仕事を後回しにしない方法|新人エンジニアが「すぐやる人」になるタスク管理術をやさしく解説

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、新人エンジニア向けに「仕事を後回しにしない方法」を解説します。

やらなければいけないと分かっているのに、つい後回しにしてしまう。

気づいたら締切直前になって、慌てて作業する。

そんな経験はありませんか?

新人エンジニアの仕事では、タスクが次々に発生します。

先輩から頼まれた調査
レビュー指摘の修正
エラー原因の確認
日報の記入
会議で決まった宿題
学習しておくべき技術用語
明日までに読む資料

このようなタスクを頭の中だけで管理していると、脳がすぐに疲れます。

パソコンでアプリをたくさん開きすぎると動きが重くなるように、人間の頭も「覚えておくこと」が増えるほど動きが鈍くなります。

後回しが増えると、なぜ仕事が遅くなるのか

まず、後回しの怖さを理解しましょう。

後回しは、単に作業開始が遅れるだけではありません。

頭の中に「未完了のタスク」が残り続けます。

たとえば、コードを書いている最中に、頭の片隅で次のようなことを考えていたらどうでしょうか。

あのメール返してないな
昨日のレビュー指摘も残っているな
あの用語、あとで調べないとな
明日の会議資料も見ないとな
テストデータの準備も必要だったな

目の前では実装しているのに、頭の中では別の仕事が何個も動いています。

これは、スマホで動画を見ながら、ゲームを起動し、地図アプリも開き、さらに大きなファイルをダウンロードしているような状態です。

当然、動きが重くなります。

仕事が遅い人は、能力が低いというより、頭の中に未処理タスクを抱えすぎている場合があります。

逆に、仕事が速い人は、頭の中を空けるのが上手です。

覚えることに脳を使わず、考えることに脳を使っています。

すぐやる人の基本ルール

仕事を後回しにしないための基本ルールは、とてもシンプルです。

今すぐできることは、今すぐやる。
今すぐできないことは、いつやるか決める。

たったこれだけです。

ただし、実際にやると効果は大きいです。

多くの人は、タスクが発生したときに「あとでやろう」と考えます。

しかし、「あとで」は予定ではありません。

「あとで」は、ほとんどの場合、忘れるための入口になります。

だから、タスクが発生した瞬間に、次のどちらかに分けます。

タスクの状態対応
2分以内で終わるその場で終わらせる返信、確認、ファイル名変更、メモ追記
今すぐできない予定表やタスク管理に入れる調査、実装、資料作成、レビュー対応

新人エンジニアの場合、2分以内で終わる小さな仕事をためがちです。

小さな仕事は、1つずつ見ると大したことがありません。

しかし、10個たまるとかなり重くなります。

たとえるなら、机の上にプリントを1枚だけ置いているなら問題ありません。

でも、プリントが30枚たまると、何が大事か分からなくなりますよね。

タスクも同じです。

小さいうちに片づけましょう!

「後でやる」を禁止して「いつやる」に変える

後回し癖を直すために、まず言葉を変えましょう。

「後でやる」ではなく、「いつやる」と考えます。

この違いは大きいです。

悪い考え方良い考え方
あとでログを確認しよう今日の15時から30分、ログを確認する
あとで設計書を読もう明日の朝9時に設計書を20分読む
あとで先輩に聞こう今日の夕方、進捗確認のタイミングで質問する
あとでメモしよう今すぐスマホメモに1行だけ残す

「後で」はぼんやりしています。

「今日の15時」は具体的です。

人は、具体的になった行動ほど実行しやすくなります。

予定に入っていないタスクは、存在していないのと同じです。

大事な仕事ほど、カレンダーやタスク管理ツールに入れてください。

新人エンジニアこそスマホメモを使いこなす

仕事を速くするうえで、メモは非常に重要です。

メモは、単なる記録ではありません。

未来の自分に仕事を渡すための道具です。

たとえば、通勤中や昼休みに、ふと疑問が浮かぶことがあります。

昨日のエラー、環境変数が原因かもしれない
SQLのJOINをもう一度復習した方がよさそう
レビューで指摘された命名規則をまとめたい
次の1on1で相談したいことがある

このような思いつきを頭の中だけに置いておくと、ほぼ忘れます。

忘れなかったとしても、覚えておくために脳を使います。

だから、すぐメモに落としましょう。

スマホメモで十分です。

高機能なツールを使いこなそうとして、逆に面倒になってはいけません。

おすすめのメモ分類

メモの種類書く内容使いどころ
今日やること今日中に処理するタスク朝と昼に確認する
質問リスト先輩や上司に聞きたいこと質問時間をまとめる
学習メモ分からない用語や復習したい技術学習時間に見る
改善メモ次から気をつけたいこと振り返りに使う
アイデアメモ改善案、ブログネタ、業務効率化案企画や提案に使う

メモのポイントは、きれいに書こうとしないことです。

最初から整理された文章にしようとすると、メモを取るハードルが上がります。

1行で構いません。

レビュー指摘:変数名が抽象的。次回は役割が分かる名前にする。
SQL:LEFT JOINとINNER JOINの違いを復習。
質問:APIのエラー時、どこまでフロントに返すべきか確認。

この程度で十分です。

頭の中に置くな。

外に出しましょう!

