【G検定】読み方が分からない用語、全部まとめました 〜LIME・Grad-CAM・尤度・鞍点まで〜

こんにちは。ゆうせいです。

今回は、G検定に出てくる用語で読み方が分からない用語をまとめました。

はじめに

G検定の勉強をしていて、こんな経験はありませんか。

  • 「LIME」って リメエルアイエムイー
  • 「Grad-CAM」の CAM は キャムシーエーエム
  • 「尤度」……これ、何て読むんだ?

黙読しているうちは何となく読み飛ばせますが、勉強会で口に出した瞬間に固まる。あるいは、講師が言っている単語とテキストの文字が結びつかない。読み方が分からない用語は、それだけで記憶に定着しにくくなります。

この記事では、G検定のシラバス範囲に登場する用語のうち、初見で読み方に迷いやすいものをジャンル別に一覧化しました。正式名称(何の略か)も併記しているので、意味の暗記にもそのまま使えます。

なお、読み方が業界内で割れている用語もかなりあります。その場合は複数併記していますので、「どちらでも通じる」くらいの気持ちで読んでください。


1. 説明可能AI(XAI)まわり

G検定の頻出テーマでありながら、略語だらけで読み方が分かりにくい分野の代表格です。

用語読み方正式名称・ひとこと解説
XAIエックスエーアイeXplainable AI(説明可能なAI)。AIの判断根拠を人間が理解できる形で示す研究分野の総称。
LIMEライムLocal Interpretable Model-agnostic Explanations。柑橘のライムと同じ読み。予測したい入力の「周辺」だけを単純なモデルで近似して、局所的に説明する手法。
SHAPシャップSHapley Additive exPlanations。ゲーム理論のシャープレイ値を使い、各特徴量が予測にどれだけ寄与したかを配分する手法。
CAMキャムClass Activation Mapping。CNNがどの領域を見てそのクラスと判断したかをヒートマップで可視化する。
Grad-CAMグラッドカムGradient-weighted CAM。勾配(Gradient)の情報を使ってCAMを一般化した手法。「グラッドキャム」と読む人もいます。
Saliency Mapセイリエンシーマップ/顕著性(けんちょせい)マップ入力画像のどのピクセルが出力に効いているかを可視化したもの。
Permutation Importanceパーミュテーション インポータンスある特徴量の値をシャッフルしたときに精度がどれだけ落ちるかで重要度を測る。
PDPピーディーピーPartial Dependence Plot(部分依存プロット)。
FATファットFairness, Accountability, Transparency。公平性・説明責任・透明性。FAT/MLという学術会議名でも登場。

覚え方のコツ:LIME(ライム)と SHAP(シャップ)は、どちらも「1件ごとの予測を説明する(局所説明)」仲間。果物のライムとシャンプーみたいな響き、とセットで覚えると混同しにくくなります。


2. 画像認識・物体検出のモデル名

用語読み方正式名称・ひとこと解説
LeNetルネットヤン・ルカンが1998年に発表した初期のCNN。人名(LeCun)由来なのでフランス風に「ル」。
AlexNetアレックスネット2012年のILSVRCで圧勝し、ディープラーニングブームの起点となったモデル。
VGGブイジージーオックスフォード大学の Visual Geometry Group が開発。3×3の畳み込みを積み重ねたシンプルな構造。
GoogLeNetグーグレネット/グーグルネットGoogle製。「LeNet」へのオマージュで L が大文字になっているのがポイント。Inceptionモジュールを使用。
ResNetレズネットResidual Network(残差ネットワーク)。スキップ結合により超深層でも学習可能にした。「レスネット」とも。
XceptionエクセプションExtreme Inception。Depthwise Separable Convolution を全面採用。
SENetエスイーネット/セネットSqueeze-and-Excitation Network。チャネル方向の重要度を学習する。
MobileNetモバイルネット端末上での動作を狙った軽量モデル。
EfficientNetエフィシェントネット深さ・幅・解像度をバランスよく拡大(Compound Scaling)。
R-CNNアールシーエヌエヌRegions with CNN features。物体検出の二段階手法の元祖。
Faster R-CNNファスター アールシーエヌエヌ領域提案もニューラルネット(RPN)で行うようにした改良版。
YOLOヨロ/ヨーローYou Only Look Once。一段階(1ショット)で検出する高速手法。元ネタは "You Only Live Once"。
SSDエスエスディーSingle Shot multibox Detector。記憶装置のSSDとは無関係。
FCNエフシーエヌFully Convolutional Network。全結合層を畳み込みに置き換え、セグメンテーションを可能にした。
SegNetセグネットSegmentation Network。エンコーダ・デコーダ構造。
U-NetユーネットU字型の構造を持つセグメンテーション用モデル。医用画像で広く使われる。
Mask R-CNNマスク アールシーエヌエヌ物体検出+インスタンスセグメンテーション。
OpenPoseオープンポーズ骨格推定(姿勢推定)の代表手法。Parts Affinity Fields を利用。
NASナスNeural Architecture Search。ネットワーク構造そのものを自動探索する。
IoUアイオーユーIntersection over Union。予測領域と正解領域の重なり具合の指標。「アイ・オー・ユー」と1文字ずつ。
mAPエムエーピーmean Average Precision。物体検出の総合評価指標。
ILSVRCアイエルエスブイアールシーImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge。

