~「論理と直感」で「伝わる」意思疎通の技法~

研修成果(IT技術者のためのコミュニケーション研修)

  • IT技術者に必要不可欠な論理的に考えるスキル、口頭表現のスキル等のスキルを理論と実践を通じて身につけるコミュニケーション研修です。
  • 各種チャレンジやプレゼンコンテスト、等により参加者の方々と交流でき、楽しく身に付けることができます。
  • 講師、他者、ビデオ等様々なフィードバックにより自己のコミュニケーションの特性が把握でき、受講者が強みを生かし、弱みを意味のないものにする方策を自ら見いだしていける内容です。
コミュニケーション研修

達成目標

  • 独力でロジカルに考えることができる
  • 独力でプレゼンテーションのプランが立てられる
  • 他者と協力してプレゼンテーションが実施できる

対象:IT技術者

業務上意思疎通の力を必要としている人

※研修参加にあたり受講者は、「自社やお客様に提案したいこと」について前もって考えておくようにして下さい。
研修当日書き出していただく演習があります。

前提知識なし

定員:16名様(超える場合はご相談ください)

カリキュラム(オンラインも可能です)

1日目

◎オリエンテーション【講義】
・ITスキル標準におけるコミュニケーションの位置づけ
・コミュニケーションとは
・なぜ、コミュニケーションが重要か?
・論理性とコミュニケーション

1.ロジカルコミュニケーション【演習】
(1)論理とは
(2)論理の基本形

2.誰でもできる、ロジカルシンキング【演習】
(1)ロジカルの4ステップ
(2)個人ワーク
(3)G内発表とフィードバック

3.より強固なロジカルシンキング【講義】
(1)why so? So What?
(2)MECE
(3)ストーリー性

4.プレゼンテーション 【講義】
(1)なぜ、プレゼンが必要か?
(2)プレゼンテーションの3Cとは?
(3)論理的なプレゼン

2日目

5.プレゼンテーションの導入【演習】
(1)自己紹介でつかむ
(2)◯値法でつかむ
(3)クイズ法でつかむ

6. プレゼンテーションの本論【演習】
(1)説明型
(2)主張型
(3)提案型

7.実践、プレゼンテーション企画【演習】
・実際の仕事を題材にして、プレゼンテーションプランを練る
・ドキュメント作成
・講師からの個別指導
・リハーサルと相互フィードバック

8.プレゼンテーションの実践【演習】
・個別発表 -VTRに収録-
・講師コメント

◎総まとめ
・自己成長のための指針

価格

※名古屋市内からの交通費と宿泊費が別途必要な場合があります

講師料:30万円(税別) ※受講者16名様までは講師一人で対応いたします。それ以上の人数になる場合はご相談ください。

テキスト代:3,000円(税別) ✕ 研修参加人数

イメージ写真

IT技術者のためのコミュニケーション研修
プレゼンしたり
IT技術者のためのコミュニケーション研修
話し合いをしたりすることの多い研修です

コミュニケーション研修の感想

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

ワークがたくさん用意してあり、楽しみながら受講することができました。

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

実践が多く、インプットした内容をアプトプットとして活かせてよかったです。P・PREP法が非常に有効だと実感しました。3日間ありがとうございました。久しぶりの研修で楽しく受講できました。また、機会があればよろしくお願いします。

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

演習や発表が多かった為、発言が多くできてよかった。

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

ワークが中心の研修だったので、退屈せずに学ぶことができた。皆さんの前で発表する機会が多かったので貴重な経験になった。3日間楽しく受講できました。ありがとうございました!!

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

前に出て発表する機会が多かったので、緊張しましたが、自信を持って発表できました。

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

発表など実践できてよかったです。3日間ありがとうございました。

IT技術者のためのコミュニケーション
受講者様

グループワークを取り入れていたので、他者の意見を聞く機会を多く持つことができました。

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IT技術者とDX推進者のためのコミュニケーション研修で過去に交わされた質問と回答例

プレゼン中に緊張してしまい内容を忘れてしまったり飛ばしてしまうことがあるのですが、プレゼン中に冷静さを保つにはどうすればよいでしょうか?