覚える脳から、考える脳へ切り替える

仕事が速い人は、すべてを記憶しているわけではありません。

むしろ、覚えることに脳を使いすぎないようにしています。

新人エンジニアは覚えることが多いです。

業務ルール
プロジェクトの前提
開発環境の手順
Gitの運用ルール
レビュー観点
SQLの書き方
エラー対応
会議で決まったこと

これらを全部、頭だけで管理するのは無理があります。

記憶はあてになりません。

だから、外部の仕組みに預けます。

覚えておこうとするもの預け先
締切カレンダー
小さなタスクタスク管理ツール
質問質問メモ
学習内容ノートやWiki
手順チェックリスト

脳は、倉庫ではありません。

脳は、考えるための作業台です。

作業台の上に荷物を置きすぎたら、作業しにくくなりますよね。

メモやカレンダーは、作業台の荷物を片づける収納棚のようなものです。

朝一番にメールから始めない

仕事の始め方も重要です。

朝一番に、いきなりメールやチャットを見る人は多いです。

しかし、メールやチャットから始めると、他人の都合で一日が始まります。

もちろん、メールやチャット確認は必要です。

ただし、最初にやるべきことは、自分の今日の優先順位を確認することです。

今日必ず終わらせる仕事は何か
締切が近い仕事は何か
人を待たせている仕事は何か
午前中に集中して進める仕事は何か
午後に確認すればよい仕事は何か

この整理をしてからメールを見ます。

そうしないと、目に入ったメールから順番に処理してしまいます。

メールは重要そうに見えます。

でも、本当に重要とは限りません。

おすすめの朝の流れ

1. 今日の予定を見る
2. 今日終わらせるタスクを3つ選ぶ
3. 締切が近いものを確認する
4. 集中作業の時間を確保する
5. メールやチャットを見る
6. 必要なら優先順位を調整する

朝の5分で一日の流れはかなり変わります。

最初に地図を見ずに出発すると、遠回りしやすいですよね。

仕事も同じです。

まず地図を見る。

その後に走り出しましょう。

昼に一度、予定を組み直す

朝に計画を立てても、仕事は予定通りに進まないことがあります。

急な質問、障害、追加依頼、会議延長などがあるからです。

だから、昼に一度予定を見直しましょう。

これは、午前中に走ったマラソン選手が給水所でペースを確認するようなものです。

午前中に何が終わったか
予定より遅れているものは何か
午後に必ずやるべきことは何か
明日に回してよいものは何か
誰かに相談すべきことは何か

この確認をするだけで、夕方に慌てることが減ります。

朝の計画は仮説です。

昼に修正しましょう。

「後でじっくり考える」は危険

仕事が遅くなる大きな原因の一つが、「後でじっくり考える」です。

この言葉は、一見よさそうに聞こえます。

丁寧に考える姿勢に見えるからです。

しかし、実務では危険な場合があります。

特に会議や打ち合わせで分からないことがあったとき、「後で考えよう」とすると失敗しやすいです。

なぜなら、その場を離れると情報が減るからです。

会議中なら、関係者がいます。

背景を知っている人がいます。

その場で確認できます。

しかし、会議後に一人で考えても、分からないものは分からないままです。

悪い例

会議中:
よく分からないけど、とりあえず「分かりました」と言う。

会議後:
何をすればいいか曖昧なまま作業する。

提出後:
先輩から「意図と違う」と言われる。

この流れは、新人エンジニアにとってかなり危険です。

本人は頑張っているのに、成果物がズレます。

しかも、手戻りになります。

良い例

会議中:
すみません、ここを確認させてください。
私の担当は、APIのエラー時レスポンスを整理することですね。
対象はログインAPIだけでしょうか。
それともユーザー登録APIも含みますか。

会議後:
やることが明確なので、すぐ作業に入れる。

分からないことをその場で聞くのは、恥ずかしいことではありません。

成果がズレる方が問題です。

新人のうちは、分からないことがあって当然です。

大切なのは、分からないまま進めないことです。

会議では「作業だけ残る状態」にする

良い会議とは、終わった瞬間に次の行動が分かっている会議です。

逆に悪い会議は、終わった後に「結局、何をすればいいんだっけ?」となる会議です。

新人エンジニアは、会議の最後に次の5つを確認しましょう。

確認項目質問例
担当この作業の担当は私で合っていますか。
範囲対象範囲はログイン画面だけでしょうか。
期限いつまでに完了すればよいでしょうか。
成果物提出物はソースコードですか、調査メモですか。
確認者完了後はどなたに確認いただけばよいですか。

