指数と対数って実はセット!exp、ln、lgをマスターしてデータサイエンスの扉を叩こう
こんにちは。ゆうせいです。
あなたは、プログラミングやデータ分析の資料で、唐突に現れる exp や ln といった記号に戸惑ったことはありませんか。数学の授業で見たような気もするけれど、結局何を表しているのかいまいちピンとこない。そんな初心者のあなたに向けて、今回はこれら3つの記号の正体を、高校生でも納得できる例え話を交えて解説します!
数学の記号は、一見すると難解な呪文のように見えます。しかし、その意味を知れば、非常に便利なショートカットキーのような存在であることに気づくはずです。さあ、一緒に数字の不思議な世界を覗いてみましょう。
急成長の代名詞!指数関数 exp とは
まずは exp から見ていきましょう。これは exponential という英単語の略で、日本語では指数関数と呼びます。
例えば、爆発的に流行する SNS の投稿や、複利で増えていく貯金をイメージしてください。時間が経つにつれて増え方がどんどん激しくなる様子を数学的に表現したものが exp です。
ネイピア数 e という不思議な数字
exp を理解する上で欠かせないのが、 という特別な数字です。これはネイピア数と呼ばれ、およそ
という中途半端な値を持っています。
なぜこんな端数が出る数字を使うのでしょうか。それは、この を土台にすると、数学的な計算が驚くほど美しく、簡単になるからです。
専門用語の解説:自然対数の底
は、専門用語で自然対数の底(てい)と言います。底とは、何乗もされる大元の数字のことです。
例えば、 の
乗なら、底は
です。exp の場合は、常にこの
が底になります。
数式で書くと以下のようになります。
exp
exp を使うメリットとデメリット
メリット
- 変化の激しい現象(人口増加やウイルスの感染拡大など)を正確に表現できます。
- 微分や積分といった高度な計算をしても形が変わらないため、扱いが非常に楽です。
デメリット
- 値が大きくなるスピードが速すぎるため、普通のグラフに描くとすぐに突き抜けてしまい、細かい変化が見えにくくなります。
爆発的な数値を扱いやすくする ln と lg
次に紹介する ln と lg は、どちらも対数(ログ)の仲間です。これらは exp とは逆の働きをします。
莫大な数字を、扱いやすい小さな数字にギュッと圧縮する。そんな魔法のような道具だと思ってください。
ln はネイピア数 e を使った対数
ln は自然対数と呼ばれます。先ほど紹介した を何乗したらその数になるか、を求めます。
例えば、 を
乗したら
ですよね。だから、
になります。
lg は 10 を使った対数
一方で lg は常用対数と呼ばれることが多いです。文脈によっては を底にすることもありますが、一般的には
を何乗したかを考えます。
例えば、 は
の
乗です。ですので、
となります。
大きな桁数を、桁数そのものの数字に変換してくれるのが lg の役割です。
専門用語の解説:対数スケール
地震の揺れの大きさを表すマグニチュードや、音の大きさを表すデシベルは、この対数スケールを使っています。
エネルギーが 倍、
倍と増えても、人間が感じる数値としては
、
と増えるように設定されています。これなら、極端に大きな数字もパッと見て理解できますよね!
exp と ln と lg の違いを整理しよう
3つの記号の特徴を、簡単な表にまとめました。
| 記号 | 読み方 | 土台となる数字(底) | 役割 |
| exp | イー・エックス・ピー | 爆発的な増加を計算する | |
| ln | エル・エヌ | 指数的な変化を元に戻す | |
| lg | エル・ジー | 桁数の大きな数字を圧縮する |
まとめとこれからの学習指針
ここまで読んでみて、いかがでしたか。
exp は、右肩上がりに突き進むエネルギー。
ln と lg は、その巨大なエネルギーを、私たちが扱いやすいスケールに収めてくれるフィルター。
このようにイメージすると、数式を見たときの恐怖心が少し和らぐはずです。
もし、この記事で対数の仕組みに興味が湧いたなら、次は以下のステップで学習を進めてみてください。
- 指数法則(かけ算が足し算になる不思議)を復習する。
- 実際に計算機や Excel を使って、いろいろな数字の ln や lg を計算してみる。
- グラフ描画ツールを使って、
と
の形を比較してみる。
数学は、ただの暗記ではなく、世界を捉えるための眼鏡です。新しい眼鏡を手に入れたつもりで、身近なデータの中に隠れた指数や対数を探してみましょう!
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