Gemmaをローカルにインストールして使う方法|Ollamaで新人エンジニアでも手元PCで生成AIを動かす入門
こんにちは。ゆうせいです。
今回は、「Gemmaをローカルにインストールして使う方法」を、新人エンジニア向けに解説します。
Gemmaは、Google DeepMindが開発しているオープンモデルのファミリーです。Gemma 4のモデルカードでは、テキストや画像を入力として扱い、一部モデルでは音声にも対応し、テキスト出力を生成するオープンウェイトモデルとして説明されています。
「ローカルで使う」とは、ChatGPTのようにクラウド上のAIサービスへ毎回アクセスするのではなく、自分のパソコンの中でAIモデルを動かすことです。
たとえるなら、クラウドAIは「外食」、ローカルAIは「自宅のキッチン」です。
外食は便利ですが、お店が開いていないと使えません。
自宅のキッチンは準備が必要ですが、材料と道具があれば自分の環境で料理できます。
Gemmaをローカルで動かすと、生成AIの仕組み、モデルサイズ、推論、メモリ、GPU、API連携などを手元で学べます。
AIをただ使う側から、AIを動かして理解する側へ進む第一歩になります!
この記事で使う方法
この記事では、Ollamaというツールを使います。
Ollamaは、ローカル環境で大規模言語モデルを動かしやすくするツールです。Google AI for DevelopersのGemma向けOllamaガイドでも、Ollamaをインストールし、Gemmaモデルをpullコマンドでダウンロードして使う手順が紹介されています。
初心者には、いきなりPythonやGPU設定を細かく触るより、Ollamaから始めるのがおすすめです。
| 方法 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| Ollama | まずローカルAIを動かしたい人 | インストールと実行が簡単 |
| LM Studio | GUIで操作したい人 | 画面操作でモデルを選びやすい |
| Python + Transformers | コードから細かく制御したい人 | 実装や研究に向いている |
| llama.cpp | 軽量実行や細かい最適化を試したい人 | 中級者以上向け |
新人エンジニアが最初に体験するなら、Ollamaで十分です。
まず動かす。
そのあと仕組みを学ぶ。
この順番で進めましょう。
Gemmaをローカルで使うメリット
Gemmaをローカルで使うメリットは、大きく4つあります。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| AIモデルの実行感覚が分かる | 回答が速い・遅い、メモリを使う、モデルサイズで性能が変わる感覚を学べる |
| クラウドAPIの前に練習できる | APIキーや料金を気にせず、プロンプトやAPI連携を試しやすい |
| ネットワーク依存を減らせる | モデルをダウンロードした後は、ローカル実行しやすい |
| 学習教材として優秀 | 推論、量子化、モデルサイズ、コンテキスト長などの用語を実感しやすい |
特に新人エンジニアにとって重要なのは、「生成AIは魔法ではなく、モデルファイルと実行環境で動いている」と体感できる点です。
クラウドAIだけを使っていると、裏側の仕組みが見えません。
ローカルAIを触ると、AIがソフトウェアとして動いていることが一気に分かります。
Gemmaをローカルで使う注意点
ローカルAIには注意点もあります。
| 注意点 | 説明 |
|---|---|
| PC性能に左右される | 大きなモデルほどメモリやGPU性能が必要になる |
| 回答品質はモデルサイズで変わる | 軽量モデルは速い一方、複雑な推論では弱い場合がある |
| ハルシネーションは起きる | ローカルで動かしても、間違った回答を出す可能性はある |
| ライセンス確認が必要 | 業務利用や配布をする場合は、モデルの利用条件を確認する |
Gemma 4のモデルカードでは、モデルには制限事項があること、また利用時に認識すべき制約があることが示されています。業務利用では、モデルのライセンス、利用規約、出力確認のルールを必ず確認しましょう。
ローカルで動かすと安心感は増えます。
