可視化・スコア化できる | 抽象的で測定が難しい |
時代背景 | グローバル時代の人材マネジメント | 昭和的な終身雇用モデル |
働き方との相性 | 働き方改革・リモートワークとも親和性大 | 長時間労働や会社中心の生活に近い |
言葉遊びではない理由
「エンゲージメント」と「愛社精神」は、表面的には似たように見えるかもしれませんが、
- 個人の主体性を大切にするか
- 組織への忠誠を求めるか
という点で、本質的に真逆とも言える考え方です。
たとえば、上司から「会社のために尽くせ!」と言われてやる気が出る人と、
「あなたの強みがこの仕事で活かされる」と言われてやる気が出る人では、動機がまったく違いますよね?
現代の人材マネジメントでは、後者のように個人の納得や成長意欲を起点としたアプローチが求められています。
だからこそ、「エンゲージメント」は単なる言い換えではないのです!
今後の学び方の指針
もし今、組織の中で「エンゲージメントを高めたい」と考えているなら、
- 愛社精神との違いをしっかり理解する
- エンゲージメント指標を使って現状を測る
- 社員一人ひとりと向き合い、「何に価値を感じているのか」を知る
こうした視点が重要になります。
さらに深掘りしたい方には、
- 「エンゲージメント・サーベイ」の設計方法
- 会社の理念とエンゲージメントの結びつけ方
なども解説できますので、気軽にリクエストしてくださいね!