VScode初心者必見!ファイルメニューの「これだけは覚えたい」必須コマンド解説
こんにちは。ゆうせいです。
いよいよエンジニアとしてのキャリアがスタートしましたね! 開発現場で圧倒的に支持されているエディタ「Visual Studio Code(VScode)」を使い始めた方も多いと思います。
でも、起動してみて「メニューが多すぎる…!」と圧倒されていませんか? 特に一番上にある「ファイル」メニュー、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。
大丈夫です! VScodeのファイルメニューには「作法」があります。
今回は、新人エンジニアの皆さんに「これだけは絶対に覚えてほしい!」という必須項目と、その理由を丁寧に解説していきますね。
そもそも「ファイル」メニューの役割とは?
メニューバーにある「ファイル」は、その名の通り「ファイル」に関する操作をまとめた場所です。
- 新しくファイルを作る
- 既存のファイルやフォルダを開く
- 作業内容を保存する
- VScodeのウィンドウ自体を閉じる
といった、作業の「開始」と「終了」、そして「記録」に関する最も基本的な操作が詰まっています。
レストランで言えば、「お店に入る(開く)」「注文する(新しいファイル)」「料理を食べる(編集)」「お会計する(保存)」「お店を出る(閉じる)」といった、一連の流れの根幹を担う部分ですね!
新人がまず覚えるべき重要コマンド
特に重要なものをピックアップして解説します。
1. 「フォルダーを開く...」 (Ctrl+K Ctrl+O)
これが最重要です! え、「ファイルを開く...」 (Ctrl+O) じゃないの? と思いましたか?
違うんです。
エンジニアリングの世界では、プログラムは通常、たくさんのファイル(HTML、CSS、JavaScript、設定ファイルなど)が協力し合って一つの機能を作っています。この関連ファイル一式を「プロジェクト」と呼びます。
VScodeは、この「プロジェクト」をフォルダごと管理するのが大得意。
「ファイルを開く...」で単体のファイルを開くこともできますが、それはメモ帳と同じ使い方。VScodeの真価は発揮されません。
必ず「フォルダーを開く...」を使って、あなたのプロジェクトフォルダ全体を開いてください!
- メリット:
- 左側の「エクスプローラー」ビューに、フォルダ内の全ファイルが一覧表示され、ファイル間の移動が劇的に楽になります。
- VScodeの強力な検索機能(「フォルダーを指定して検索」など)が使えるようになります。
- 後々学ぶ「Git」などのバージョン管理ツールともスムーズに連携できます。
まずは「VScodeはフォルダごと開く!」、これを徹底してください。
2. 「自動保存」
もしチェックが入っていなかったら、今すぐクリックしてチェックを入れてください(これは「トグル」と言って、クリックするたびにON/OFFが切り替わるスイッチです)。
- メリット:
- 「自動保存」をONにすると、コードを書いて数秒後、あるいはVScodeから別のアプリに切り替えた瞬間、自動でファイルが保存されます。
- 新人の頃にやりがちな「保存忘れで、変更が反映されない!」というミスや、「PCがクラッシュして作業が消えた!」という悲劇を100%防げます。
- デメリット(注意点):
- 「ちょっと試してすぐ戻そう」と思った一時的な変更も保存されてしまいます。
- しかし、VScodeには強力な「元に戻す」(Undo)機能 (Ctrl+Z) がありますし、Gitを使っていれば変更履歴を戻すのは簡単です。デメリットはほぼ無いと言っていいでしょう。
Ctrl+S(保存)を連打する癖も大事ですが、まずは「自動保存」をONにして、保存忘れの心配から解放されましょう!
3. 「新しいテキスト ファイル」 (Ctrl+N)
これはシンプルですね。まっさらな、何も書かれていない新しいファイルを作成します。
新しくindex.htmlやstyle.cssを作りたいときに使います。
ただし、作った直後はまだ「無題」のファイルです。
すぐに「名前を付けて保存...」 (Ctrl+Shift+S) を実行し、index.html のようにファイル名と「拡張子(.htmlの部分)」をしっかり付けて保存するのを忘れないでくださいね。
4. 「保存」 (Ctrl+S) / 「すべて保存」 (Ctrl+K S)
「自動保存」をONにしていれば出番は減りますが、意味は知っておきましょう。
- 保存 (Ctrl+S): 現在アクティブになっている(一番手前に表示されている)ファイルを上書き保存します。
- すべて保存 (Ctrl+K S): 複数のファイルを開いて同時に編集しているとき、変更があったファイルすべてを一括で保存します。
「自動保存」をOFFにしている場合は、作業の区切りがついたら Ctrl+S を押す癖をつけましょう!
ステップアップ:「ワークスペース」を理解しよう
メニューには「ワークスペース」という言葉も出てきますね。(「フォルダーをワークスペースに追加...」など)
専門用語解説:ワークスペース (Workspace)
「ワークスペース」とは、VScodeにおける「作業環境」そのものを指します。
特に、複数のプロジェクトフォルダ(例:フロントエンドのフォルダと、バックエンドのフォルダ)を、一つのVScodeウィンドウで同時に開いて管理するための仕組みです。
- メリット:
- 複数のフォルダを同時に開いて、一覧表示できます。
- その「作業環境」(どのフォルダを開いているか、どんな設定をしているか)を
.code-workspaceという名前のファイルとして保存できます。 - 次回からは、そのワークスペースファイルを開くだけで、複数のフォルダを一発で開いた状態を復元できます。
- 使いどころ:
- 新人のうちは、まず「フォルダーを開く」だけで十分です。
- 業務に慣れてきて、複数のリポジトリ(プロジェクト)を同時に触る必要が出てきたら、「ワークスペース」の出番です。「フォルダーをワークスペースに追加...」を試してみましょう。
まとめと今後の学習指針
お疲れ様でした! 今日はVScodeの「ファイル」メニューについて学びました。
- 最重要: 「ファイルを開く」ではなく「フォルダーを開く」を使う!
- 推奨設定: 「自動保存」をONにして、保存忘れを防ぐ!
- 将来のために: 「ワークスペース」という概念を頭の片隅に置いておく。
まずは、これらの操作に慣れることが第一歩です。
ファイル操作に慣れたら、次はキーボードショートカットを覚える番です。メニューをマウスでクリックするのではなく、Ctrl+N や Ctrl+K Ctrl+O などのショートカットを指で覚えてください。作業スピードが格段に上がりますよ。
VScodeはあなたの相棒です。少しずつ仲良くなって、快適な開発ライフを送ってくださいね!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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