【完全保存版】前置詞が必要な動詞と不要な動詞の見分け方|英文法の基礎から実例まで解説

こんにちは。ゆうせいです。

英語を勉強していると、「あれ?この動詞って 前置詞いらないの?いるの?」と悩んだこと、ありませんか?

たとえば、

  • listen music
  • listen to music

逆に、

  • discuss about the problem
  • discuss the problem

こんなふうに、「動詞の後に前置詞を置くべきかどうか」は、日本語話者が間違いやすいポイントの一つです。

今回は、前置詞が必要な動詞と不要な動詞の違いと見分け方を、例文・分類・チェックポイントを使って、ていねいに解説していきます!


まず結論:英語の動詞は「他動詞」か「自動詞」かで前置詞が決まる!

分類意味前置詞は?
他動詞目的語(名詞)を直接取る❌ 不要
自動詞目的語を直接取れない/補足が必要⭕ 必要

✅ 例で見比べてみよう!

動詞文例自他前置詞
visitI visited Kyoto.他動詞
goI went to Kyoto.自動詞

| discuss | We discussed the issue. | 他動詞 | ❌ |
| talk | We talked about the issue. | 自動詞 | ⭕

| reach | She reached the station. | 他動詞 | ❌ |
| arrive | She arrived at the station. | 自動詞 | ⭕

このように、意味は似ていても前置詞の有無が違う動詞はとても多いのです!


🔍 自動詞と他動詞の見分け方(5つのポイント)

1. 英和辞典の見出しをチェック!

  • 「【他】」→ 他動詞 → 前置詞なし
  • 「【自】」→ 自動詞 → 前置詞必要

例:Oxford や Longman、ウィズダム英和辞典がおすすめです。


2. 日本語訳に「を/に」があるかどうか

  • 「〜をする」なら他動詞 → 前置詞いらない
  • 「〜に行く、〜で働く」など補足が要るなら自動詞

例:

  • read a book(本を読む)→ 他動詞
  • speak to her(彼女に話す)→ 自動詞 + 前置詞

3. 前置詞がないと文が「不自然」にならないか?

たとえば:

  • I listen music. ← なんか変だな?
  • I listen to music. ← よく聞く形

耳で聞いて自然に感じるか?も判断材料になります。


4. 同じ意味でも動詞でパターンが変わるものに注意!

意味他動詞自動詞 + 前置詞
話すtell 人 somethingtalk to 人 / about 物事
着くreach 場所arrive at 場所
議論するdiscuss 議題talk about 議題

5. 熟語(句動詞)になっているかどうかも確認!

  • look → 自動詞:look at, look for, look after など
  • give up → 句動詞(熟語):give up smoking

熟語は「1セットで覚える」ことが大事です。


🔁 よくある間違いまとめ(表)

❌ 間違い表現⭕ 正しい表現理由
discuss about the topicdiscuss the topic他動詞だから前置詞不要
talk the topictalk about the topic自動詞だから前置詞必要
reach to the stationreach the station他動詞なので「to」不要
explain about the ruleexplain the rule他動詞なので「about」不要
marry with hermarry her他動詞なので前置詞不要

📘 覚えておきたい代表的な動詞リスト

◾ 前置詞が「いらない」他動詞

動詞意味
discuss議論する
reach到着する
enter入る
marry結婚する
approach近づく
resemble似ている
mention言及する

◾ 前置詞が「必要な」自動詞

動詞代表的な前置詞意味
goto〜へ行く
arriveat/in到着する
talkto/about話す
listento聞く
dependon依存する
lookat / for見る / 探す

✍ 学習のコツ:こうやって覚えよう!

