Claudeをカスタマイズする「コネクタ」とは何か?新人エンジニア向けにやさしく解説

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、Claudeをカスタマイズする機能の1つである「コネクタ」について、新人エンジニア向けに解説します。

Claudeのコネクタとは、Claudeを外部のアプリ、サービス、データ、ツールにつなぐための仕組みです。Claude公式ドキュメントでは、コネクタはClaudeの能力を拡張し、外部ツールやデータソースに接続する機能だと説明されています。また、コネクタはMCPという仕組みによって動きます。

簡単に言うと、コネクタは「Claudeに外の道具を使わせるための接続口」です。

たとえるなら、Claude本体は優秀な人です。

でも、何も接続していないClaudeは、あなたが会話で渡した情報しか見られません。

そこにGoogle Drive、Slack、GitHub、Linear、Microsoft 365などのコネクタをつなぐと、Claudeがそれらのサービスの情報を読んだり、必要に応じて操作したりできるようになります。

スマホでたとえるなら、Claude本体がスマホで、コネクタはアプリ連携です。

カレンダーアプリと連携すれば予定を見られる。

メールアプリと連携すればメールを探せる。

GitHubと連携すればIssueやPull Requestの情報を扱える。

このように、Claudeの作業範囲を広げるのがコネクタです。

コネクタで何ができるのか

Claude公式ヘルプでは、コネクタを使うと、Claudeがアプリやサービスにアクセスし、データを取得し、接続されたサービス内で操作できると説明されています。たとえば、LinearでIssueを作成する、Slackにメッセージを送る、Google Drive内のファイルを検索するといった使い方が紹介されています。

できること具体例
外部データを探すGoogle Drive内の仕様書を検索する
会話や資料を要約するSlackの長いスレッドを要約する
タスクを作成するLinearやAsanaに新しいタスクを作る
開発情報を確認するGitHubのIssueやPull Requestを確認する
予定やメールを扱うGmailやGoogle Calendarの情報をもとに整理する
画面内にUIを表示するダッシュボードやタスクボードのような画面を会話内に出す

Claude公式ドキュメントでは、コネクタは「ツールと情報を提供する」だけでなく、MCP Appsによってチャート、地図、フォームなどのインタラクティブなUI要素を会話内に表示できる場合があると説明されています。

新人エンジニア向けに言うと、コネクタはClaudeに「社内の道具を使う権限」を渡すようなものです。

人間の新人が仕事を始めるときも、Slack、GitHub、Google Drive、課題管理ツールの権限をもらいますよね。

Claudeも同じです。

コネクタがないと、Claudeは外部サービスの中身を直接見に行けません。

コネクタをつなぐと、Claudeが必要な情報を探したり、サービス内で作業したりしやすくなります。

MCPとは何か

コネクタを理解するうえで、MCPという言葉が大切です。

MCPはModel Context Protocolの略です。

公式のMCPドキュメントでは、MCPはAIアプリケーションを外部システムにつなぐためのオープンソース標準だと説明されています。MCPを使うと、ClaudeのようなAIアプリケーションが、ローカルファイル、データベース、検索エンジン、計算ツール、ワークフローなどに接続できます。

少し難しいですね。

高校生にもわかるようにたとえるなら、MCPは「AI用のUSB規格」です。

USBがあるおかげで、パソコンにマウス、キーボード、スマホ、外付けSSDなどをつなげますよね。

それぞれの機械は違っていても、USBという共通ルールがあるから接続できます。

MCPも同じです。

Claudeと外部ツールの間に共通ルールを作り、いろいろなサービスをつなげやすくします。

たとえ意味
Claudeパソコン本体
外部サービスマウス、キーボード、外付けSSD
MCPUSBのような接続規格
コネクタ実際に接続するアダプタやケーブル

コネクタの種類

Claudeのコネクタには、いくつかの種類があります。

公式ドキュメントでは、Google Drive、Gmail、Google Calendar、GitHub、Slack、Microsoft 365などの事前構築済み連携、リモートMCPサーバー、MCP Apps、MCP Bundles、ローカルMCPなどが説明されています。

種類意味新人向けのたとえ
事前構築済み連携Claude側で用意されている主要サービス連携最初から用意されている充電器
Connectors Directory検証済みコネクタを探せる一覧公式アプリストア
リモートMCPインターネット経由でクラウドサービスにつなぐ方式クラウド上のサービスにログインして使う
デスクトップ拡張機能Claude DesktopからPC内のファイルやアプリにつなぐ方式自分の机の上の道具を使わせる
カスタムコネクタ自社専用ツールなどに接続する独自コネクタ会社専用の特注アダプタ

