Spring BootでThymeleaf未導入時に発生する現象と解決策
こんにちは。ゆうせいです。
新人研修中に受講者から以下の質問をいただきました。
Spring bootのプロジェクトにthymeleafが入っていない場合には何が起きますか?
今回はこの質問に答えたいと思います。
Spring Bootを使用してウェブアプリケーションを開発する際、画面を表示するためにThymeleafというテンプレートエンジンをよく利用します。もし、プロジェクトの設定にThymeleafが含まれていない場合、プログラムは期待通りに画面を描画することができません。この状況で何が起きるのか、その仕組みと影響について解説します。
テンプレートエンジンが果たしている役割
Thymeleafなどのテンプレートエンジンは、Javaプログラムから渡されたデータと、HTMLの雛形を組み合わせて、最終的なウェブページを生成する役割を担っています。
高校生の文化祭での模擬店を例に説明します。
- 注文伝票(Controller):お客さんが注文したメニューが書かれた紙です。
- 調理担当(Thymeleaf):伝票を見て、材料を組み合わせて料理を完成させる人です。
- 完成した料理(HTML):お客さんの元に届く最終的な成果物です。
もし調理担当がいない場合、注文伝票だけがあっても料理は完成しません。Spring Bootにおいても、Controllerが画面の名前(indexなど)を指定しても、それを実際のHTMLに組み立てる担当者がいないため、エラーが発生します。
Thymeleafがない場合に発生する具体的な事象
プロジェクトの依存関係(build.gradleやpom.xml)にThymeleafが記述されていない状態で、ControllerからHTMLを表示しようとすると、以下のような現象が確認できます。
ホワイトラベル・エラーページの表示
ブラウザで対象のURLにアクセスすると、Whitelabel Error Pageというエラー画面が表示されます。ここには、404 Not Foundというステータスコードが示されることが多いです。
これは、Spring Bootが指定された画面名に対応するテンプレートを見つけられない、あるいは処理する方法を知らないために、ページが存在しないと判断した結果です。
ログに出力されるエラーメッセージ
アプリケーションの実行ログ(コンソール)には、Circular view pathというエラーや、テンプレートの解決に失敗したことを示すメッセージが出力されます。
Spring Bootは標準で画面名をそのままパスとして解釈しようとしますが、適切な処理エンジンが見つからないため、自分自身を何度も呼び出そうとしてエラーになることがあります。
依存関係の欠如による影響の比較
Thymeleafが導入されている場合と、導入されていない場合の挙動を整理します。
| 項目 | Thymeleaf導入済み | Thymeleaf未導入 |
| 画面表示 | HTMLが正しくレンダリングされる | エラーページまたは404が表示される |
| 変数の展開 | Java側で用意した値がHTMLに反映される | 変数の展開処理そのものが実行されない |
| プログラムの挙動 | 指定したテンプレートファイルを探す | 適切なビュー解決手段が見つからず停止する |
解決方法と確認手順
この問題を解決するためには、プロジェクトの構成ファイルに必要なライブラリを追加する必要があります。
Mavenを使用している場合
pom.xmlのdependenciesセクションに以下の記述を追加します。
<dependency>
<groupId>org.springframework.boot</groupId>
<artifactId>spring-boot-starter-thymeleaf</artifactId>
</dependency>
Gradleを使用している場合
build.gradleのdependenciesセクションに以下の記述を追加します。
implementation 'org.springframework.boot:spring-boot-starter-thymeleaf'
ライブラリを追加した後は、ビルドツールの情報を更新し、アプリケーションを再起動することでThymeleafが有効になります。
まとめ
Thymeleafがプロジェクトに含まれていないと、Spring BootはHTMLを表示するための橋渡しができず、エラーが発生します。画面が表示されない場合は、まず設定ファイルに正しいライブラリが記載されているかを確認することが重要です。
学習のステップを論理的に示します。
- プロジェクトの依存関係管理ファイル(pom.xmlまたはbuild.gradle)を開き、Thymeleafのスターターが記述されているか確認する。
- Controllerクラスの戻り値として指定している文字列が、src/main/resources/templatesフォルダ内のHTMLファイル名と完全に一致しているか照合する。
- ライブラリを追加した後にアプリケーションを再起動し、ブラウザで404エラーが解消され、意図したHTMLが表示されるか確認する。
- HTML内に簡単な変数を埋め込み、Java側から渡したデータが正しく画面に反映されることを確認して、テンプレートエンジンの動作原理を理解する。
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。

