【徹底比較】生成AIサービスのユーザーデータ利用方針まとめ【ChatGPT・Gemini・Claude・Copilot】

こんにちは。ゆうせいです。
今回は、ChatGPT(OpenAI)、Gemini(Google)、Claude(Anthropic)、GitHub Copilot(Microsoft)という代表的な生成AIサービスが、ユーザーの入力データをどのように利用しているのかを分かりやすく解説していきます。
近年、生成AIの進化と普及により「自分の会話データやコードがAIの学習に使われているのでは?」と気になる方も増えていますよね。無料プランと有料プランでデータの扱いが違うのか?オプトアウトはできるのか?といった疑問にお答えしていきます。
まずは、各サービスの比較表をご覧ください。
サービスごとの比較表
サービス名 | 学習にデータ利用(初期設定) | 無料プランと有料プランの違い | オプトアウトの可否 | 公開ポリシー情報 |
---|---|---|---|---|
ChatGPT(OpenAI) | ✅ 無料・Plusは利用する❌ Business系は利用しない | 無料/Plusは学習に使用。Team/Enterpriseは使用されない | 可能(履歴オフ+設定変更) | OpenAIポリシー一覧 |
Gemini(Google) | ✅ 個人利用では利用する❌ ビジネス利用では利用しない | 個人向け(無料)は利用。Workspace/Cloudは利用しない | 可能(Geminiアクティビティをオフ) | Googleプライバシーセンター |
Claude(Anthropic) | ❌ 全プランで利用しない | 無料/有料問わず一律で学習不使用 | 不要(デフォルトで学習に使われない) | Anthropicポリシー |
Copilot(GitHub) | ✅ 個人は利用する❌ 企業は利用しない | 個人(Free/Pro)は学習利用。Business/Enterpriseは使用されない | 可能(設定でオフ) | GitHubプライバシーFAQ |
各サービスの特徴とポイント解説
ChatGPT(OpenAI)
● ユーザーデータの扱い
ChatGPTの無料ユーザーとPlusユーザー(有料個人利用)の会話は、初期設定ではAIの学習に使用されます。ただし、チャット履歴をオフにするか、プライバシー設定から「学習に使わない」を選択することで除外できます。
企業向けのTeam/Enterpriseプランでは、初期設定で一切学習に使用されません。API経由の利用でも、明示的に許可しない限り学習には使われないと明記されています。
● 有料と無料の違い
価格が変わっても、無料とPlusプランは学習データとして扱われる点は共通です。違いは利用できるモデル(GPT-4など)や機能面に限られます。
Gemini(Google)
● ユーザーデータの扱い
個人向けのGemini(旧Bard)は、初期設定で会話データを保存し、モデル改善に利用します。これは検索履歴と似た扱いで、Googleアカウントに紐づいて記録されます。人間のレビューも行われる可能性があります。
一方で、Google WorkspaceやVertex AIなど企業向けのサービスでは、ユーザーデータは一切モデル訓練に使われません。契約でも明示されており、業務利用には安心です。
● オプトアウトの方法
「Geminiアプリのアクティビティ」設定をオフにすることで、個人ユーザーも学習利用から除外できます。ただし、過去の会話が保持される場合もあります。
Claude(Anthropic)
● ユーザーデータの扱い
AnthropicのClaudeは、全ユーザーが初期状態で「学習不使用」です。これは非常に珍しく、プライバシー重視の姿勢が徹底されています。フィードバックなどを明示的に送らない限り、会話がAIの訓練に使われることはありません。
● 無料と有料の違い
Claude Free、Pro、Enterpriseすべてでデータ取り扱い方針は同一です。料金によってプライバシーポリシーが変わることはありません。
GitHub Copilot(Microsoft)
● ユーザーデータの扱い
個人利用(Free/Pro)では、デフォルトでコードスニペットが学習に使われます。ただし、設定でこれを無効にすることが可能です。
企業向けのCopilot Business/Enterpriseでは、一切のコードや入力がAI訓練に使われません。このモードでは、そもそも「データ共有」設定すら存在しません。
● オプトアウトの方法
個人ユーザーはGitHub設定画面から「コードスニペットを学習に使う」オプションをオフにすれば、以後は学習に使われません。
まとめ:どのサービスが安心か?
プライバシーやセキュリティを気にするなら、以下のような選び方がポイントになります。
利用目的 | おすすめサービス | 理由 |
---|---|---|
個人で使いたい | Claude、ChatGPT(履歴オフ) | Claudeは完全非学習型。ChatGPTは履歴オフで制御可能。 |
会社で使いたい | ChatGPT Enterprise、Claude Enterprise、GitHub Copilot Business | どれも企業向けは学習に使われず、契約上の保証あり。 |
今後の学習の指針
今回の記事では、「ユーザーデータがAIの学習にどう使われているか?」という観点からサービス比較を行いましたが、さらに深掘りするなら:
- プライバシーポリシーの読み方を学ぶ
- オプトアウトの具体的な操作方法を試してみる
- 生成AIとGDPRや個人情報保護法との関係も調べてみる
- API利用時のデータ保持ルールをサービスごとに比較する
などのテーマに挑戦してみましょう!
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。
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