脳が仕掛ける錯覚の罠?アポフェニアとパレイドリアで「思い込み」を解き放とう
こんにちは。ゆうせいです。
みなさんは、ふとした瞬間に壁のシミが顔に見えたり、ランダムに流れる雲が動物の形に見えたりした経験はありませんか。
あるいは、たまたま時計を見たときにいつも同じ数字の並びで、運命的なものを感じてしまう。
そんな不思議な感覚の正体を、知りたくありませんか。
実はそれ、私たちの脳が非常に優秀すぎるがゆえに起こる「バグ」のようなものなのです。
今回は、知らず知らずのうちに私たちの判断を狂わせる二つの心理現象、アポフェニアとパレイドリアについて解説します。
意味のないところに意味を見るアポフェニア
まず一つ目に紹介するのが、アポフェニアです。
これは、本来は何の関連性もないバラバラな情報の中に、何らかの規則性や意味を見出してしまう現象を指します。
高校生のみなさんに分かりやすく例えるなら、テストの選択肢で「3」が三回続いたときに、次は「3以外に違いない!」と根拠なく確信してしまうような状態です。
本当は一問一問が独立した問題なのに、勝手に「並びの法則」を作り出してしまう。
これがアポフェニアの正体です。
なぜアポフェニアが起こるのか
私たちの祖先は、草むらがガサガサと揺れたとき、それが単なる風なのか、それとも獲物や敵なのかを瞬時に判断する必要がありました。
たとえ勘違いであっても「そこに何か意味(危険)がある」と判断した個体の方が生き残りやすかったのです。
つまり、アポフェニアは私たちが生き抜くために備わった「パターン認識能力」の副作用と言えますね。
形を顔に見間違えるパレイドリア
二つ目は、パレイドリアです。
これはアポフェニアの一種なのですが、特に対象物が「顔」や「知っている形」に見える現象を指します。
例えば、コンセントの穴が二つの目と口に見えて、笑っているように感じたことはありませんか。
このように、視覚的な刺激を脳が勝手に解釈してしまうのがパレイドリアです。
脳の中には「顔」を認識するためだけの専用の領域があります。
そのため、点や線が三つ集まっているだけで、私たちはそれを本能的に顔として処理してしまうのです。
アポフェニアとパレイドリアを知るメリット
これらの現象を正しく理解すると、どんな良いことがあるのでしょうか。
- 客観的な視点が持てる自分が感じた「運命」や「予兆」が、単なる脳の仕組みによるものだと気づければ、冷静な判断ができるようになります。
- クリエイティビティが向上するあえてパレイドリアを利用することで、何げない風景から新しいデザインやアイデアのヒントを得る訓練ができます。
- 不要な恐怖がなくなる暗闇で見えた「お化け」の正体が、ただの服の重なりによるパレイドリアだと分かれば、夜道を怖がる必要もなくなります。
注意すべきデメリット
一方で、この現象に無自覚だと、少し厄介なことになります。
- 陰謀論や迷信にハマりやすくなる偶然の一致を「誰かの意図」だと決めつけてしまうと、真実から遠ざかり、怪しい噂を信じ込んでしまうリスクがあります。
- データの誤読仕事などでグラフを見ているとき、実際には存在しない「傾向」があると思い込み、間違った戦略を立ててしまうかもしれません。
「そこに意味があるはずだ!」という自分の直感を、一度疑ってみる勇気が大切ですよ。
二つの現象の違いを整理しよう
ここで、アポフェニアとパレイドリアの関係を表で整理してみましょう。
| 項目 | アポフェニア | パレイドリア |
| 対象 | 出来事、数字、情報全般 | 画像、音などの感覚刺激 |
| 現象 | 関連性のないものに意味を感じる | 別の知っている形に見える |
| 例 | ギャンブルのジンクスを信じる | 火星の岩が人の顔に見える |
これからの学習の指針
脳が勝手に意味を作り出してしまう性質を理解した今、次の一歩を踏み出してみましょう。
- 日常の中で「顔」を探してみるまずはパレイドリアを意識的に探して、脳がどうやって形を補完しているか観察してください。
- 批判的思考(クリティカルシンキング)を学ぶ「これは本当に正しい関連性かな?」と一歩引いて考える習慣を身につけましょう。
- 認知バイアスを調べる人間の脳には、他にもたくさんの「思い込みの癖」があります。それを知るだけで、世界の見え方が変わります。
自分の脳が作り出す物語に振り回されず、現実を正しく見つめる目を持てるようになりましょう!
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投稿者プロフィール
- 代表取締役
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。