しかし、ローカルなら何を入力しても安全、という意味ではありません。
会社の機密情報、個人情報、顧客データを扱う場合は、社内ルールを守ってください。
Gemmaのモデルサイズを選ぶ
Gemmaには複数のサイズがあります。
Gemma 4は、E2B、E4B、12B、26B A4B、31Bなどのサイズで提供され、モバイルデバイスやエッジデバイスからワークステーションまで、さまざまな環境を想定して設計されています。
OllamaのGemma 4ページでも、エッジ向けのgemma4:e2b、gemma4:e4b、ワークステーション向けのgemma4:12b、gemma4:26b、gemma4:31bなどの実行コマンドが案内されています。
| モデル | 初心者向けの目安 | 使いどころ |
|---|---|---|
| gemma4:e2b | まず試す候補 | 軽量に動かしたい、ローカルAIを体験したい |
| gemma4:e4b | 次に試す候補 | 軽さと回答品質のバランスを見たい |
| gemma4:12b | PCに余裕がある人向け | コーディングや長めの相談を試したい |
| gemma4:26b | 高性能環境向け | より高度な推論を試したい |
| gemma4:31b | かなり重め | ワークステーションや十分なGPU環境で試す |
最初から大きなモデルを選ばないでください。
新人エンジニアは、まず軽量モデルで成功体験を作るのが大切です。
ゲームでいきなり最高画質設定にするとPCが重くなるように、ローカルAIもモデルが大きすぎると動作が遅くなります。
ステップ1:Ollamaをインストールする
まず、Ollamaをインストールします。
GoogleのGemma向けOllamaガイドでは、OllamaのダウンロードページからOSを選び、Windowsではインストーラ、Macではアプリケーションフォルダへの移動、Linuxではbashスクリプトの手順でインストールする流れが紹介されています。
インストール後、ターミナルまたはコマンドプロンプトを開きます。
次のコマンドで、Ollamaが入っているか確認します。
ollama --version
日本語で言えば、Ollamaのバージョンを表示して、インストールできているか確認するコマンドです。
バージョンが表示されれば、第一段階は成功です。
もしコマンドが見つからない場合は、Ollamaが正しくインストールされていないか、ターミナルを開き直す必要があります。
ステップ2:Gemmaをダウンロードする
Ollamaは、インストール直後にモデルを含んでいません。
Googleのガイドでも、Ollamaのインストールパッケージにはモデルが含まれず、pullコマンドでモデルをダウンロードすると説明されています。
まずは、軽量なGemma 4を試すなら次のコマンドを使います。
ollama pull gemma4:e2b
日本語で言えば、Gemma 4のE2Bモデルを自分のPCにダウンロードするという意味です。
標準のGemma 4を試したい場合は、次のコマンドでも始められます。
ollama pull gemma4
日本語で言えば、Ollamaで指定されているGemma 4の標準モデルをダウンロードするという意味です。
ダウンロードには時間がかかる場合があります。
モデルは数GB規模になることもあるため、ストレージ容量とネットワーク環境を確認しましょう。
ステップ3:Gemmaを実行する
モデルをダウンロードしたら、いよいよ実行します。
ollama run gemma4:e2b
日本語で言えば、ローカルPC上でGemma 4 E2Bを起動して、対話できる状態にするコマンドです。
標準のGemma 4を使う場合は、次のように実行します。
ollama run gemma4
日本語で言えば、Gemma 4を起動して、ターミナル上でチャットを始めるという意味です。
OllamaのGemma 4ページでも、CLIからgemma4を実行するコマンドが案内されています。
起動したら、次のように日本語で質問してみましょう。
新人エンジニア向けに、APIとは何かを高校生にも分かるように説明してください。
日本語で言えば、Gemmaに対して、初心者向けの説明を依頼するプロンプトです。
回答が返ってくれば成功です!