  1. セットで覚える!
    • talk → talk to / about
    • reach → reach 場所(前置詞なし)
  2. 辞書を使うときは「文型」に注目!
    • 【他】SV + O(目的語)
    • 【自】SV / SV + 前置詞 + 名詞
  3. 間違いやすいペアで覚える!
    • go(自動詞) vs visit(他動詞)
    • arrive(自) vs reach(他)

今後の学習の指針

  • まずは「他動詞(前置詞なし)でありがちな落とし穴動詞」から覚えましょう。
  • 前置詞つきで使われがちな句動詞(get up, look after など)は「セットでフレーズ暗記」が有効です。
  • 英英辞典を使うと、例文で自然な前置詞の使い方をつかめます。

次回は「句動詞(phrasal verbs)とは何か?意味と文法のしくみを完全解説」を取り上げます。

【完全解説】句動詞(Phrasal Verbs)とは?初心者でもわかる意味・仕組み・覚え方

こんにちは。ゆうせいです。

英語学習をしているとよく出てくるのが「句動詞(phrasal verbs)」。
たとえば、

  • get up(起きる)
  • give up(あきらめる)
  • look after(世話をする)

一見シンプルな動詞と前置詞や副詞の組み合わせですが、意味が直訳と全然ちがう! というのがやっかいなんですよね。

【文法の基本】なぜ「他動詞」と呼ばれるのか?意味・構造・イメージで完全解説

こんにちは。ゆうせいです。

今回は英語学習者が必ず通る文法用語「他動詞(たどうし)」について、
そもそもなぜ“他”動詞と呼ぶの?」という素朴だけど重要な疑問にお答えします。


✅ 結論:他動詞とは「他に“影響を及ぼす”動詞」だから

「他動詞」の「他」は、“他(ほか)”のものに何かをする動詞という意味です。

つまり、主語が自分で終わるのではなく、他の人・物に影響を与えるような動作を表す動詞なんですね。


🔍 日本語で考えるともっとわかりやすい!

たとえば、以下の日本語の文を見てください。

  • りんごを食べる
  • 手紙を書く
  • 友だちを助ける

ここでは、それぞれの動詞が、

  • 「りんご」「手紙」「友だち」=目的語

に「何かする」動詞になってますよね。

このように、「〜を」「〜に」といった目的語が必要になる動詞を、他のものに作用する動詞他動詞と呼ぶのです。


🔁 他動詞と自動詞のちがい(表で整理)

項目他動詞自動詞
定義他の人・物に作用する動詞主語の動作だけで完結する動詞
英語例eat, see, make, hitgo, arrive, sleep, cry
目的語必要(必ず取る)不要(単体で成り立つ)
例文I eat an apple.I go to school.
なぜ「他」?他の対象に動作が向かうから動作が自分の中で完結するから

📘 例で理解する:英語の他動詞

動詞文例他動詞か?理由
eatI eat bread.他動詞「パン」に作用する
seeShe sees a bird.他動詞「鳥」を見る
makeHe made a cake.他動詞「ケーキ」を作る

ここでは、すべて「何を?」という目的語が必要ですね。


✳️ 注意:目的語がなければ文が不完全になる

❌ I eat.
✅ I eat breakfast.

もちろん「I eat.」が成立する場合もありますが、文脈なしでは意味が「不完全」です。
他動詞は本来、目的語をとって“はじめて意味が通る”動詞なのです。


🧠 なぜ「他動詞」という名前になったのか?(語源的に)

日本語の文法学習用語では、「主語以外=他者」という感覚があります。
動作の対象(=目的語)に対して何かを“働きかける”ので、「他」に向けて動く動詞 → 他動詞と呼ばれるようになりました。

一方で、自分の中で完結する動詞(sleep, walkなど)は自動詞(=自分にとどまる動詞)になります。


💡 英語では「transitive verb」と呼びます

英語での文法用語も覚えておくと便利です!

