「新人エンジニア必見!ヒアリングの基本は『黙って聞く』こと」

こんにちは。ゆうせいです。

新人エンジニアの皆さん、ヒアリング(聞き取り)をするとき、つい「すぐに答えなきゃ!」とか「質問しなきゃ!」と焦ってしまうことはありませんか?

でも、まず大切なのは 「黙って聞く」 ことなんです。

「えっ、ただ聞くだけでいいの?」と思うかもしれません。でも、相手の話を最後まで聞かずに口を挟んでしまうと、本当に必要な情報を聞き逃したり、相手が話しづらくなったりしてしまいます。

今回は、新人エンジニアがヒアリングを行う際に 「黙って聞くこと」の重要性 について解説します。


ヒアリングとは何か?

ヒアリングとは、相手から情報を聞き取ることを指します。エンジニアの仕事では、クライアントや上司、チームメンバーの要望や課題を正しく理解するために、ヒアリングが欠かせません。

例えば、システム開発の要件定義では、クライアントが「こういうシステムがほしい」と話す内容をしっかりと聞き取り、どんな機能が必要なのかを整理する必要があります。

このとき、相手の話を途中で遮ったり、話を急かしたりすると、本当に重要なポイントを見落としてしまう可能性があります。


「黙って聞く」ことの重要性

① 相手が話しやすくなる

人は、話を最後までしっかり聞いてもらえると安心します。「この人は自分の話をちゃんと聞いてくれている」と感じることで、より多くの情報を提供してくれるのです。

例えば、クライアントが「この機能がほしいんですけど…」と言ったときに、すぐに「それは無理ですね」と返してしまうと、そこで話が終わってしまいます。でも、 黙って最後まで聞いていれば、「実はこんな使い方をしたいんです」という追加情報が出てくるかもしれません。

② 相手の意図を正しく理解できる

話を途中で遮ると、相手が本当に言いたいことを理解する前に、自分の解釈で判断してしまうことがあります。

例えば、
クライアント:「このデータをExcelで出力できるようにしてほしいんです」
エンジニア:「あ、それならCSV出力ですね!」

でも、もし黙って最後まで聞いていれば、クライアントが「データを直接Excelで開いて、マクロを使いたい」と思っていたことに気づくかもしれません。

③ 相手の思考を整理する手助けになる

話しているうちに、自分の考えがまとまることもあります。これは 「アウトプットすることで頭の中が整理される」 という現象です。

例えば、クライアントが「こんな機能が欲しい」と漠然とした要望を話しているとき、エンジニアが口を挟まずに黙って聞いていると、話しながら自分で「やっぱりこっちの機能のほうがいいかも」と気づくことがあります。

これが「黙って聞くこと」が持つ大きな効果です。


黙って聞くための具体的なコツ

1. 相槌(あいづち)をうつ

完全に無言だと「聞いてるのかな?」と相手が不安になってしまいます。「なるほど」「はい」「そうなんですね」と適度に相槌を打つことで、相手は安心して話を続けられます。

2. 相手の話が終わるまで待つ

途中で質問したくなっても、グッとこらえて相手が話し終わるまで待ちましょう。特に「間」があっても、相手が考えている時間かもしれないので、すぐに口を挟まないようにします。

3. メモを取る

聞いている途中で「これ大事だな」と思ったら、すぐにメモを取りましょう。メモを取ることで、途中で口を挟まずに済みますし、あとで整理するときにも役立ちます。

4. 相手の言葉を繰り返す(オウム返し)

相手の言葉を繰り返すことで、「あなたの話をきちんと理解していますよ」というサインを送れます。
例えば、
クライアント:「この画面、もっとシンプルにしたいんですよね。」
エンジニア:「シンプルにしたい、というのは、例えばボタンの数を減らすイメージでしょうか?」

こうすると、相手は「そうそう!」とか「いや、そうじゃなくて…」と具体的な説明をしてくれます。


まとめ

新人エンジニアにとって、ヒアリングはとても重要なスキルです。そして、 まずは「黙って聞く」ことが基本!

  • 黙って聞くことで、相手が話しやすくなる
  • 途中で遮らないことで、相手の本当の意図を正しく理解できる
  • 話を聞くだけで、相手の思考を整理する手助けができる

「話を聞く=ただの受け身」と思われがちですが、 黙って聞くことは、むしろ相手の話を引き出すための積極的な行動 なのです。

次にヒアリングの機会があったら、ぜひ意識してみてください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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