VSCodeの「コマンドパレット」使いこなし術!新人エンジニアが最初に覚えるべき魔法のショートカット
こんにちは。ゆうせいです。
新人エンジニアとしてVS Codeを使い始めたあなた、「やりたい操作はあるのに、メニューのどこにあるか分からない!」とマウスでカチカチ探していませんか?
あるいは、先輩が目にも留まらぬ速さでVS Codeを操作しているのを見て、「どうしてあんなに速いの…?」と驚いた経験はありませんか?
その秘密は、もしかしたら「コマンドパレット」にあるのかもしれません。
今日は、VS Codeの最強の相棒とも言える「コマンドパレット」とは何か、そしてなぜ新人エンジニアのあなたが真っ先にこれを覚えるべきなのか、そのメリットと使い方を徹底的に解説していきますね!
コマンドパレットって、いったい何?
コマンドパレットとは、一言でいうと「VS Codeの全機能を呼び出せる、魔法の検索ボックス」です。
ショートカットキーを覚えていなくても、メニューの場所を知らなくても、あなたが「やりたいこと」をいくつかキーワードで入力するだけで、VS Codeが「もしかして、やりたいのはこの機能ですか?」と候補をズラッと並べてくれるんです。
例えるなら「万能リモコン」
想像してみてください。あなたの部屋にテレビ、エアコン、照明、オーディオがあるとします。リモコンが4つもあったら大変ですよね。
「えーっと、照明を暗くするのは…このリモコンだっけ?」と迷ってしまいます。
コマンドパレットは、その4つのリモコンの機能をすべて知っている「万能リモコン」です。
あなたはその万能リモコンに「照明 暗く」と話しかける(入力する)だけでいいんです。
VS Codeには「ファイルを保存する」「文字を検索する」「Gitでコミットする」「テーマの色を変える」「ターミナルを開く」…など、本当にたくさんの機能が詰まっています。
コマンドパレットは、それら全ての機能の「呼び出し窓口」なんですね。
どうやって開くの?
まずは、このショートカットキーだけ、呪文のように覚えてください!
- Windows / Linux:
Ctrl+Shift+P - Mac:
Command+Shift+P
どうでしょう? 画面の上部に > という記号がついた検索ボックスが現れませんでしたか?
それがコマンドパレットです!
(ちなみに、Shift を押さずに Ctrl+P (Macなら Cmd+P) を押すと、ファイル名専用の検索ボックスが開きます。これも超便利なので、セットで覚えておくと良いですよ!)
なぜコマンドパLETを使うの?(メリット)
「ショートカットキーを覚えた方が速いんじゃない?」と思うかもしれません。
もちろん、よく使う操作(保存:Ctrl+Sなど)は別ですが、コマンドパレットにはそれを上回るメリットがあります。
1. マウス操作がゼロになる(作業が爆速になる)
これが最大のメリットです。
エンジニアの作業効率は、「キーボードからどれだけ手を離さないか」で大きく変わると言われています。
例えば、「サイドバー(左側のファイル一覧)が邪魔だから隠したいな」と思ったとします。
マウス操作だと、
- キーボードから手を離す
- マウスを握る
- 画面上部の「表示」メニューにカーソルを合わせる
- クリックする
- 出てきたメニューから「外観」にカーソルを合わせる
- さらに出てきたメニューから「サイドバーの表示/非表示」を探してクリック
- キーボードに手を戻す…と、これだけのステップが必要です。
コマンドパレットならどうでしょう?
Ctrl+Shift+Pを押す- 「sidebar」とか「さいどばー」と入力する
- 「表示: サイド バーの表示/非表示を切り替える」が候補に出てくる
- Enter キーを押すたったこれだけです! キーボードから手を離す必要は一切ありません。この差が、1日、1週間、1年と積み重なると、とんでもない時間の節約になるんです。
2. 機能の「発見」ができる
「VS Codeって、こんなこともできたんだ!」という発見がたくさんあります。
例えば、コマンドパレットで「Git」と入力してみてください。
「Git: コミット」「Git: プル」「Git: ブランチの作成」など、Git関連の操作がズラッと出てきます。
「テーマ」と入力すれば、VS Codeの見た目を変更する機能にすぐアクセスできます。
あなたはVS Codeの全機能を覚える必要はありません。コマンドパレットが全部覚えてくれているので、あなたは「やりたいこと」を思い浮かべるだけでいいんです。
3. 覚えるショートカットキーが最小限で済む
究極的には、Ctrl+Shift+P(コマンドパレットを開く)さえ覚えておけば、VS Codeのほぼ全ての機能にアクセスできます。
たくさんの複雑なショートカットキーを暗記する負担から解放されます。
デメリット(注意点)はある?
もちろん、少しだけ注意点もあります。
1. キーワードが思いつかないことがある
例えば「サイドバーを隠したい」とき、「サイドバー」というキーワードが思い浮かばず、「ファイル 一覧 消す」などと入力しても、うまく候補が出てこないことはあります。
これは少し慣れが必要です。「VS Codeではこの機能は(英語で)何と呼ばれているか」を少しずつ覚えていくと、より強力になります。
2. 候補が多すぎることがある
「File」などと入力すると、ファイル関連のコマンドが大量に出てきて、どれを選べばいいか迷うかもしれません。
キーワードを「File Save」(保存)のように、より具体的に絞り込んでいくクセをつけると良いですね。
今後の学習の指針
コマンドパレットのすごさ、伝わりましたか?
あなたに今日から実践してほしいのは、たった一つです。
「何か操作したいな」と思ったら、まずマウスに手を伸ばす前に、Ctrl+Shift+P を押してみるクセをつけること!
「ターミナルを開きたい」
「エラー一覧を見たい」
「全角スペースを検索したい」
なんでもいいです。まずはコマンドパレットを開いて、やりたいことを日本語か英語で入力してみてください。
最初はうまく見つからなくても構いません。
「あ、こういうときは『Toggle』って言うんだな」
「『Format Document』でコードが綺麗になるのか!」
といった発見を繰り返すうちに、あなたはキーボードだけでVS Codeを自在に操れるようになっているはずです。
ツールを使いこなすことは、コードを書く技術と同じくらい大切なエンジニアのスキルです。
ぜひコマンドパレットと友達になって、快適なエンジニアライフを送ってくださいね!応援しています!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。
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