ステップ4:インストール済みモデルを確認する
どのモデルをダウンロードしたか確認したい場合は、次のコマンドを使います。
ollama list
日本語で言えば、ローカルPCに保存されているOllamaのモデル一覧を表示するコマンドです。
Gemma 4 E2Bを入れていれば、一覧にgemma4:e2bが表示されます。
不要なモデルが増えると、ストレージを圧迫します。
使わなくなったモデルは削除して整理しましょう。
ollama rm gemma4:e2b
日本語で言えば、ローカルPCからGemma 4 E2Bモデルを削除するコマンドです。
ステップ5:APIとして使う
Ollamaの便利な点は、ターミナルで会話するだけでなく、ローカルAPIとしても使えることです。
OllamaのGemma 4ページでは、localhostのAPIへリクエストを送るcurl例も紹介されています。
たとえば、次のようにローカルAPIへ質問できます。
curl http://localhost:11434/api/chat \
-d '{
"model": "gemma4:e2b",
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "新人エンジニア向けにGitを説明してください"
}
]
}'
日本語で言えば、自分のPC上で動いているOllamaのAPIへ、Gemma 4 E2Bを使って質問を送るという意味です。
localhostとは、自分自身のPCを指す特別な名前です。
たとえるなら、自宅の中だけで使う内線電話のようなものです。
外のサーバーへ送っているのではなく、自分のPCの中で動いているOllamaへ話しかけています。
PythonからGemmaを呼び出す
次に、Pythonから呼び出す例も見てみましょう。
OllamaのGemma 4ページでは、Pythonのollamaパッケージを使ったチャット例も掲載されています。
まず、Pythonパッケージをインストールします。
pip install ollama
日本語で言えば、PythonからOllamaを操作するためのライブラリをインストールするという意味です。
次に、Pythonコードを書きます。
from ollama import chat
response = chat(
model='gemma4:e2b',
messages=[
{
'role': 'user',
'content': '新人エンジニア向けにDockerを説明してください'
}
],
)
print(response.message.content)
日本語で言えば、PythonからGemma 4 E2Bへ質問を送り、返ってきた回答を表示するコードです。
この段階までできると、ローカルAIを自分のアプリケーションに組み込む入口に立てます。
たとえば、社内用の簡単なFAQボット、コードレビュー補助、学習用チャットアプリなどを作る練習ができます。
量子化とは何か
ローカルAIを使うと、「量子化」という言葉をよく見ます。
量子化とは、モデルが使う数値の精度を下げて、軽く動かしやすくする方法です。
GoogleのOllama向けGemmaガイドでは、llama.cppやOllamaがGGUF形式の量子化モデルを使い、低精度のデータで処理することで品質が下がる場合はあるものの、計算リソースを減らせると説明されています。
たとえるなら、写真の画質を少し下げてファイルサイズを小さくするようなものです。
超高画質の写真はきれいですが、保存容量をたくさん使います。
少し圧縮した写真は細部が落ちる場合がありますが、扱いやすくなります。
| 項目 | 量子化なし | 量子化あり |
|---|---|---|
| 回答品質 | 高くなりやすい | 少し下がる場合がある |
| 必要メモリ | 大きい | 小さくしやすい |
| 実行速度 | 環境によって重い | 軽くなる場合がある |
| 初心者の使いやすさ | 高性能PC向け | ローカル体験に向く |
ローカルAIでは、量子化モデルのおかげで、普通のノートPCでも小さなモデルを試しやすくなります。
よく使うコマンドまとめ
| やりたいこと | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| Ollamaの確認 | ollama --version | Ollamaが入っているか確認する |
| モデルをダウンロード | ollama pull gemma4:e2b | Gemma 4 E2Bをローカルに保存する |
| モデルを起動 | ollama run gemma4:e2b | Gemma 4 E2Bと対話する |
| モデル一覧を表示 | ollama list | 保存済みモデルを確認する |
| モデルを削除 | ollama rm gemma4:e2b | 不要なモデルを消す |
コマンドは暗記しなくても大丈夫です。
最初は、pull、run、list、rmだけ覚えましょう。
この4つだけで、ローカルAIの基本操作はかなりできます。
うまく動かないときの確認ポイント
| 症状 | 原因の候補 | 確認すること |
|---|---|---|
| ollamaコマンドが見つからない | インストール失敗、パス未反映 | Ollamaを再インストールし、ターミナルを開き直す |