Connectors Directoryは、Claude.ai、Claude Desktop、Claude Mobile、Claude Code、Coworkで動作する検証済みMCPサーバーのカタログです。公式ドキュメントでは、ディレクトリ内の各連携はAnthropicによってセキュリティ、信頼性、互換性の観点で審査されると説明されています。

Webコネクタとデスクトップコネクタの違い

Claudeのコネクタには、大きく分けてWebコネクタとデスクトップコネクタがあります。

Claude公式ヘルプでは、リモートWebコネクタはClaude、Cowork、Claude Desktop、Claude Mobileで利用でき、デスクトップ拡張機能はClaude Desktopで利用できると説明されています。リモートコネクタは外部サーバー上で実行され、クラウドサービスへ接続します。一方、ローカルデスクトップ拡張機能はClaude Desktopを通じて自分のコンピュータ上で動き、ローカルファイルやアプリ、システムリソースへのアクセスを提供します。

比較Webコネクタデスクトップコネクタ
主な接続先クラウドサービス自分のPC内のファイルやアプリ
Google Drive、Slack、Linear、Notionローカルフォルダ、デスクトップアプリ、開発環境
動く場所外部サーバーやクラウドClaude Desktopを通じてローカルPC
向いている作業チーム共有ツールやクラウド上の情報を扱うPC内のファイル整理やローカル作業を扱う

学校でたとえるなら、Webコネクタは「学校の共有フォルダを見る権限」です。

デスクトップコネクタは「自分の机の引き出しを見る権限」です。

共有資料を扱うならWebコネクタ。

自分のPCにあるファイルを整理したいならデスクトップコネクタ。

このように考えるとわかりやすいです。

コネクタはどこから設定するのか

Claude公式ヘルプでは、コネクタはチャット画面のプラスボタンまたはスラッシュメニューから管理できるほか、設定のCustomize、Connectorsから管理できると説明されています。利用したいコネクタを選び、説明と機能を確認し、ConnectまたはInstallをクリックして、認証を進める流れです。

手順内容
1Customize、Connectorsを開く
2使いたいコネクタを探す
3コネクタの説明、できること、権限を確認する
4ConnectまたはInstallを押す
5接続先サービスの認証を行う
6必要な権限を確認して許可する
7チャット内で必要に応じて有効化して使う

ここで大切なのは、権限を必ず確認することです。

コネクタをつなぐということは、Claudeに外部サービスを見たり操作したりする許可を出すという意味です。

スマホアプリを入れるときに、「写真へのアクセスを許可しますか」「連絡先へのアクセスを許可しますか」と聞かれますよね。

Claudeのコネクタも同じです。

何にアクセスできるのかを見てから許可してください!

コネクタの権限はどう考えるべきか

Claude公式ヘルプでは、コネクタは接続先サービスでのユーザー権限を引き継ぐと説明されています。つまり、元のサービスで見られないファイル、チャンネル、レコードには、Claudeからもアクセスできません。

たとえば、あなたがGoogle DriveのAフォルダを見られない場合、ClaudeもそのAフォルダを見ることはできません。

Claudeに接続したからといって、元のサービス以上の権限が勝手に増えるわけではありません。

ただし、あなたが見られる情報をClaudeも扱えるようになるため、機密情報の扱いには注意が必要です。

考えること確認ポイント
読み取り権限Claudeがどの情報を読めるのか
書き込み権限Claudeがタスク作成、投稿、編集をできるのか
削除権限Claudeがデータ削除に関わる操作をできるのか
承認設定操作前に人間の確認を必要にできるのか
組織ルール会社として接続してよいサービスなのか

TeamやEnterpriseでは、管理者が組織全体でコネクタのアクションを制限できます。公式ヘルプでは、メール検索や要約は許可するが送信は防ぐ、Google Driveのファイル閲覧は許可するが作成や編集は防ぐ、LinearのIssue閲覧は許可するが作成やステータス変更は防ぐ、といった例が紹介されています。

新人エンジニアは、まず「読むだけ」と「書き込む」の違いを意識してください。

読むだけならリスクは比較的小さめです。

書き込み、送信、削除、ステータス変更は影響が大きくなります。

ホワイトボードを見るだけなら安全ですが、勝手に内容を書き換えたら困りますよね。

コネクタの権限も同じです。

コネクタとスキルの違い

Claudeをカスタマイズする機能には、コネクタのほかにスキルもあります。

両方ともClaudeを便利にしますが、役割は違います。

比較コネクタスキル
役割外部サービスやデータにつなぐ作業のやり方を教える
Slack、Google Drive、GitHubに接続する議事録を社内形式でまとめる手順を教える
たとえ道具を使うための接続ケーブル道具の使い方マニュアル