3. 生成モデル

用語読み方正式名称・ひとこと解説
GANガン/ギャンGenerative Adversarial Network(敵対的生成ネットワーク)。日本では「ガン」が優勢。
DCGANディーシーガンDeep Convolutional GAN。
CycleGANサイクルガン対になっていない画像同士でもスタイル変換ができる。
Pix2Pixピクストゥピクスペア画像から画像変換を学習。「ピックス・トゥ・ピックス」。
StyleGANスタイルガン高解像度な人物画像生成で有名。
VAEブイエーイー/バエVariational AutoEncoder(変分オートエンコーダ)。読みは分かれます。
WaveNetウェーブネット音声波形を直接生成するモデル。
NeRFナーフNeural Radiance Fields。複数視点の写真から3D表現を学習。
Diffusion Modelディフュージョンモデル/拡散モデルノイズを段階的に除去して画像を生成。

4. 自然言語処理

セサミストリートのキャラクター名が続々出てくる、独特の命名文化があるエリアです。

用語読み方正式名称・ひとこと解説
n-gramエヌグラム連続するn個の単語や文字の並び。
tf-idfティーエフ アイディーエフTerm Frequency - Inverse Document Frequency。単語の重要度を測る古典的な指標。
LSI / LSAエルエスアイ/エルエスエーLatent Semantic Indexing / Analysis(潜在意味解析)。
LDAエルディーエーLatent Dirichlet Allocation(潜在ディリクレ配分法)。Dirichlet は「ディリクレ」。線形判別分析のLDAとは別物なので注意。
word2vecワードトゥーベック単語を分散表現(ベクトル)に変換する。CBOWとSkip-gramの2方式。
CBOWシーボウContinuous Bag-of-Words。周辺語から中心語を当てる。
GloVeグローブGlobal Vectors for Word Representation。手袋のgloveと同じ読み。
fastTextファストテキスト単語を部分文字列(subword)に分けて扱うため、未知語に強い。
doc2vecドックトゥーベック文書単位の分散表現。
seq2seqシークトゥシーク/シーケンストゥシーケンスSequence-to-Sequence。エンコーダ・デコーダ型の系列変換。
ELMoエルモEmbeddings from Language Models。文脈に応じて変わる単語ベクトル。
BERTバートBidirectional Encoder Representations from Transformers。Transformerのエンコーダを双方向に事前学習。
ALBERTアルバートA Lite BERT。パラメータを削減した軽量版。
RoBERTaロベルタRobustly optimized BERT approach。
DistilBERTディスティルバート蒸留(distillation)で小型化したBERT。
ULMFiTウルムフィットUniversal Language Model Fine-tuning。
GPTジーピーティーGenerative Pre-trained Transformer。Transformerのデコーダ側を利用。
XLNetエックスエルネット順列言語モデルによる事前学習。
CTCシーティーシーConnectionist Temporal Classification。音声認識で入力と出力の長さが揃わない問題に対処。
MFCCエムエフシーシーMel-Frequency Cepstrum Coefficients(メル周波数ケプストラム係数)。ケプストラム(cepstrum) はスペクトラム(spectrum)の綴りをひっくり返した造語。
BLEUブルー機械翻訳の評価指標。フランス語の「青」。
Attentionアテンション入力のどこに注目するかを学習する仕組み。
TransformerトランスフォーマーAttention機構のみで構成された、現代のNLPの基盤アーキテクチャ。

