Activity Based CostingとIT企業
Activity Based Costing(ABC:活動基準原価計算)は、IT企業においても効果的に利用される管理会計手法です。特に、IT企業では製品やサービスが多岐にわたるため、従来のコスト配分方法では正確にコストを把握するのが難しいことがよくあります。ABCは活動ごとにコストを配分するため、正確なコスト構造を理解することが可能です。
IT企業におけるABCの活用例
- ソフトウェア開発プロジェクト:開発、テスト、デバッグ、ドキュメント作成など、各活動に対してコストを配分することで、プロジェクトごとの利益率や非効率な活動の特定が容易になります。
- サポートサービス:IT企業では、サポート部門のコストを正確に把握することが重要です。電話対応、メールサポート、リモートアクセスなど、異なるサポート活動ごとにコストを分けて管理することが可能です。
- データセンター運営:IT企業のデータセンターでは、運用・管理・保守といった活動にコストを配分し、エネルギー使用量や設備のメンテナンスコストなどを正確に割り当てることができます。
IT企業におけるABCのメリット
- 精度の高いコスト管理:各活動に対してリソースを正確に割り当てることで、コストの無駄を削減し、利益率を改善できる。
- 価格設定の改善:製品やサービスごとのコストをより正確に把握できるため、適切な価格設定が可能になる。
- 経営戦略の改善:非効率なプロセスを特定し、それに基づいた改善策を実施することで、全体的なパフォーマンス向上に寄与する。
IT企業は、特にサービスやプロジェクト単位でのコスト管理が重要なため、ABCは有効な手法といえます。
投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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