URLにアンダーバーや大文字が使われない理由とは?

こんにちは。ゆうせいです。

今回は「なぜWebのアドレス(URL)にはアンダーバー _ や大文字がほとんど使われないのか?」という疑問にお答えします。普段あまり意識しないところかもしれませんが、Web制作や情報設計に関わる人ならとても大事なポイントなんです。


URLの構造と基本ルールをおさらい

まずはURLの基本的な仕組みを確認しておきましょう。

URL(Uniform Resource Locator)は、Web上の住所のようなものです。

例えば:

https://example.com/products/new-arrivals

このURLは以下のような構造になっています:

部分説明
https://プロトコル(通信方法)
example.comドメイン名(Webサイトの名前)
/products/ディレクトリ(フォルダ)
new-arrivalsページやリソースの名前

なぜアンダーバーが使われないのか?

読みにくいから

最も大きな理由は視認性の悪さです。
たとえば、new_arrivals と書かれたURLを見たとき、「_(アンダーバー)」がリンクの下線と重なってしまい、ユーザーが見分けにくいことがあります。

  • example.com/new_arrivals
  • example.com/new-arrivals

前者は「newarrivals」と読めてしまうこともありますが、後者なら「new」「arrivals」がハイフンで分かれていることが視覚的にわかりますよね。

SEOにも影響する

Googleなどの検索エンジンは、ハイフン(-)を単語の区切りとして認識する一方で、アンダーバー(_)は認識しにくいと言われています。

つまり、new-arrivals は「new」「arrivals」という二語として認識されますが、new_arrivals はひとつの単語とみなされる可能性があるのです。

検索結果での表示やクリック率にも影響があるため、SEO(検索エンジン最適化)の観点からもハイフンが推奨されています。


なぜ大文字が使われないのか?

URLは大文字と小文字を区別する

これは少し意外かもしれませんが、ドメイン部分(example.com)は大小区別しませんが、それ以降のパス(/Products/など)は区別されるのが一般的です。

  • example.com/Productsexample.com/products別のページとみなされます!

これが混乱のもとになります。たとえば誰かが URL を大文字で紹介して、アクセスできなかったら困りますよね?

そのため、Web開発者の間では小文字で統一するのが一般的になっています。


よく使われる命名のルール

パターン説明使用例
ケバブケース単語を - でつなぐnew-arrivals, about-us
スネークケース単語を _ でつなぐnew_arrivals(非推奨)
キャメルケース最初の単語は小文字、それ以降は大文字newArrivals(非推奨)

まとめ:避けられる理由の比較表

要素ハイフン(-アンダーバー(_大文字
視認性良い悪い可読性にばらつきがある
SEO評価高い低い可能性あり混乱の元になる
技術的安定性高い高いパスによっては誤動作あり

今後の学習ポイント

  • HTMLやWebサーバーの仕様とURLの扱い方の関係を掘り下げてみましょう。
  • 実際のWebサイトで、どんなURL命名がされているか観察してみると学びになります。
  • GitHubなどのコードリポジトリでURLやファイル名の命名規則を調べてみるのもおすすめです。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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