5. 最適化手法・活性化関数

用語読み方正式名称・ひとこと解説
ReLUレルーRectified Linear Unit(正規化線形関数、ランプ関数)。「リル」「アールイーエルユー」ではありません。
Leaky ReLUリーキーレルー負の領域にもわずかな傾きを持たせた版。
tanhタンエイチ/ハイパボリックタンジェント双曲線正接関数。「タンチ」と読む人も。
SGDエスジーディーStochastic Gradient Descent(確率的勾配降下法)。
Momentumモメンタム慣性を加えて振動を抑える。「モーメンタム」とも。
AdaGradアダグラッドAdaptive Gradient。学習率をパラメータごとに適応させる。
RMSpropアールエムエスプロップRoot Mean Square Propagation。AdaGradの学習率減衰が効きすぎる問題を改善。
AdaDeltaアダデルタAdaGradの改良版。
AdamアダムAdaptive moment estimation。MomentumとRMSpropのいいとこ取り。
NesterovネステロフNesterov Accelerated Gradient。ロシアの数学者ユーリ・ネステロフに由来。
Xavier初期化ザビエル/グザビエ初期化Xavier Glorot(グザビエ・グロロ)に由来。Glorot初期化とも呼ばれる。
He初期化ヘ/ホー初期化Kaiming He(何愷明)に由来。ReLUと相性がよい。
Dropoutドロップアウト学習時にランダムにノードを無効化する正則化手法。
Batch Normalizationバッチノーマライゼーション/バッチ正規化ミニバッチ単位で分布を正規化し、学習を安定させる。
BPTTビーピーティーティーBackPropagation Through Time。RNNの誤差逆伝播。
LSTMエルエスティーエムLong Short-Term Memory。長期依存を扱えるRNN。
GRUジーアールユー/グルーGated Recurrent Unit。LSTMを簡略化したもの。

6. 強化学習

用語読み方正式名称・ひとこと解説
ε-greedyイプシロン グリーディ確率εでランダムな行動を選ぶ探索戦略。
SarsaサルサState-Action-Reward-State-Action の頭文字。方策オン型の学習。
Q学習キューがくしゅう行動価値関数Qを更新していく方策オフ型の手法。
DQNディーキューエヌDeep Q-Network。Q学習にディープラーニングを組み合わせた。
A3CエースリーシーAsynchronous Advantage Actor-Critic。
REINFORCEリインフォース方策勾配法の代表的アルゴリズム。
Bellman方程式ベルマン方程式リチャード・ベルマンによる、価値関数の再帰的な関係式。
バンディット問題バンディット「多腕バンディット(multi-armed bandit)」。banditは山賊、転じてスロットマシンのこと。
AlphaGoアルファご(アルファ碁)DeepMindの囲碁AI。

7. ライブラリ・データセット・インフラ

用語読み方正式名称・ひとこと解説
NumPyナンパイ/ナムパイNumerical Python。数値計算ライブラリ。
SciPyサイパイScientific Python。
pandasパンダスpanel data に由来。動物のパンダではありません。
matplotlibマットプロットリブMATLAB風の描画ライブラリ。
scikit-learnサイキットラーンPython機械学習ライブラリの定番。
Kerasケラスギリシャ語で「角(つの)」を意味する κέρας が由来。
Theanoテアノ古代ギリシャの数学者テアノに由来。初期の深層学習フレームワーク。
CaffeカフェConvolutional Architecture for Fast Feature Embedding。
PyTorchパイトーチ現在の研究分野で最も使われるフレームワークの一つ。
ChainerチェイナーPreferred Networks(日本)が開発。Define-by-Run方式の先駆け。
ONNXオニキスOpen Neural Network Exchange。フレームワーク間でモデルを相互運用するための形式。宝石のオニキスと同じ読み。
CUDAクーダCompute Unified Device Architecture。NVIDIA製GPUの並列計算基盤。
cuDNNクーディーエヌエヌCUDA Deep Neural Network library。
TPUティーピーユーTensor Processing Unit。Google製のAI専用プロセッサ。
JupyterジュピターJulia + Python + R が由来。木星(Jupiter)とは綴りが違う。
Hadoopハドゥープ分散処理基盤。開発者の息子のぬいぐるみの名前が由来。
Kaggleカグルデータ分析コンペティションのプラットフォーム。
MNISTエムニストModified NIST。手書き数字の定番データセット。
CIFAR-10サイファーテンCanadian Institute For Advanced Research が公開した画像データセット。
COCOココCommon Objects in Context。物体検出用データセット。
WordNetワードネット単語の意味関係を体系化したシソーラス。

