甲状腺と副甲状腺について

こんにちは。ゆうせいです。

今回は「甲状腺(こうじょうせん)」と「副甲状腺(ふくこうじょうせん)」についてお話しします。これらは首の前のほうにある小さな器官ですが、体の調子を整えるために重要な役割を果たしています。どんな働きをしているのか、詳しく見ていきましょう。


甲状腺の基本情報

甲状腺は喉ぼとけの下あたりにある蝶のような形をした臓器です。体全体の代謝(エネルギーを使う仕組み)を調節するホルモンを分泌する「内分泌腺」の一つです。

甲状腺が分泌するホルモン

甲状腺が作り出す主なホルモンは以下の通りです。

  1. 甲状腺ホルモン(T3・T4)
    • 体の代謝を高め、エネルギーを生み出す
    • 体温を維持する
    • 脳や心臓、筋肉の働きをサポートする
  2. カルシトニン
    • 血液中のカルシウム濃度を調整する

甲状腺ホルモンは、いわば体のエンジンのようなもの。エンジンが元気に回れば体も活発に動きますし、エンジンが弱まると体がだるくなったり寒く感じたりします。


副甲状腺の基本情報

副甲状腺は甲状腺の裏側にくっついている、米粒くらいの小さな組織です。通常は4つ(左右に2つずつ)あります。主な役割はカルシウムの調節です。

副甲状腺が分泌するホルモン

  1. 副甲状腺ホルモン(PTH)
    • 骨からカルシウムを血液中に放出する
    • 腸でのカルシウム吸収を助ける
    • 腎臓でカルシウムの排出を減らす

カルシウムは骨を作るだけでなく、神経や筋肉の働きにも関わっています。副甲状腺ホルモンのおかげで、体内のカルシウム濃度が常に一定に保たれているんです。


甲状腺と副甲状腺の働きが悪くなるとどうなる?

甲状腺のトラブル

  1. 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
    • 甲状腺ホルモンが過剰に分泌される
    • 症状:動悸、暑がり、体重減少、イライラなど
  2. 甲状腺機能低下症(橋本病など)
    • 甲状腺ホルモンが不足する
    • 症状:疲労感、寒がり、むくみ、体重増加など
  3. 甲状腺結節やがん
    • 甲状腺にしこりができることがあります。多くは良性ですが、悪性の場合は治療が必要です。

副甲状腺のトラブル

  1. 副甲状腺機能亢進症
    • 副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、血液中のカルシウム濃度が高くなる
    • 症状:骨がもろくなる、腎結石、筋力低下など
  2. 副甲状腺機能低下症
    • 副甲状腺ホルモンが不足し、血液中のカルシウム濃度が低下する
    • 症状:筋肉のけいれん、しびれ、骨の弱化など

健康を保つためのポイント

甲状腺と副甲状腺を健康に保つためには、次のようなことを心がけると良いでしょう。

甲状腺のために

  • ヨウ素を適切に摂る
    海藻類(わかめ、昆布など)に多く含まれるヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になります。ただし過剰摂取は逆効果なので注意が必要です。
  • ストレスをためない
    ストレスはホルモンバランスを乱す原因になります。
  • 定期的に健康診断を受ける
    血液検査で甲状腺ホルモンの異常が分かります。

副甲状腺のために

  • カルシウムをしっかり摂取
    牛乳やチーズ、小魚などカルシウムが豊富な食品を摂ることで、骨や筋肉を強く保てます。
  • ビタミンDを補う
    日光浴やサーモン、キノコ類などを食べることで、カルシウム吸収を助けるビタミンDを得られます。

まとめ

甲状腺は体全体のエネルギー代謝を、副甲状腺はカルシウムの調節を担当しており、それぞれが健康にとって欠かせない役割を果たしています。これらの器官が正常に働くことで、私たちは元気に活動することができるのです。

次回は、甲状腺や副甲状腺の病気についてさらに詳しく掘り下げたり、日常生活でのケア方法を深く探ってみませんか?健康を守る知識を一緒に増やしていきましょう!

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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