たとえば、Slackコネクタを使うと、ClaudeはSlackの情報を扱えるようになります。

でも、Slackの会話を「自社の議事録フォーマットでまとめる」には、別途スキルとして手順を教えると安定します。

つまり、コネクタは「どこにアクセスできるか」。

スキルは「どう作業するか」。

この違いを覚えておきましょう。

コネクタとProjectsの違い

Projectsは、Claudeに背景知識や資料を渡すためのワークスペースです。

一方で、コネクタは外部サービスへ接続するための仕組みです。

比較Projectsコネクタ
役割資料や背景知識をまとめて置く外部サービスやツールと接続する
仕様書、用語集、社内ルールを入れるGoogle Drive、Slack、GitHubとつなぐ
たとえClaude用の資料棚外部倉庫への通路

仕様書を固定でClaudeに見せたいならProjectsが向いています。

Google Drive内の最新資料を探させたいならコネクタが向いています。

資料を置いておくのがProjects。

資料がある場所へ取りに行くのがコネクタです。

コネクタの実務での使い方

新人エンジニアが実務で使いやすいコネクタ活用例を見てみましょう。

場面使い方便利な理由
仕様確認Google Drive内の仕様書を探して要約する資料探しの時間を減らせる
チーム連絡Slackスレッドを要約する長い会話の決定事項を把握しやすい
開発タスクLinearやAsanaにIssueを作る会話からタスク化しやすい
コード確認GitHubのIssueやPull Requestを確認する開発状況を整理しやすい
予定調整Google Calendarの情報をもとに予定を確認する会議や締切の整理に使える
資料作成Microsoft 365の資料をもとに要点をまとめる既存資料を再利用しやすい

たとえば、Slackコネクタを使っているなら、次のように依頼できます。

昨日のプロジェクトチャンネルの会話から、決定事項、未決事項、担当者、期限を整理してください。

GitHubコネクタを使っているなら、次のように依頼できます。

現在オープンになっているログイン機能関連のIssueを確認し、優先度順に整理してください。

Linearコネクタを使っているなら、次のように依頼できます。

ログイン画面で発生しているバグについて、新しいIssueを作成してください。
タイトル、再現手順、期待結果、実際の結果を含めてください。

このように、コネクタがあるとClaudeは「答えるAI」から「実際の作業環境に入って動くAI」に近づきます。

カスタムコネクタとは何か

カスタムコネクタとは、Connectors Directoryにある既製品だけでなく、自社専用のMCPサーバーなどをClaudeにつなぐための仕組みです。

公式ヘルプでは、カスタムコネクタはClaude、Cowork、Claude Desktopで利用でき、無料、Pro、Max、Team、Enterpriseプランのユーザーが使えると説明されています。また、無料ユーザーはカスタムコネクタが1つに制限されるとされています。

自社専用システムがある場合、既製のコネクタだけでは足りないことがあります。

たとえば、次のような社内システムです。

社内システムカスタムコネクタでやりたいこと
社内FAQ質問に対して社内ルールを検索して回答する
勤怠システム申請状況を確認する
在庫管理システム在庫数や入出庫履歴を確認する
顧客管理システム顧客情報や対応履歴を検索する
独自の課題管理ツールチケット作成や状態確認を行う

カスタムコネクタは、会社専用の業務アプリをClaudeにつなぐための入口です。

ただし、開発やセキュリティ設計が必要になります。

新人エンジニアがいきなり作るには少し難しいですが、「Claudeは外部ツールと接続できる。その接続部分を自分たちで作ることもできる」と理解しておくとよいです。

コネクタを使うメリット

メリット内容
情報を探す時間を減らせるClaudeが外部サービスから必要な情報を探しやすくなる
作業を会話から始められる自然文でタスク作成や要約を依頼できる
複数ツールをまたいで整理できるSlack、Drive、GitHubなどの情報をつなげて考えられる
チームの情報を活用しやすい共有ツール内の情報を参照しやすくなる
Claude CodeやCoworkと相性がよい開発作業や知識作業を実環境に近づけられる