8. 統計・機械学習の手法

用語読み方正式名称・ひとこと解説
k-meansケーミーンズk平均法。非階層クラスタリングの代表。
t-SNEティースネ/ティーエスエヌイーt-distributed Stochastic Neighbor Embedding。高次元データの可視化手法。
UMAPユーマップUniform Manifold Approximation and Projection。t-SNEより高速な次元削減。
PCAピーシーエーPrincipal Component Analysis(主成分分析)。
SVMエスブイエムSupport Vector Machine。マージン最大化で分類。
XGBoostエックスジーブーストeXtreme Gradient Boosting。
LightGBMライトジービーエムMicrosoft製の勾配ブースティング。
CatBoostキャットブーストカテゴリ変数の扱いに強い勾配ブースティング。
SMOTEスモートSynthetic Minority Over-sampling Technique。不均衡データの水増し手法。
ARIMAアリマAutoRegressive Integrated Moving Average。時系列予測モデル。
ROC曲線ロックきょくせん/アールオーシーReceiver Operating Characteristic。AUCとセットで登場。
AUCエーユーシーArea Under the Curve。

人名がついた統計用語

用語読み方ひとこと解説
Kullback-Leibler情報量カルバック・ライブラー2つの確率分布の「近さ」を測る量。KLダイバージェンス。
Jensen-Shannonイェンセン・シャノンKLダイバージェンスを対称化したもの。GANの学習で登場。
Wasserstein距離ワッサースタインWGANで使われる分布間距離。
Dirichlet分布ディリクレLDA(潜在ディリクレ配分法)の名前の由来。
Bernoulli分布ベルヌーイ0か1かの二値をとる分布。
Mahalanobis距離マハラノビスデータの分散を考慮した距離。異常検知で使われる。
Levenshtein距離レーベンシュタイン編集距離。文字列の類似度。
Shapley値シャープレイち協力ゲーム理論の概念。SHAPの理論的基礎。
Hessian行列ヘッセ/ヘシアン二階偏微分をまとめた行列。
Jacobian行列ヤコビアン/ヤコビ行列一階偏微分をまとめた行列。
Lagrange未定乗数法ラグランジュ制約付き最適化の手法。SVMの導出で登場。
Gini係数ジニけいすう決定木の分割基準の一つ。不純度を測る。

9. 人名(AIの歴史)

G検定では研究者名がそのまま問われます。カタカナ表記も一緒に押さえておきましょう。

人名読み方何をした人か
Alan Turingアラン・チューリングチューリングテストの提案者。
John McCarthyジョン・マッカーシー「人工知能(AI)」という言葉を命名。ダートマス会議の主催者。
Marvin Minskyマービン・ミンスキーフレーム問題の提起などで知られる。
Frank Rosenblattフランク・ローゼンブラットパーセプトロンの考案者。
Joseph Weizenbaumジョセフ・ワイゼンバウム対話システムELIZA(イライザ)の開発者。
John Searleジョン・サール「中国語の部屋」の思考実験でチューリングテストを批判。
Hans Moravecハンス・モラベック「モラベックのパラドックス」。
Ray Kurzweilレイ・カーツワイルシンギュラリティ(技術的特異点)を2045年と予測。
Geoffrey Hintonジェフリー・ヒントンオートエンコーダ、ドロップアウトなど。ディープラーニングの父。
Yann LeCunヤン・ルカンCNN(LeNet)の考案者。フランス系のため「レクン」ではなく「ルカン」。
Yoshua Bengioヨシュア・ベンジオヒントン・ルカンと並ぶチューリング賞受賞者。
Jürgen Schmidhuberユルゲン・シュミットフーバーLSTMの共同考案者。
Ian Goodfellowイアン・グッドフェローGANの考案者。
Andrew Ngアンドリュー・ン/アンドリュー・エンGoogle Brain、Courseraの創設者。「Ng」の表記に戸惑いがち。
Vladimir Vapnikウラジミール・ヴァプニクSVMの考案者。
Nick Bostromニック・ボストロム『スーパーインテリジェンス』の著者。
Stuart Russellスチュアート・ラッセルAI安全性研究の第一人者。

歴史上のシステム名

用語読み方ひとこと解説
ELIZAイライザ1966年の対話システム。イライザ効果の語源。
PARRYパリー妄想型統合失調症の患者を模した対話システム。
SHRDLUシュルドゥル/シャードルー積み木の世界を自然言語で操作するシステム。読み方は諸説あり。
MYCINマイシン感染症診断のエキスパートシステム。
DENDRALデンドラル化合物を特定する世界初のエキスパートシステム。
Cycサイク一般常識をすべて記述しようとした大規模プロジェクト。
WatsonワトソンIBMの質問応答システム。クイズ番組で人間王者に勝利。
ダートマス会議Dartmouth1956年、AIという分野が誕生した会議。

