エンジニア向け!さらにレベルアップするインド式計算テクニック

こんにちは。ゆうせいです。

インド式計算には、まだまだ効率的に計算できるテクニックがたくさんあります。
前回紹介したものに加えて、今回は「より実用的で、エンジニア業務でも活かせる計算技術」をお伝えします!


⑪ 「100に近い数のかけ算」を一瞬で解く

【例題】103 × 107

通常なら筆算が必要な大きな数の掛け算も、インド式なら超簡単!

✅ 100に近い数を分解する

  1. それぞれの数を100+〇で表す 103 × 107 = (100 + 3) × (100 + 7)
  2. 展開する(公式: (a+b)(a+c) = a² + a(b+c) + bc) = 100² + 100(3+7) + (3×7) = 10000 + 1000 + 21
  3. 答えは11021!

この方法が使えるケース

  • 100に近い数字同士のかけ算
  • 例:98×95、101×109 など

エンジニア向けの活用例

  • メモリ計算(1024MB ≒ 1000MBで近似)
  • ネットワーク帯域の概算(100Mbps ± 数%)

⑫ 「13の倍数」を素早く計算

【例題】38 × 13

13の倍数は、「10倍 + 3倍」で分解すると一瞬で計算できます。

  1. 38 × 10 = 380
  2. 38 × 3 = 114
  3. 380 + 114 = 494

答えは 494

なぜこれが効率的?
「10倍」は簡単に計算でき、「3倍」もすぐに暗算できるため、計算の負担が減る!

エンジニア向けの活用例

  • 3割増し、10%のコスト変化の計算
  • サーバー負荷の増減(CPU利用率が13%増加など)

⑬ 「51のかけ算」を楽にする

【例題】51 × 24

51は「50+1」と分解すると簡単に計算できます。

  1. 50 × 24 = 1200
  2. 1 × 24 = 24
  3. 1200 + 24 = 1224

答えは 1224

この方法のポイント

  • 50の倍数は計算しやすい
  • 最後に1倍分を足すだけでOK

エンジニア向けの活用例

  • ストレージ容量(50MB単位での計算)
  • サーバー台数を増やすときの総メモリ量計算

⑭ 「分数の近似」で速算する

【例題】7/8 ≒?(小数)

正確な値は 0.875 ですが、
暗算では 「1 - 1/8 ≒ 0.875」 とすれば、すぐに概算できます!

✅ 他の分数の近似

分数近似値
1/3≈ 0.333
2/3≈ 0.667
1/7≈ 0.143
5/8≈ 0.625

エンジニア向けの活用例

  • データ転送速度の割合(1/8は128Kbpsの1単位)
  • 機械学習の確率計算(2/3の確率で成功など)

⑮ 「素早い平方数計算」

【例題】39²

通常なら39×39を計算する必要がありますが、
インド式なら「40² - 2×40 + 1」で計算します。

  1. 40² = 1600
  2. -2×40 = -80
  3. +1
1600 - 80 + 1 = 1521

答えは 1521

なぜこれが速いのか?

  • 40²や50²など、キリの良い平方数を基準にすると計算しやすい

エンジニア向けの活用例

  • 画像サイズのスケール計算
  • メモリアドレスの最適化計算

⑯ 「特定の数の倍数チェック」

数値が特定の倍数かどうかを一瞬で見抜く方法です。

✅ ルール

  • 3の倍数 → 各桁の和が3の倍数ならOK
    • 例:372 → 3+7+2 = 12(3の倍数) → ✅
  • 9の倍数 → 各桁の和が9の倍数ならOK
    • 例:234 → 2+3+4 = 9(9の倍数) → ✅
  • 11の倍数 → 「奇数桁の和 - 偶数桁の和」が11の倍数ならOK
    • 例:473 → (4+3) - 7 = 0(OK) → ✅

エンジニア向けの活用例

  • ログデータのエラーチェック(特定のIDが規則的か確認)
  • バッチ処理の最適化(9の倍数単位で処理分割)

まとめ:インド式計算を武器にしよう!

エンジニアの仕事は、計算が速いだけでなく、効率的に考える力が求められます
インド式計算をマスターすれば、仕事のスピードも向上し、より論理的な思考ができるようになります!


💡 すぐに実践できるテクニック

「100に近い数のかけ算」 → (100 + A) × (100 + B) = 10000 + 100(A+B) + AB
「13の倍数」 → (10倍 + 3倍)
「51のかけ算」 → (50倍 + 1倍)
「分数の近似」 → 1/8 ≈ 0.125, 5/8 ≈ 0.625
「平方数の近似」 → X² = (基準² - 誤差×2X + 誤差²)
「倍数チェック」 → 各桁の和を計算

エンジニアにとって「数字に強くなる」ことは、プログラミングやデータ分析の精度を上げる最強の武器になります!
今日から少しずつ、インド式計算を取り入れてみてください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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