「研修講師必見!受講者が迷わない指示の出し方」

こんにちは。ゆうせいです。

研修の講師をしていると、「どうやって指示を出せば受講者がスムーズに動けるのか?」と悩むことがありますよね。

説明をしすぎると混乱を招きますし、逆に説明が足りないと受講者は戸惑ってしまいます。では、どうすれば良いのでしょうか?

指示を出すときの基本は 「全体の流れを説明する」「次のステップだけを詳細に伝える」「次の次のステップは話しすぎない」 の3つです。この方法を使えば、受講者が迷わずスムーズに動けるようになります。

では、それぞれ詳しく解説していきましょう!


① まずは全体の流れを説明する

いきなり細かい手順を話すと、受講者は「何をやるのか」が見えず、不安になります。そこで 最初に全体の流れを説明する ことが大切です。

例:プログラムの作成演習を指示するとき

🔴 NGな指示
「まず、このコードを書いてください。その次にコンパイルして、実行してください。」

🔵 OKな指示
「これから、簡単なJavaのプログラムを作成します。流れは次のとおりです。
① ソースコードを書く
② コンパイルしてエラーを確認する
③ 実行する

今から、まず①のソースコードを書く作業を行います。」

このように 「今から何をするのか」 を最初に伝えると、受講者は「ゴール」が見えるので安心して作業を進められます。


② 次のステップだけを詳細に説明する

全体の流れを説明したら、 「次にやること」だけを詳しく説明 しましょう。

人間は一度に多くの情報を処理できません。細かい手順を一気に説明すると、受講者は頭がパンクしてしまいます。そのため、 1つのステップに集中できるように説明を区切ることが大切 です。

例:環境構築を説明するとき

🔴 NGな説明
「まずJDKをインストールして、パスを通して、動作確認をしてください。」

🔵 OKな説明
「まずJDKをインストールしましょう。ダウンロードページにアクセスして、OSに合ったバージョンを選び、インストーラーを実行してください。」

このように、 次のステップだけを具体的に伝える ことで、受講者は余計なことを考えずに目の前の作業に集中できます。


③ 次の次のステップは話しすぎない

「このあと、こういう作業をするんですよ」と説明したくなる気持ちは分かります。でも、 次の次のステップまで話すと、受講者は混乱します。

例えば、JDKのインストールを説明している途中で、「この後、環境変数の設定をします」と話してしまうと、まだインストールも終わっていないのに次の作業が気になってしまいます。

🔴 NGな説明
「インストールしたら環境変数の設定をします。その後、動作確認をして、エディタの設定もします。」

🔵 OKな説明
「まずJDKをインストールしましょう。(インストールが完了したら)次に環境変数の設定を説明します。」

次の次のステップを話しすぎると、受講者は「まだやっていないこと」を意識しすぎてしまい、目の前の作業に集中できなくなります。


まとめ

受講者が迷わずスムーズに行動できる指示の出し方は、次の3つのポイントを押さえることが大切です。

  1. 全体の流れを説明する:「今から何をするのか」を伝えて受講者に安心感を与える。
  2. 次のステップだけを詳細に説明する:1つの作業に集中できるように、具体的な指示を出す。
  3. 次の次のステップは話しすぎない:受講者を混乱させないように、余計な情報は控える。

この方法を意識すると、受講者は余計な不安を感じることなく、スムーズに作業を進められるようになります。ぜひ、次回の研修で試してみてください!

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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