10. 法律・倫理・ビジネス

用語読み方正式名称・ひとこと解説
ELSIエルシーEthical, Legal and Social Issues(倫理的・法的・社会的課題)。
GDPRジーディーピーアールEU一般データ保護規則。
LAWSローズLethal Autonomous Weapons Systems(自律型致死兵器システム)。法律の"laws"と同じ読み。
PoCピーオーシー/ポックProof of Concept(概念実証)。「PoC死」という言葉でも登場。
MLOpsエムエルオプス機械学習モデルの開発と運用を継続的に回す考え方。
CRISP-DMクリスプ・ディーエムCRoss-Industry Standard Process for Data Mining。データ分析の標準プロセス。
OODAループウーダループObserve-Orient-Decide-Act。PDCAより高速な意思決定サイクル。
BPRビーピーアールBusiness Process Re-engineering。
Society 5.0ソサエティ ゴーテンゼロ日本政府が掲げる未来社会のコンセプト。
アシロマAI原則アシロマ2017年、米カリフォルニア州アシロマで採択されたAI研究の23原則。
Partnership on AIパートナーシップ・オン・エーアイ主要IT企業が設立したAI倫理の非営利団体。
ディープフェイクDeepfake深層学習で作られた偽の画像・動画。
敵対的サンプルAdversarial Examples人間には分からない微小な摂動でAIを誤認識させる入力。

11. 日本語なのに読めない漢字

意外と落とし穴なのが日本語です。試験は選択式なので読めなくても解けますが、講義や勉強会では確実につまずきます。

用語読み方ひとこと解説
尤度ゆうどlikelihood。「もっともらしさ」。最尤推定(さいゆうすいてい)とセットで頻出。
閾値しきいち(本来は「いきち」)threshold。工学分野では慣用読みの「しきいち」が主流。
鞍点あんてんsaddle point。馬の鞍のような形の停留点。勾配が0でも最適解ではない。
摂動せつどうperturbation。わずかな揺らぎ。敵対的サンプルの説明で必ず出てくる。
双対そうついdual。SVMの「双対問題」。「そうたい」ではありません。
顕著性けんちょせいsaliency。目立ちやすさ。
汎化はんかgeneralization。未知データへの対応力。汎化誤差、汎化性能。
頑健性がんけんせいrobustness。ロバスト性。
畳み込みたたみこみconvolution。CNNの「C」。
sparse。疎行列(そぎょうれつ)、スパースモデリング。
蒸留じょうりゅうdistillation。大きなモデルの知識を小さなモデルに移す。
剪定 / 枝刈りせんてい / えだがりpruning。決定木を刈り込む、ネットワークの重みを削る。
多重共線性たじゅうきょうせんせいmulticollinearity。通称マルチコ。説明変数同士の相関が強すぎる状態。
恒等写像こうとうしゃぞうidentity mapping。ResNetのスキップ結合で登場。
冪乗則べきじょうそくpower law。スケーリング則の文脈で。
逓減ていげんだんだん減っていくこと。収穫逓減。
大域最適解 / 局所最適解たいいき / きょくしょglobal optimum / local optimum。
平滑化へいかつかsmoothing。ラベル平滑化(Label Smoothing)など。
転置てんちtranspose。転置畳み込み(Transposed Convolution)。
逆伝播ぎゃくでんぱbackpropagation。誤差逆伝播法。「でんぱん」と読む人もいます。
罹患率りかんりつ混同行列・検査の精度の話で登場。
恣意的しいてきバイアスの議論で頻出。

よくある誤読ワースト5

最後に、特に間違えられやすいものを厳選しました。

  1. ReLU → ◯レルー / ×リル・アールイーエルユー
  2. Yann LeCun → ◯ヤン・ルカン / ×ヤン・レクン
  3. 尤度 → ◯ゆうど / ×もっともど・じゅうど
  4. 双対問題 → ◯そうつい / ×そうたい
  5. LIME → ◯ライム / ×リメ・エルアイエムイー

おわりに

読み方が分かると、用語が「文字の並び」から「言葉」に変わります。言葉になったものは、圧倒的に覚えやすくなる。G検定は範囲が広く暗記量も多い試験ですが、こうした地味な下ごしらえが後半の伸びを支えてくれます。

なお、業界の読み方は時代とともに変わりますし、地域や会社によっても揺れがあります。ここに挙げた読みも「絶対の正解」ではなく「多数派」くらいの位置づけで受け取ってください。大事なのは、堂々と口に出せるようになることです。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
海外放浪の末、2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。