030-オブジェクト指向の基本-null【新人エンジニアが最初に覚えたい100のJava文法】
ユーチューブ動画
オブジェクト指向の基本-nullについて解説します。
ソースコード
public class ExampleNull { public static void main(String[] args) { String str1 = new String("ABC"); String str2 = str1; str1 = null; System.out.println(str2); } }
解説
nullについて解説します。
Javaでいうnullとは、メモリ上で指し示す住所が無いということを意味します。
Javaのエラーの一つに、NullPointerExceptionという例外があります。
例えば、このエラーは、指し示す住所がないので、
インスタンスを動かせないよという意味になります。
こういうエラーを出さないようにするため、nullの存在を知っておくことは大切なことです。
サンプルコードで確認しましょう。
Stringクラスのインスタンスが作成されています。
中身にはABCという文字列が入っています。
変数str1には、何が入っているでしょうか?
ABCという文字列でしょうか?違います。
インスタンスの住所、つまりメモリ上の参照が入っているのです。
では、次の変数str2=str1はどうでしょうか。
変数Str2にstr1の住所が入ったことになります。
変数str1=nullはどうでしょうか、変数str1に保存していた住所をnullにする、すなわち場所を持っていないという状態にします。
この時点で変数str1は空、変数str2には、最初に作成したStringクラスのインスタンスの参照が入っていることになります。
よって、printlnメソッドでstr2を呼び出すと、ABCが表示されます。
ここでは基本事項として、インスタンスの場所である参照が空であるnullという存在を知ってもらえれば、大丈夫です。
以上、nullについて解説しました。
このサンプルコードをJavaタッチタイプゲームとして遊ぶことができます。
投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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