緊張感は多すぎず、少なすぎず、ちょうど良い塩梅が良いということがスポーツ科学などの研究から明らかになっています。

そこで、

1.直前に軽い運動をする
2.笑顔を絶やさないようにする

ということが大切です。

運動により脳内物質のドーパミンが分泌され、自律神経の交感神経の働きが高まります。

それにより適度な緊張がもたらされます。

笑顔により脳内物質のセロトニンが分泌され、自律神経の副交感神経の働きが高まります。

それによりリラックスがもたらされるのです。

3.アンカリング(別名:ルーティン)

は船のアンカーが波から船を安定させるように、気持ちを安定させてくれる一連の決まった動作のことです。

野球でバッターが打席に立ったときの一連の動きをイメージすると分かりやすいと思います。

私は、プレゼンの最初にはいつも決まりきった自己紹介から始めることにしています。

それにより、この場は過去に経験した場と同じであると自分の脳に認識させるのです。

なぜなら、慣れない場、いつもと違う環境というのが人間を一番緊張させるからです。

4.結果ではなくプロセスをイメトレをする

ということも有効です。

イメージトレーニングの効果はスポーツで有名ですが、もちろんプレゼンにも応用できます。

その際に間違いやすいのは、上手くいった結果だけをイメージトレーニングしてしまうということです。

例えば、「出席者から称賛の拍手を浴びている場面」などです。

そうではなく、プロセスをイメージしましょう。

例えば、「登壇からしっかり挨拶して、自己紹介をして、、、、最後に、出席者から称賛の拍手を浴びている場面」

といった具合に。

なお、そういう意味では

5.リハーサル

は最高のイメージトレーニングです。

時間が許せば、ぜひ実施しましょう。

もしも、時間がないときはどうするか?

A4用紙1枚を用意し、そこにプレゼンのキーワードを書いていきます。

もしも、最初から最後までキーワードをつなげることが出来たら準備はOKです。

もしも、つながらなかったら自分のなかで十分内容が消化できていない証拠ですから、

もう一度内容を見直しましょう。

そうすれば、緊張で頭が真っ白になる、といった事態を避けることができます。

論理的思考の適用範囲はどこまでですか?

研修では、帰納法や演繹法、さらには弁証法を学びました。

確かにそういう考え方を自分自身もしていると思うのですが、この適用範囲はお仕事に限られるのでしょうか?

適用範囲は人間が考えられる範囲のすべてです。

例えば、当社の研修の受講者のお仕事であるシステム開発では、まずあるべき姿を描いてシステムをそこに近づける演繹的な考えをします。

一方、AIのシステム開発ではデータをAIに学習させながら試行錯誤でモデルを作成しますので、帰納的な考え方だといえます。経験のない方のために捕捉しますと、AIのシステムは学習済みモデルの内容と性能とが契約締結時点では必ずしも定まっていません。また、内容や性能はユーザーの提供する学習データに依存してしまうのです。

また、数学の分野で言えば、確率は演繹、統計は帰納です。サイコロの出目で1が出る確率を6分の1とするのは答えから張っていますので演繹です。

逆に実際にサイコロを振って記録を付けるのは統計になります。

科学の世界では、理論を発見します。

ではどのようにして?