コネクタを使うと、Claudeに毎回資料を貼り付ける必要が減ります。

もちろん、権限や機密情報には注意が必要です。

でも、正しく使えば、Claudeが「会社の道具を使える同僚」に近づきます。

コネクタを使うデメリットと注意点

便利な反面、コネクタには注意点もあります。

注意点理由
権限を広げすぎないClaudeが扱える情報や操作範囲が広くなりすぎるため
書き込み操作は慎重にするタスク作成、投稿、編集、削除は影響が大きいため
会社のルールを確認する機密情報や個人情報の扱いに関わるため
信頼できるコネクタだけ使う外部サービスとの接続にはセキュリティリスクがあるため
人間が最終確認するAIの判断が常に正しいとは限らないため

特に新人エンジニアは、「読むだけ」と「実行する」の違いを強く意識してください。

Claudeに資料を読ませるだけなら、まだ確認しやすいです。

ClaudeにSlackへ投稿させる、Issueを作らせる、ファイルを編集させる、ステータスを変更させる場合は、操作前に内容を確認しましょう。

AIに実行ボタンを押させる前に、人間が確認する。

この習慣が大切です。

新人エンジニアにおすすめのコネクタ活用順

新人エンジニアがいきなり多くのコネクタをつなぐ必要はありません。

まずは、リスクが低く、学習効果が高いところから始めましょう。

順番コネクタ例おすすめ理由
1Google DriveやMicrosoft 365仕様書や議事録の検索、要約に使いやすい
2Slack会話の要約や決定事項の整理に使いやすい
3GitHubIssueやPull Requestの確認に役立つ
4LinearやAsanaタスク管理と連携しやすい
5カスタムコネクタ社内システム連携に広げられる

最初は「読むだけ」の用途から始めるのがおすすめです。

たとえば、Google Driveの仕様書を探して要約する。

Slackの会話から決定事項を抜き出す。

GitHubのIssueを整理する。

このあたりなら、コネクタの便利さを体験しやすいです。

コネクタを使うときの安全な依頼例

コネクタを使うときは、Claudeにいきなり実行させず、まず確認させると安全です。

Google Driveを使う場合

Google Driveからログイン機能に関係する仕様書を探してください。
まず候補ファイル名と、それぞれの概要だけを表示してください。
まだファイルの編集はしないでください。

Slackを使う場合

昨日の開発チャンネルの会話を要約してください。
決定事項、未決事項、担当者、期限に分けてください。
Slackにはまだ投稿しないでください。

Linearを使う場合

ログイン画面のバグについて、LinearにIssueを作るための下書きを作成してください。
まだIssueは作成せず、タイトル、説明、再現手順、期待結果、実際の結果を確認させてください。

GitHubを使う場合

GitHubの未対応Issueから、ログイン機能に関係するものを探してください。
優先度順に整理してください。
まだIssueの状態は変更しないでください。

ポイントは、「まだ実行しないでください」と明確に伝えることです。

AIに作業案を出してもらい、人間が確認してから実行する。

この流れにすると、コネクタを安全に使いやすくなります。

まとめ

Claudeのコネクタとは、Claudeを外部のアプリ、サービス、データ、ツールにつなぐための仕組みです。公式ドキュメントでは、コネクタはMCPを使ってClaudeを外部ツールやデータソースに接続し、情報取得やアクション実行を可能にすると説明されています。

ポイント内容
コネクタの正体Claudeと外部サービスをつなぐ接続口
使われる仕組みMCPというAI向けの接続規格
できることデータ検索、要約、タスク作成、メッセージ送信、UI表示など
代表例Google Drive、Gmail、Google Calendar、GitHub、Slack、Microsoft 365など
注意点権限、書き込み操作、機密情報、会社ルールを必ず確認する

一言でまとめるなら、コネクタは「Claudeに外部サービスを使わせるためのアダプタ」です。

スキルが「作業のやり方を教えるマニュアル」だとしたら、コネクタは「作業に必要な道具へつなぐケーブル」です。

新人エンジニアは、まずGoogle DriveやSlackのような読み取り中心のコネクタから始めるとよいです。

慣れてきたら、GitHub、Linear、Asanaのような開発・タスク管理系コネクタへ広げてください。

さらに理解が進んだら、MCP、カスタムコネクタ、デスクトップ拡張機能、Claude Code、Claude Coworkとの連携を学ぶと、Claudeを単なるチャットAIではなく、実務環境につながるAI同僚として使えるようになります。

今後の学習では、まず「コネクタは何にアクセスできるのか」「読み取りだけか、書き込みもできるのか」「人間の承認を挟めるのか」を確認する習慣を身につけましょう。便利さより先に権限確認です!

セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。