この5つが明確なら、かなり動きやすくなります。

会議後に必要なのは、悩むことではありません。

作業することです。

会議中に考え切る。

会議後は手を動かす。

この切り替えができる人は、仕事が速くなります。

質問する力も仕事の速さに直結する

新人エンジニアの仕事が遅くなる理由の一つは、質問が遅いことです。

分からないまま1時間悩み、さらに2時間調べ、結局夕方に質問する。

この流れは、とてももったいないです。

もちろん、自分で調べることは大切です。

しかし、調べる時間には上限を決めましょう。

15分調べても方向性が見えないなら質問する。
30分試しても進まないなら相談する。
エラーの原因候補を3つ出してから質問する。

質問は丸投げではいけません。

次の形にすると、相手も答えやすくなります。

目的:
ログインAPIのエラー時レスポンスを整理しています。

困っていること:
401と403の使い分けが曖昧です。

自分で確認したこと:
既存のユーザー登録APIでは401を返していました。
ただ、権限不足の場合は403の方がよさそうに見えます。

聞きたいこと:
今回の仕様では、認証失敗と権限不足を分けて設計すべきでしょうか。

この質問なら、先輩は状況を理解しやすいです。

質問が上手い人は、仕事が速いです。

なぜなら、詰まっている時間が短いからです。

仕事の速さは「行動量」と「改善量」で決まる

仕事の成果は、才能だけで決まるわけではありません。

行動量と改善量の影響が大きいです。

result = action * improvement

日本語で言えば、成果は「行動量」と「改善量」を掛け合わせて大きくなります。

1日に1回しか行動しない人と、1日に10回行動する人では、経験値のたまり方が違います。

しかも、行動量が多い人は失敗から学ぶ回数も増えます。

つまり、成功確率も上がりやすくなります。

ゲームでたとえると分かりやすいです。

1日1回しか戦闘しないプレイヤーと、1日10回戦闘するプレイヤーでは、レベルアップの速さが違いますよね。

仕事も同じです。

早く試す。

早く失敗する。

早く直す。

このサイクルを回すほど、成長スピードが上がります。

新人エンジニア向けの即行動ルール

ここで、新人エンジニアが今日から使える即行動ルールをまとめます。

場面即行動ルール
タスクを頼まれたその場で期限、成果物、確認者を聞く
2分で終わる作業が出たすぐ終わらせる
今すぐできない作業が出たカレンダーかタスク管理に入れる
分からない用語が出たメモし、必要ならその場で聞く
会議で担当が決まった会議中に作業範囲を確認する
エラーで詰まった時間上限を決めて調べ、超えたら質問する
レビュー指摘を受けた修正だけでなく、次回の注意点をメモする

このルールを使うと、仕事が「頭の中でぐるぐるする状態」から「外に出て整理された状態」に変わります。

それだけで、かなり楽になります。

後回しを防ぐ1日の流れ

最後に、1日の流れとして整理してみましょう。

朝:
今日の予定とタスクを確認する。
最重要タスクを3つ決める。
集中作業の時間を確保する。

午前:
頭を使う作業を進める。
分からないことはメモする。
15分以上止まったら質問準備をする。

昼:
午前の進捗を確認する。
午後の優先順位を組み直す。
遅れそうなものは早めに相談する。

午後:
会議や確認作業を進める。
発生したタスクはすぐ処理するか予定に入れる。
レビュー指摘は小さいうちに直す。

夕方:
残タスクを確認する。
明日に回すものを決める。
質問事項や未解決事項を整理する。

この流れにすると、仕事を翌日に持ち越す場合でも、頭の中に抱えたまま帰らなくて済みます。

明日の自分がすぐ動ける状態を作っておくことが大切です。

よくある失敗と改善策

失敗なぜ問題か改善策
頭の中だけで覚える忘れるし、集中力を奪うメモやカレンダーに出す
後でやると言う実行タイミングが決まらないいつやるか決める
会議で分かったふりをする成果物がズレるその場で確認する
質問を先延ばしにする詰まる時間が長くなる調べる時間の上限を決める
朝一でメールに流される他人の優先順位で一日が始まる先に今日の重要タスクを確認する

仕事が遅い人は、手を抜いているわけではありません。

むしろ真面目に悩みすぎて、動き出しが遅くなっていることがあります。

大切なのは、悩む時間を減らし、確認と実行を早くすることです。

まとめ

仕事を後回しにしないためには、気合いだけでは不十分です。

仕組みが必要です。

新人エンジニアがまず実践すべきことは、次の3つです。

習慣内容効果
即処理今できることは今やる小さなタスクがたまらない
即予定化今できないことは予定に入れる後回しや忘れを防げる
即確認分からないことはその場で確認する手戻りを減らせる

一言でまとめるなら、仕事を速くするコツは「頭の中に残さないこと」です。

タスクは外に出す。

予定は決める。

疑問は確認する。

そして、小さくてもすぐ動く。

task appears
        ↓
do now or schedule
        ↓
write memo if needed
        ↓
ask if unclear
        ↓
start small
        ↓
finish faster

日本語で言えば、タスクが発生したら、今やるか予定に入れ、必要ならメモし、分からなければ確認し、小さく着手して早く終わらせるという流れです。

今後の学習では、タスク管理、時間管理、メモ術、質問力、会議術、報連相、レビュー対応、振り返りの順に学ぶとよいです。まずは今日から2週間だけ、「今すぐやるか、いつやるか決める」を徹底してみてください。仕事のスピードが変わる感覚を、ぜひ体験してみましょう!

セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
海外放浪の末、2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。