日本語英語意味の由来
他動詞transitive verbtransit(越える)=動作が主語から目的語へ「移動する」
自動詞intransitive verbin-(否定)+ transit = 越えない、目的語なし

今後の学習の指針

  • 英単語を覚えるときは「自動詞か他動詞か」を一緒に確認しましょう(辞書で "vi" / "vt" 表記)。
  • 文を作るときに「目的語が要る動詞か?」を意識すると、英文が自然になります。
  • 英作文練習では、「他動詞には“必ず何かをする対象”が必要」だと覚えておきましょう。

今回は、この句動詞について、意味・文法・使い方・見分け方をゼロからやさしく解説します。
「句動詞って何?」「どうやって覚えるの?」という初心者の疑問にもすべて答えます!


🔍 句動詞(Phrasal Verb)とは?

動詞 + 前置詞 or 副詞(または両方)で1つの意味を持つ表現のこと。

「句(phrase)」=2語以上のかたまり
「句動詞」=動詞のようにふるまうフレーズ

✅ 例:

句動詞意味直訳との違い
get up起きる上に行くではない
give upあきらめる与える上?意味不明
look after世話をする後ろを見る?

つまり、句動詞は「イディオム」や「熟語」に近い感覚で覚える必要があるんです。


🧩 構成のタイプ

句動詞には大きく分けて3タイプあります。

タイプ構成例特徴
① 動詞 + 副詞get up副詞で動作を補足
② 動詞 + 前置詞look at目的語が必要になることが多い
③ 動詞 + 副詞 + 前置詞get along with意味はさらに複雑

📘 よく使われる句動詞一覧(初級)

句動詞意味例文
get up起きるI get up at 7.
give upあきらめるDon’t give up!
look for探すI'm looking for my keys.
take off脱ぐ、離陸するThe plane took off.
turn on / offスイッチを入れる / 切るPlease turn off the light.
put on着るShe put on her jacket.
run into偶然会うI ran into him yesterday.
look after世話をするShe looks after her grandmother.

🧠 なぜ句動詞はわかりにくいのか?

原因1:意味が直訳と違う

たとえば「give up」は「与える上」ではなく「あきらめる」。

原因2:副詞・前置詞の役割が曖昧

「副詞?」それとも「前置詞?」と混乱することがあります。

原因3:語順が変わることがある(分離型)

たとえば、

turn off the light  ⭕

turn the light off ⭕

→ 目的語が 短い(the light)なら動詞と副詞の間に入れてもOK


🔁 分離型と非分離型のちがい(大事!)

種類説明例文
分離型目的語が動詞と副詞の間に入れるturn off the TV / turn the TV off
非分離型前置詞が入るものは基本分離しないlook after the baby(❌ look the baby after)

📌 句動詞の覚え方のコツ

1. セットで丸暗記しない!「イメージ」で覚える

「up」「off」「out」などの副詞には、方向や完了などの意味のニュアンスがあります。

副詞/前置詞よくある意味
up完了・上昇give up(完全に手放す)
off分離・終了take off(脱ぐ/離れる)
out外に・完全にfind out(発見する)
over繰り返し・超えるthink over(考え直す)

2. シチュエーションで覚える

実際の会話や状況の中で「使う例文」で覚えるのが効果的。

3. 分類ごとに整理する

  • 日常動作(get up, put on, take off)
  • 感情や意志(give up, cheer up, calm down)
  • コミュニケーション(talk to, speak up, hang up)

🔍 学習チェック(正誤判定)

正誤理由
She looked after the baby.句動詞(非分離型)正しい
He gave the idea up.分離型の句動詞でOK
I turned off it.代名詞は 間に挟めない:→ turn it off
I ran into him at the station.正しい句動詞の使用

今後の学習の指針

  • 英英辞典(例:Longman, Cambridge)で句動詞を「例文と一緒に」学ぶ
  • Quizlet などで「句動詞カード」学習をする
  • 英語ニュースやドラマで「句動詞に注目」して聞いてみる

次は、「英語圏ネイティブがよく使う句動詞TOP50」を取り上げます。

【保存版】英語ネイティブがよく使う句動詞 TOP50|使い方・意味・例文つき

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、英語圏のネイティブが日常会話やビジネス・SNS・ニュースなどで頻繁に使う「句動詞(phrasal verbs)」の中でも、特によく使われるTOP50を厳選して紹介します。

句動詞は英語の“リアルな話し言葉”の中心です。「単語の直訳」では意味がとれないものも多いので、例文とセットで覚えることが超重要!