| ダウンロードが進まない | ネットワーク不安定、容量不足 | 通信環境とストレージ容量を確認する |
| 回答が遅い | モデルが大きい、PC性能不足 | gemma4:e2bなど小さいモデルに変える |
| メモリ不足になる | モデルサイズが大きい | より軽いモデルを使う |
| 日本語回答が不自然 | モデルサイズやプロンプトの影響 | 指示を具体的にし、別サイズも試す |
エラーが出ても焦らないでください。
ローカルAIは、PC環境の影響を強く受けます。
まず小さなモデルで動作確認する。
その後、大きなモデルへ進む。
この順番が安全です。
Gemmaに向いている使い方
Gemmaは、ローカル学習や開発補助に向いています。
Gemma 4のモデルカードでは、テキスト生成、コーディング、推論などのタスクに適していると説明され、コーディングやエージェント機能の強化も示されています。
| 用途 | 例 |
|---|---|
| 学習補助 | IT用語を説明してもらう |
| コード理解 | 短いコードの意味を解説してもらう |
| 文章作成 | 社内向け説明文の下書きを作る |
| アイデア出し | 研修課題やアプリ案を出してもらう |
| ローカルAPI練習 | PythonやcurlでAIアプリの基礎を学ぶ |
ただし、重要な判断を丸投げしてはいけません。
ローカルAIも間違えます。
コードの提案、法律・医療・セキュリティに関わる回答、社外公開する文章は、人間が必ず確認してください。
クラウドAIとローカルAIの違い
| 比較項目 | クラウドAI | ローカルAI |
|---|---|---|
| 準備 | すぐ使いやすい | インストールとモデル取得が必要 |
| 性能 | 高性能モデルを使いやすい | PC性能とモデルサイズに左右される |
| 費用 | API料金や月額料金が発生する場合がある | 基本は手元PCのリソースで動く |
| 学習効果 | 利用者目線で学びやすい | 実行環境やモデル構造を学びやすい |
| 管理 | サービス提供者に依存する | 自分でモデルや環境を管理する |
クラウドAIとローカルAIは、どちらが上という話ではありません。
目的が違います。
実務で高性能なAIを使いたいならクラウドAIが便利です。
AIの仕組みを学びたいならローカルAIがとても役立ちます。
新人エンジニア向けの練習課題
Gemmaをローカルに入れたら、次の課題に挑戦してみましょう。
| 課題 | 狙い |
|---|---|
| IT用語を10個説明させる | プロンプトの書き方を学ぶ |
| 同じ質問を3回して回答差を見る | 生成AIの揺らぎを体験する |
| gemma4:e2bとgemma4:e4bを比べる | モデルサイズと回答品質の違いを学ぶ |
| curlでAPI呼び出しする | ローカルAPIの仕組みを理解する |
| Pythonから呼び出す | AIアプリ開発の入口を体験する |
| 回答の間違いを探す | AIを検証する姿勢を身につける |
AIを使う力は、質問する力だけではありません。
出てきた答えを疑う力も必要です。
新人エンジニアは、Gemmaに質問した後、必ず公式ドキュメントや実行結果で確認する習慣をつけましょう。
まとめ
Gemmaをローカルにインストールして使うなら、最初はOllamaを使う方法がおすすめです。
GemmaはGoogle DeepMindのオープンモデルファミリーであり、Gemma 4は複数サイズ、長いコンテキスト、マルチモーダル対応、コーディングや推論などの用途を想定して提供されています。
Ollamaを使えば、次の流れでローカルAIを体験できます。
| ステップ | コマンド | 目的 |
|---|---|---|
| 確認 | ollama --version | Ollamaのインストール確認 |
| 取得 | ollama pull gemma4:e2b | 軽量なGemmaをダウンロード |
| 実行 | ollama run gemma4:e2b | ローカルでGemmaと対話 |
| 一覧 | ollama list | 保存済みモデルを確認 |
| 削除 | ollama rm gemma4:e2b | 不要なモデルを削除 |
Gemmaをローカルで動かす体験は、生成AIを理解するうえでかなり有効です。
AIはクラウドの向こう側にある謎の存在ではありません。
モデルファイル、実行環境、メモリ、推論処理、APIによって動くソフトウェアです。
まずはgemma4:e2bのような軽量モデルを動かして、プロンプト、API呼び出し、モデルサイズの違いを体験してください。
今後の学習では、OllamaでGemmaを動かした後、量子化、コンテキスト長、GPU、Python連携、RAG、ファインチューニング、モデルライセンスの順に学ぶとよいです。まずは今日、1つだけ質問を投げて、ローカルAIが自分のPCで返事をする感覚を味わってみましょう!
投稿者プロフィール

- 代表取締役
-
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
海外放浪の末、2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。
学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。