実験と観察を通じてですね。これは帰納法になります。

しかし、演繹的に理論を作ることもあり得ます。

例えば、量子論を考えたド・ブロイは、アインシュタインが光量子仮説の中でそれまで波として考えられてきた光に粒としての性質があることを唱えたことから、今まで粒としてみなしてきた電子に波としての性質があるのではないかと考えたそうです。円周率を求める方法も、情報処理技術を使ってモンテカルロ法で求めることができます。ちなみにモンテカルロ法の名前はカジノで有名なモンテカルロからきているそうです。(乱択アルゴリズム) 逆に円の定義(円の周長の、直径に対する比率)から求めれば演繹です。 法律の世界でも英米は判例法といって過去の裁判例の集積の中に法律があると考えます。これは帰納法です。 一方で、日本を含め多くの国ではまず、文章で法律を決める成文法があります。これは演繹法です。 そもそもすべての知的な営みの根本にある哲学にもイギリス経験論(帰納法)と大陸合理論(演繹法)があります。 イギリス経験論は人間は生まれつき持っている知識は何もなく、すべての知識は経験によって獲得すると考える立場です。 大陸合理論は人間は生まれつき合理性を持っているという立場です。 大昔からこの二つの考え方は拮抗しているわけです。 

ちなみに、18世紀の哲学者カントは合理論と経験論の対立を弁証法的に解決して先験的観念論を打ち立てました。

興味のある方は調べてみてください。

以上の議論を参考までに表にまとめてみました。

 帰納演繹
システム開発AI(人工知能)従来からのIT
数学の分野統計確率
科学実験と観察数学的方法や他理論の応用
円周率を求めるモンテカルロ法(乱択アルゴリズム)定義から求める(円の周長の、直径に対する比率)
法律判例法成文法
哲学イギリス経験論大陸合理論

MECEの切り口がうまく思い浮かびません。

フレームワークを頭に入れておくと抜け漏れダブリのない切り口を作ることができます。

フレームワークとは、数文字の略語で言い習わされている言葉のことです。

例えば、

3C分析・・・市場(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)という枠組みで分析して自社の戦略を立てる。
4P分析 ・・・ チャネル(Place)、製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)の4つを考えて製品戦略を考える。
QCD ・・・ 品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)の観点からプロジェクトを振り返る。
PDCA ・・・ Plan-Do-Check-Action

といったものがあります。

英字に限らず、

ヒト・モノ・カネ・情報 ・・・ 経営に必要となる資源を分析する。
知情意 ・・・ 知性と感情と意志のこと。人間の心の働きの分類。

もありますし、IT技術の世界にも

CIA・・・機密性(Confidentiality)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)といった情報セキュリティの定義。
CRUD・・・生成(Create)、読み込み(Read)、更新(Update) 、削除(Delete)といったデータベース操作の種類。
ACID ・・・ 不可分性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、永続性(Durability)というトランザクション処理の信頼性を保証するために求められる性質。

などがありますね。

ただし、現実的には完全にMECEであるかは証明不可能なのでMECE感を大切にする程度で良いと思っています。

論理的思考が上手く出来ない場合はどうしたらよいか?

受講者の皆さんと考えてみました。

1.思ったことを付箋紙に書き出してみる。似たものをグルーピングする。

2.「なぜならば~」、「例えば~」、を付け加えて説明することを心がける。

3.自分の考えをあえて否定してみる。自分の結論とあえて逆の結論で論理ピラミッドを作ってみる。

4.視点を変えてみる(他人に手伝ってもらう、別のタイミングで見直してみる)。
  
5.ひとまず、今ある知識の中でアウトプットする→不足部分は調べる。

6.インプットを増やす(研修、本を読む、フィードバックを受ける)。

7.他人のプレゼンを真似てみる。

8.なんにでも「なぜ、なぜ、なぜ」を問うてみる。

9.数学の証明問題をやる。ナンプレの問題を毎日解く。

10.アルゴリズムを考える。

以上、10のアイディアが挙がりました。

IT企業ではどの程度コミュニケーション能力が求められますか?

少し前の記事ですが、以下のような発表が独立行政法人情報処理推進機構からありました。

「IT人材白書2011」において、IT企業(産業界)が情報系の教育機関に対して特に重視してほしい教育内容を尋ねたところ、第1位「コミュニケーション能力」(57.4%)
(以下省略)

https://www.ipa.go.jp/about/press/20120425_2.html

日々、ITエンジニアの方々と接していてもそのことを感じます。

エンジニアの方のお仕事はコンピュータと接するお仕事というより、人と接するお仕事だからです。

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