Java21の解説

Java 21の概要と重要性

こんにちは、皆さん!今回の新人エンジニア研修では、最新バージョンのJavaであるJava 21を学んでいきます。Javaは、多くの企業で使われている非常に人気のあるプログラミング言語ですが、バージョンが進むごとに新しい機能や改善が追加されており、最新の知識を持つことが求められます。まずは、Java 21の概要をつかみ、その重要性について説明します。

1.1 なぜJava 21を学ぶのか?

Java 21は、現在のプログラミングのトレンドを反映した最新の言語仕様を持っています。これまでのJavaと比較して、新しい機能や性能の向上が含まれており、エンタープライズレベルのシステム開発や最新の技術スタックでの開発に非常に役立ちます。特に、Java 21は以下のような理由から学ぶ価値があります:

  1. 最新の安全機能が追加されており、セキュアなアプリケーション開発に役立つ。
  2. パフォーマンスの向上により、より高速で効率的なプログラムが書ける。
  3. 新しい言語機能を学ぶことで、よりモダンで保守性の高いコードを書くことができる。

第2章: Java 21の新機能

次に、Java 21で追加された主な新機能について見ていきましょう。これらの機能を理解することで、Javaをより深く活用できるようになります。

2.1 パターンマッチング for switch

Java 21では、switch文でパターンマッチングができるようになりました。これにより、コードがよりシンプルで読みやすくなります。

例えば、従来のJavaでは以下のように書かれていたコード

Object obj = ...;
if (obj instanceof String) {
    String s = (String) obj;
    System.out.println("文字列: " + s);
} else if (obj instanceof Integer) {
    Integer i = (Integer) obj;
    System.out.println("整数: " + i);
}

Java 21では、パターンマッチングを使って次のように書くことができます。

eswitch (obj) {
    case String s -> System.out.println("文字列: " + s);
    case Integer i -> System.out.println("整数: " + i);
    default -> System.out.println("未知の型");
}

このように、パターンマッチングによりコードがシンプルで読みやすくなっています。

2.2 レコードの改善

Java 14で導入されたレコードは、Java 21でさらに改善されています。レコードは、簡潔にデータクラスを定義するためのものです。

たとえば、以下のようにレコードを使ってPersonクラスを定義できます

public record Person(String name, int age) {}

レコードを使うことで、getterメソッドやequals/hashCodeメソッド、toStringメソッドが自動的に生成されるため、手動でこれらのメソッドを書く手間が省けます。

以上、Java21を簡単に解説しました。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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