【超やさしく解説】JavaとJavaScriptの共通点を初心者エンジニアにわかりやすく解説
こんにちは。ゆうせいです。
今回は「JavaとJavaScriptの共通点を初心者エンジニアにわかりやすく解説する記事」を書いていきます!

JavaとJavaScriptの共通点を初心者向けに解説!混同しやすい2つの言語を理解しよう
「JavaとJavaScriptって名前が似てるけど、何が同じで何が違うの?」
新人エンジニアなら一度は抱く疑問ではないでしょうか。
結論から言うと、JavaとJavaScriptは“まったく別物”の言語ですが、部分的に似ているところもあります。
この記事では、両者の共通点に焦点を当てて、初学者でも理解しやすいように丁寧に説明していきます!
そもそもJavaとJavaScriptは別の言語!
名前が似ている理由はマーケティング上の事情
まず大前提として押さえておきたいのが、JavaとJavaScriptは開発された目的も作った会社も違います。
項目 | Java | JavaScript |
---|---|---|
開発元 | Sun Microsystems(現Oracle) | Netscape(現Mozillaなど) |
初登場年 | 1995年 | 1995年 |
主な用途 | サーバーサイド、組込みなど | Webページの動的処理 |
なぜ似た名前なのか?
それは、Javaが登場した当時とても話題になっていたため、「JavaScript」という名前にすれば流行に乗れるのでは?」という思惑があったからです。
JavaとJavaScriptの共通点3選
さて、それでは本題の「共通点」に移りましょう。
完全に違う言語とはいえ、いくつか表面的な類似点は存在します。
1. オブジェクト指向プログラミングに対応
オブジェクト指向とは、「データ」と「その操作」をひとまとまり(=オブジェクト)にして扱う考え方です。
Javaは完全なオブジェクト指向言語。
JavaScriptは、プロトタイプベースではありますが、ES6以降ではクラスベースの構文が導入され、Javaに近い書き方が可能になりました。
例:
Javaのクラス定義
class Person {
String name;
int age;
void greet() {
System.out.println("こんにちは、" + name + "です!");
}
}
JavaScriptのクラス定義(ES6以降)]
class Person {
constructor(name, age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
greet() {
console.log("こんにちは、" + this.name + "です!");
}
}
このように、構文が似ていて、考え方も共通している部分があるんですね。
2. C言語に似た構文(シンタックス)
JavaもJavaScriptも、文法の基礎はC言語にルーツを持っています。
そのため、以下のような特徴があります。
- セミコロン(;)で文を終える
- ブロックは中括弧({})で囲む
if
やfor
などの制御構文が似ている
例:for文の書き方(両言語ともほぼ同じ)
for (int i = 0; i < 5; i++) {
System.out.println(i);
}
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
こうした「見た目」の共通点のおかげで、一方の言語に慣れるともう一方も理解しやすくなるというメリットがあります。
3. バーチャルマシンやインタプリタ上で動作する
JavaはJava Virtual Machine(JVM)上で動作します。つまり、プログラムを一度バイトコードに変換してから実行する仕組みです。
一方、JavaScriptはブラウザのJavaScriptエンジン(例:Google ChromeのV8)で実行されるインタプリタ型の言語です。
両者とも「直接マシン語で動く」のではなく、「中間層を介して動く」という点で共通しています。
例えるなら――
- Java:DVDを再生するためにプレイヤー(JVM)が必要
- JavaScript:動画配信サービスを見るためにブラウザ(エンジン)が必要
といったところでしょうか。
注意!共通点だけで「似た言語」と思うのはNG
確かに見た目は似ている部分もありますが、JavaとJavaScriptは目的も実行環境も性格も違う言語です。
観点 | Java | JavaScript |
---|---|---|
実行環境 | JVMなど | ブラウザ、Node.jsなど |
主な用途 | サーバー、モバイル、業務アプリなど | Webのフロントエンド、非同期処理など |
型の扱い | 静的型付け(事前に型を決める) | 動的型付け(型は実行時に決まる) |
初心者が混乱しないためには、「名前は似てても中身はまるで違う」と覚えておくのがポイントです。
今後の学習の指針
もしあなたがこれから両方を学ぼうとしているなら、次のように考えると効率的です。
- Webアプリを作りたいならまずJavaScriptから!
- 大規模な業務システムやAndroid開発ならJavaが役立つ!
そしてどちらにも共通しているオブジェクト指向や構文の理解をしっかり身につけておけば、もう片方の言語にもスムーズに応用できます。
最後に
JavaとJavaScriptは名前のせいで混同されやすいですが、実際には異なる特性を持つ言語です。
ただし、C系言語に由来する構文や、オブジェクト指向といった共通の土台もあります。
まずはどちらか一方を深く学びながら、「なんでこんな書き方するの?」と疑問を持つことが成長への第一歩です。
ぜひ好奇心を持って、少しずつ両方に触れていってくださいね!
他にも「どちらの言語から学べば良いか迷っている」「JavaScriptの非同期処理が難しい」など気になるテーマがあれば、どんどん聞いてください!
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投稿者プロフィール

- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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