リスクを取らないことが一番のリスク!挑戦で未来を切り拓こう コピー

こんにちは。ゆうせいです。
大きな決断が迫られたとき、「失敗したらどうしよう」と尻込みしてしまうことはありませんか?ただ、行動しないでいると、逆に大きな機会を逃してしまうかもしれません。リスクをまったく取らないことが最終的に最大のリスクになってしまう――この考え方について、詳しくお話しします。


リスクを取らないとどうなるのか

新しいチャンスを逃す

リスクを取るというのは、不確定要素を抱えながらも行動に踏み切ることです。まったく動かなければ安全に見えますが、いつまでたっても新しいチャンスは訪れにくいかもしれません。たとえば、学校で新しい部活に入るかどうか迷っている状態を想像してみてください。挑戦しなければ成長できる機会を得られず、結果的に「やっておけばよかった…」と後悔するかもしれません。

スキルや視野が狭まる

社会人になっても、新しい技術や業務に挑戦することで視野は広がるものです。リスクを取らなければ、同じやり方を繰り返しているうちに成長の幅が限られてしまいます。知らないうちに時代の変化に乗り遅れてしまうケースもあるでしょう。


リスクとは何か?

ビジネスでよく使われるリスクの考え方

ビジネスの世界で「リスク」とは、単純に「危険」という意味だけではなく、「失敗や損失が発生する可能性」を指すことが多いです。リスクを正しく評価し、管理しながら行動するのが重要です。こうした考え方をリスクマネジメントと呼びます。

リスクマネジメント(Risk Management)

「リスクマネジメント」は、プロジェクトの進行や新商品開発などで、多くの企業が重要視しているプロセスです。

  • リスクを洗い出す: どのような失敗や損失の可能性があるかリストアップする
  • リスクを分析する: どのくらいの確率で、どれほどの影響があるのかを数値化する
  • リスクに対処する: 避けられるものは避け、受容できるものは受容する

リスクヘッジとは

リスクヘッジ(Risk Hedge)とは、損失を最小限に抑えるための対策を行うことです。たとえば株式投資で複数の銘柄に投資して、どれかが値下がりしても全体としての損失を減らすなどが典型的な例です。エンジニアが新しいプログラミング言語に手を出す際には、小さなプロジェクトから始めて失敗の影響を抑える――というのも立派なリスクヘッジと言えるでしょう。


例え話:川を渡る場面をイメージ

高校生が遠足で川を渡る状況を想像してください。丸太橋が少しぐらつく可能性があるかもしれない一方で、橋を渡れれば目的地に早くたどり着けます。遠回りをして安全な道を探す選択もありますが、その分時間や体力がかかるかもしれません。

どちらもリスクはありますが、どちらが自分にとって最適なのかを考えて行動することが大切です。何もしなければ遠足が終わり、目的地に着くことすらできないかもしれませんよね。


リスクの基本式で考える

リスクを数値で表すとき、よく用いられる簡易的な式をご紹介します。

Risk = Probability × Impact
リスク = 発生確率 × 影響度

発生確率(Probability)が高くても、影響度(Impact)が小さければリスクはさほど大きくありません。逆に、発生確率が低くても影響度が極めて大きい場合は要注意です。たとえば、確率は低くても大損失につながるプロジェクトは、対策に力を入れる必要があります。


リスクを分解して表にしてみる

リスクを可視化する方法として、表(リスク評価表)を使う例を挙げてみます。

項目発生確率 (高・中・低)影響度 (大・中・小)対策例
新プロジェクト失敗テスト環境をしっかり整備。段階的にリリースを進める
新技術の採用小さな範囲でPoC(概念実証)を行い、検証後に本格導入
人員不足リソース管理を強化。社内研修や新規採用の計画を検討
トラブル対応バックアップ・冗長化(他のシステムと置き換えられるようにする)

「リスクを取る」という行動も、計画的に評価して対策を立てておけば、むやみに怖がる必要はありません。


リスクを取るメリットとデメリット

メリット

  • 成長機会を得やすい
    新しい知識や経験が積めるため、自身のスキルアップにつながります。
  • 競争力の向上
    先行者メリットを得たり、周りより一歩先に成長できたりします。

デメリット

  • 失敗リスクが高まる
    新しいことに挑戦するので、計画がうまくいかない場合の損失も想定されます。
  • 精神的な負担
    不安やストレスを感じる場合があります。

まとめと今後の学習の指針

リスクを一切取らないまま行動をしないと、大きな機会を逃したり時代に取り残されたりする可能性があります。だからと言って無計画にリスクを取るのではなく、リスクマネジメントやリスクヘッジを考慮しながら挑戦することが大切です。

  • 提案: 小さな範囲で試してみる・PoC(概念実証)から始めるなど、少しずつリスクを抑えながら新しい取り組みを進める方法を考えてみてください。
  • 今後の学習: リスク管理の考え方や手法を身につけると、プロジェクトやキャリアにおいて自信を持って行動できるようになるでしょう。

行動しないこと自体が最大のリスクになる時代。ぜひ、ご自身の将来のために適切なリスクを取りながらチャレンジしてみてくださいね。ご活躍をお祈りしております!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。