データサイエンティスト検定(DS検定)とG検定の違いとは?試験内容や特徴を初心者向けに比較解説

こんにちは。ゆうせいです。

データ活用や人工知能に関する知識を証明する資格として、データサイエンティスト検定(DS検定)とG検定(ジェネラリスト検定)が知られています。どちらもデータやAIを扱う基礎力を測る試験ですが、出題範囲や想定されている役割には明確な相違点が存在します。それぞれの試験の概要、専門用語の解説、メリットや注意点について順を追って確認していきましょう。

DS検定とG検定の根本的な目的の違い

DS検定とG検定では、育成を目指す人材像が異なります。

DS検定は、データサイエンティスト協会が主催する試験であり、データ分析を実際に行う実務担当者としての基礎能力を測定することを目的としています。例えるなら、料理を直接調理する料理人に必要な包丁の使い方や食材の扱い方を問うような試験です。

G検定は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する試験であり、人工知能技術をビジネスに活用・導入する方針を決める企画担当者としてのリテラシーを測定することを目的としています。例えるなら、レストラン全体のメニュー構成を考え、新しい厨房機器を導入すべきか判断する経営マネージャーに必要な知識を問うような試験です。

DS検定の特徴

DS検定は、データ分析を成立させるための3つのスキル領域(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)から網羅的に出題されます。

専門用語の解説

  • データエンジニアリング:データを分析しやすい形に収集・蓄積・加工する基盤を整える技術のことです。農家から届いた野菜を水洗いして、すぐに調理できるよう切り分ける下ごしらえの作業に相当します。
  • SQL:データベースに格納されたデータを抽出したり集計したりするための専用言語です。巨大な倉庫の管理人に、指定した棚から必要な商品を取り出してもらうための指示書のような役割を果たします。
  • 確率分布:事象が起きる確率の散らばり方を表す規則性のことです。サイコロを振ったときに、どの目が出る確率がどれくらいあるかをまとめた表に相当します。

DS検定のメリット

  • 数理統計、プログラミング、SQL、ビジネス設計というデータ分析に必要な総合的知識を体系的に確認できます。
  • 合格することで、アシスタントレベルのデータサイエンティストに必要な知識水準を満たしている証明になります。

DS検定の注意点

  • 出題範囲が広く、高校数学(線形代数や微積分)の基礎知識やデータベース操作に関する具体的な知識が求められます。
  • 試験の実施回数が年に数回と限られており、事前の日程確認が必要です。

G検定の特徴

G検定は、ディープラーニングを中心とする人工知能技術の歴史、アルゴリズムの仕組み、AI関連の法律や倫理に関する知識を幅広く問います。

専門用語の解説

  • ディープラーニング(深層学習):人間の脳の神経回路を模した構造を多層に重ね、コンピュータが自ら特徴を掴んで学習する手法です。何千枚もの猫の写真を見るうちに、人間が教えなくても「尖った耳とヒゲ」という猫の特徴を自力で覚える学習システムに相当します。
  • 畳み込みニューラルネットワーク(CNN):画像データの処理に特化した計算の仕組みです。写真の輪郭や色合いを小さな枠線でスキャンしながら、画像に何が写っているかを特定する虫眼鏡のような役割を果たします。
  • 説明責任:AIがなぜその判断を下したのか、理由を利用者に説明する義務のことです。入試の採点結果について、どのような基準で合否を決めたのかを受験生に説明できる状態を保つことに相当します。

G検定のメリット

  • 人工知能の歴史から最新の生成AI、著作権法や個人情報保護法まで、ビジネスでAIを安全に導入するための基礎知識が身につきます。
  • 自宅のパソコンからオンラインで受験できる形式が採用されています。

G検定の注意点

  • プログラミングや数式処理を直接行う実務作業の演習は含まれず、あくまで概念の理解が中心となります。
  • 出題数が多く、試験時間内に素早く設問を読み解いて判断する情報処理スピードが求められます。

DS検定とG検定の比較

両試験の主な相違点を箇条書きで整理します。

  • 主催団体:DS検定はデータサイエンティスト協会、G検定は日本ディープラーニング協会
  • 対象とする役割:DS検定はデータ分析の実務担当者、G検定はAIを企画・活用する事業担当者
  • 出題の中心:DS検定は統計学・SQL・基礎数学・ビジネス課題解決、G検定は機械学習・ディープラーニング・AI法規制・倫理
  • 数学・コードの扱い:DS検定は数式やSQL文の読み解きが出題され、G検定は数式計算よりも概念やアルゴリズムの名称把握が中心
  • 受験形式:DS検定は指定テストセンターでのCBT受験、G検定は自宅等でのオンライン受験

まとめと学習の進め方

DS検定とG検定はどちらもデータの扱いやAI技術に関する基礎を固めるうえで有用な資格です。自身の現在の目的やキャリアに合わせて、以下の順序で学習を進めていくと着実に理解を深められます。

  1. AIの概要と歴史の把握:G検定のシラバスを参考に、人工知能の発展段階や基本用語の定義を学びます。
  2. 基礎数学と統計の復習:DS検定の範囲に含まれる平均、分散、確率、線形代数の基礎計算を確認します。
  3. 機械学習アルゴリズムの理解:回帰分析や決定木、ニューラルネットワークの仕組みを整理します。
  4. データ処理技術と法規の習得:SQLを用いたデータ抽出手順と、AI活用に伴う著作権や個人情報の取り扱いルールを学びます。
  5. 模擬問題による演習:各試験の公式問題集やシラバスに沿った演習問題を解き、時間配分と出題形式に慣れます。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
海外放浪の末、2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。