エンジニアが英単語を覚えるコツ

2024年10月3日 最終更新日時 : 2024年10月3日 山崎講師山崎講師

エンジニアとして、英語は避けて通れないものですよね。ドキュメントやリファレンス、コード内のコメント、エラーメッセージなど、英語が使われている場面は非常に多いです。しかし、専門的な用語や技術関連の英単語は日常的な英語と少し異なり、覚えるのに苦労することもあるでしょう。今回は、エンジニアが効率よく英単語を覚えるためのコツを紹介します。

1. コンテキストで覚える

英単語は、単独で覚えるよりも文脈（コンテキスト）で覚えるほうが効果的です。例えば、「function」という単語をただ暗記するのではなく、実際のプログラムコードやリファレンスの中で「function」を使う場面を理解すると、単語の意味や使い方が自然に頭に入ってきます。

例：

def calculate_area(radius):
    return 3.14 * radius * radius

このコードを見ると、「function」が「def」で定義されていて、何かの処理をまとめたものであることが分かります。こうして使い方とともに覚えると、次に「function」という単語を見たときにもスムーズに理解できます。

メリット

  • 実際の業務やプロジェクトで使う単語に優先的に慣れる
  • 単語が自然に脳に定着する

2. 単語カードやアプリを活用する

エンジニアに特化した単語を効率よく覚えるためには、AnkiやQuizletのようなフラッシュカードアプリを使うと良いでしょう。これらのアプリは、復習するタイミングを自動で調整してくれるため、記憶の定着に役立ちます。

使い方の例：

  • 「bug（バグ）」や「debug（デバッグ）」のような似た意味の単語を対で登録する
  • 覚えたいコードスニペットやエラーメッセージも一緒に記載する

メリット

  • 復習のタイミングを最適化できる
  • 隙間時間に効率よく学習できる

3. 頻出単語を優先して学ぶ

すべての英単語を一度に覚えるのは不可能です。まずは、頻繁に使う単語に集中しましょう。例えば、「variable（変数）」「loop（ループ）」「condition（条件）」といった基本的な単語はどのプログラミング言語でも登場します。これらの単語をまず押さえることで、学習効率が向上します。

頻出単語例：

  • array（配列）：複数の値を一度に扱うデータ構造
  • syntax（構文）：コードを書く際のルール
  • exception（例外）：エラー処理の一部で、通常の動作とは異なる動作をする場合に使う

メリット

  • 実際の業務やプロジェクトで即戦力になる
  • 頻出単語から習得することで、英語に対する抵抗感を減らせる

4. コードを読む・書くことで実践的に学ぶ

プログラミングにおける英単語は、覚えるだけでなく使うことが大切です。実際にコードを読んだり書いたりする中で、新しい単語を出会うたびにその意味を調べてみましょう。GitHubのオープンソースプロジェクトに貢献するのも効果的です。リファレンスやエラーメッセージを読んで理解するスキルは、英語のドキュメントを読む練習にもなります。

具体例：

  • エラーメッセージが出た際、単語の意味を調べてみる
  • 公式ドキュメント（例：Pythonの公式ドキュメント）を英語で読む習慣をつける

メリット

  • 実務に直結する
  • 知識が実際のコードに結びつきやすい

5. 専門用語を理解するためのリソースを活用

エンジニアリングには、技術に特化した英語がたくさんあります。通常の辞書や翻訳ツールでは理解が難しい場合もあるので、技術英語に特化したリソースを活用することが大切です。例えば、Stack OverflowやGitHubのissueページなど、開発者コミュニティで使われている英語に直接触れることで、より深い理解が得られます。

おすすめリソース：

メリット

  • 生の技術英語に触れる機会が増える
  • 実際に使われる言葉を自然に覚えられる

6. チャットGPTなどのAIを活用する

最近では、チャットGPTのようなAIを使って英語の質問や解説をしてもらうのも効果的です。分からない単語や使い方をリアルタイムで質問できるので、辞書を引く手間が省け、実践的な英語力が身に付きます。

まとめ：段階的に学び、実践で強化する

エンジニアに必要な英単語は、少しずつ覚えていくのが鍵です。まずは実務に関連する頻出単語を優先し、コンテキストの中で使い方を理解し、単語カードやフラッシュカードで反復学習する。さらに、実際のコードを読んだり書いたりすることで、知識を定着させていきましょう。エンジニアリングにおける英語はスキルの一部なので、焦らず着実に学んでいくことが重要です。

これから学ぶ際には、自分に合った方法を見つけ、日々の業務や学習で少しずつ英語を意識して取り入れていくとよいでしょう。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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