新人エンジニア向け!Docker Hubの使い方と活用メリット

こんにちは。ゆうせいです。

Dockerを触っていると必ず出てくるのがDocker Hub
名前は聞いたことあるけど、「何をするところなの?」という新人エンジニアの方も多いです。今日は、Docker Hubを“コンビニの棚”に例えてやさしく説明していきます。


1. Docker Hubとは何か?

公式には「Dockerイメージの共有サービス」です。
でも、もう少し噛み砕くと…

  • Docker Hub = 世界中のDockerイメージが置いてある倉庫
  • 必要なアプリや環境を“パッケージ”として保管し、誰でもダウンロード(pull)できる場所

たとえば「MySQLの環境がほしい!」と思ったら、わざわざインストール作業をしなくても、Docker HubからMySQLの完成品コンテナを引っ張ってくるだけでOKです。


2. 使うメリット

メリット① 環境構築が爆速

docker pull mysql:8.0

この1行でMySQLサーバーが手に入ります。
0からインストールして設定して…という作業が不要です。


メリット② 世界中の公式イメージが揃っている

  • 公式イメージ(Official Image)
    → MySQLやNginxなど開発元が提供・メンテしている信頼性の高いもの
  • コミュニティイメージ
    → 個人や企業が作って公開したもの

メリット③ チームで作ったイメージを共有できる

自分で作ったDockerイメージも、アカウントを作ればDocker Hubにアップロード(push)できます。
これでチーム全員が同じ環境をpullして開発できるようになります。


3. 基本コマンド(新人向けショートリスト)

コマンド説明
docker pull [image]イメージを取得
docker push [image]イメージをアップロード
docker loginDocker Hubにログイン
docker search [keyword]イメージを検索

4. イメージ名の読み方

Docker Hubのイメージにはルールがあります。

例:

mysql:8.0
  • mysql → リポジトリ名(アプリの種類)
  • :8.0 → タグ(バージョン)

タグを省略すると、デフォルトで :latest(最新)が使われます。


5. 注意点(デメリットや罠)

  • 無闇に非公式イメージを使わない
    → セキュリティ的に危険なものが混ざっている場合あり
  • サイズが大きいイメージはpullに時間がかかる
    → キャッシュや軽量イメージ(Alpine版など)を活用

6. まとめ

Docker Hubは、

  • 公式・非公式のDockerイメージが集まる巨大な倉庫
  • 環境構築を爆速化する便利なリソース
  • チームで作った環境を共有できるクラウドストレージ

新人エンジニアが最初に覚えるべきDocker周辺サービスのひとつです。


今後の学習の指針

  1. 公式イメージを使ってNginxやMySQLをpullして動かしてみる
  2. 自分で作ったDockerfileからイメージをbuildし、Docker Hubにpushしてみる
  3. docker search を使って必要なツールを探す習慣をつける

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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