RFCを例にコロンとセミコロンの使い分けを考える

コロンとセミコロンの使い分け

英語の技術文章で見かけるコロン(:)とセミコロン(;)。

どのように使い分けるのでしょうか?

コロンは「イコール」と覚えましょう。

:の形は=によく似ていますので覚えやすいですね。

引用や言い換えに使われます。

以下の文章はRFC 793(日本語訳) - でTCPの主目的に触れている部分です。

As noted above, the primary purpose of the TCP is to provide reliable,
securable logical circuit or connection service between pairs of
processes. To provide this service on top of a less reliable internet
communication system requires facilities in the following areas:
上記の通り、TCPの主要な目的はプロセスの対の間に信頼性が高い、安心な論理
回路あるいは接続サービスを供給することである。低い信頼性のインターネット
通信システムの上にこのサービスを供給するには次のエリアで機能を必要とする

Basic Data Transfer 基本データ転送
Reliability 安定性
Flow Control フロー制御
Multiplexing 多重送信
Connections 接続
Precedence and Security 優先順位と安全

一方、セミコロン( ; )の形はピリオドとカンマから成り立っています。

セミコロン( ; ) はピリオドとカンマの間と覚えましょう。

つまり、ピリオドほど完全に文を終わらせたくはないけど、カンマよりは文章の流れを強く区切りたいときに使います。

以下は同じくRFCからの引用です。

When the TCP transmits a segment containing data, it puts a copy on a retransmission queue and starts a timer; when the acknowledgment for that data is received, the segment is deleted from the queue.

TCPがデータを含んでいるセグメントを伝達する時、再送待ち行列の上にコピーを置いて、タイマを始動させる
そのデータの確認応答が受け取られると、セグメントは待ち行列から削除される。

データの送信と受信が一連のプロセスとして説明されています。

英文に切れ目を入れる方法は全部で4つあり、ピリオド(.)コロン(:)セミコロン(;)カンマ(,)の順に弱い切れ目になります。

以上、RFCを例にコロンとセミコロンの使い分けを考えてみました。