🏆 ネイティブ使用頻度の高い句動詞 TOP50

No.句動詞意味例文(シンプルなもの)
1get up起きるI get up at 7 every day.
2go out外出する、付き合うLet’s go out for dinner.
3come back戻るHe came back late last night.
4find out見つけ出す、気づくI found out the truth.
5give upあきらめるDon’t give up so easily.
6look for探すI'm looking for my keys.
7take off脱ぐ、離陸するThe plane took off on time.
8put on着るShe put on her coat.
9turn onスイッチを入れるPlease turn on the light.
10turn offスイッチを切るTurn off the TV, please.
11check out調べる、確認する、ホテルを出るCheck out that website.
12run out of~を使い果たすWe ran out of milk.
13break down故障する、崩れるMy car broke down.
14calm down落ち着くCalm down and listen.
15carry on続けるCarry on with your work.
16come in入ってくるPlease come in.
17go on続ける、起こるGo on, tell me more.
18hang outぶらぶらするWe hung out at the mall.
19hang up電話を切るShe hung up on me.
20work outうまくいく、運動するEverything worked out fine.
21throw away捨てるDon’t throw away that box.
22take care of世話をするI’ll take care of the kids.
23look after世話をする(同上)She looks after her grandma.
24look up調べるLook it up in the dictionary.
25set up設定する、準備するThey set up a new company.
26turn up現れる、音を上げるHe turned up late.
27turn down断る、音を下げるI had to turn down the offer.
28give in屈する、譲るHe finally gave in.
29get along仲良くやるWe get along well.
30come up with思いつくShe came up with a good idea.
31take over引き継ぐI’ll take over this task.
32show up現れるHe didn’t show up to the party.
33pick up拾う、迎えに行くI’ll pick you up at 6.
34drop off降ろす、届けるI dropped off the kids at school.
35fill in記入する、代行するPlease fill in this form.
36figure out理解する、解決するCan you figure out the answer?
37back up支持する、バックアップするHe backed me up.
38mess up台無しにする、失敗するI messed up the presentation.
39check inチェックインするI’ll check in at the hotel at 3.
40log inログインするLog in with your email.
41log outログアウトするDon’t forget to log out.
42break up別れるThey broke up last month.
43come over家に来るWhy don’t you come over tonight?
44make up仲直りする、でっち上げるThey made up after the fight.
45bring up話題に出す、育てるHe brought up an interesting topic.
46get back戻る、返すI’ll get back to you soon.
47sit down座るPlease sit down.
48stand up立ち上がるHe stood up quickly.
49call off中止するThey called off the event.
50hold on待つ、持ちこたえるHold on a minute!

✍ 効率よく覚える3つのコツ

  1. 例文と一緒に覚える(単語だけだと意味が定着しない)
  2. 前置詞や副詞の「動きのイメージ」をつかむ
    例:
    • up → 上へ、完了
    • off → 離れる
    • out → 外へ、完全に
  3. シチュエーションごとにまとめて覚える
    • 会話でよく使うもの(come over, hang out)
    • ビジネスで使うもの(set up, take over, bring up)
    • 恋愛や感情表現(break up, make up, calm down)

今後の学習の指針

  • ネイティブ会話のリスニングで「句動詞」を意識する習慣をつけましょう。
  • 自分で「日常フレーズ」を作って、使えるようにすると定着します。
  • 英語の映画・ドラマ・YouTubeで、リアルな用例に触れるのもとても効果的!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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