ネットワークエンジニアを本格的に目指すわけではないけれども、簡単なネットワークの構築やトラブル対応は自分でもできるようになりたい。
そんな新人ITエンジニアのための記事です。
ipconfigとは
「ipconfig」コマンドはルーターや自分のパソコンのIPアドレスを調べるときに使います。
ちなみに「ipconfig」は「アイピーコンフィグ」と読みます。
「ipアドレス」の「configuration⁼構成」を表示するコマンドという訳です。
例えば、
- LAN内でIPアドレスが重複していないか調べるとき
- サブネットマスクの設定に問題がありそうなとき
- デフォルトゲートウェイ(ルーター)のIPアドレスを知りたいとき
などに有用なコマンドです。
コマンド書式
>ipconfig
コマンドプロンプト上で、上記のコマンドを入力して[Enter]キーを押すと下図1.1の様な結果が得られます。
結果の見方
ネットワーク接続機器ごとに情報が表示されます。
上記の例でいえば3台のネットワーク接続機器の情報が表示されています。
1.IPv4アドレス
お使いのパソコンのネットワークカードのIPアドレスが表示されています。
2.サブネットマスク
サブネットマスクが例えば、クラスC相当であれば255.255.255.0のように表示されています。
LAN内であれば通常は、192.168.~といったプライベートIPアドレスが割り当てられているはずです。
SIMカードなどですとグローバルIPアドレスが割り振られています。
3.デフォルトゲートウェイ
ルーターのIPアドレスです。LAN内でルーターとパソコンの通信が確立しているのでしたら、192.168.~.1のように1番が降られていることが多いのではないでしょうか。
もし、ルーターとパソコンの通信が確立していないならば、LANケーブル、ルーターの電源などを確認しましょう。
4.メディアの状態
「メディアは接続されていません」と表示されるとIPアドレスの取得ができていないことを表しています。
コマンドはallオプション指定をして更に詳細な情報を表示させることも可能です。
allオプション
コマンド書式
>ipconfig /all
コマンドプロンプト上で、上記のコマンドを入力して[Enter]キーを押すと下図1.2の様な結果が得られます。
結果の見方
先ほどの情報に加え、物理アドレス(MACアドレス)、DHCPの有効無効の別、IPアドレスのリース取得日時と有効期限の日時、DHCPサーバーのIPアドレス、DNSサーバーのIPアドレスなどが表示されます。
5.DHCP有効
DHCPが有効か否か
6.リース取得とリースの有効期限
DHCPによって一時的に割り当てられたIPアドレスのリース取得日時と有効期限の日時
7.DHCPサーバー
DHCPサーバーのIPアドレス
8.DNSサーバー
DNSサーバーのIPアドレス
オプションの一覧を見るには?
上記の「/all」のように、ネットワークコマンドには様々なオプションがあります。
多すぎてとてもすべてはご紹介できません。
そこで、ここではオプションの調べ方をお知らせします。
コマンドのヘルプを調べる方法です。
ヘルプの調べ方
コマンド書式
>ipconfig /?
このようにコマンドの後ろに「/?」を付けると下図1.3のようなヘルプが表示されます。
- IPアドレスを開放するオプション
- IPアドレスを更新するオプション
などがありますね。
「ipconfig」のまとめ
「ipconfig」を使うと、ネットワーク設定情報を表示することができます。
この実行結果を見ることによって、IPアドレスは割り当てられているか、IPアドレスやサブネットマスクは正しいか、ルーターのLAN側のIPアドレスは何番か、といったことが分かります。
では、次にIPアドレスとMACアドレスの一覧を見るためのarpコマンドを見ていきましょう。
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