データベーススペシャリスト試験に出る用語集300

データベーススペシャリスト試験に関連する300の用語集を日本語と英語を併記し、アルファベット順に並べて解説しています。

A

  • ACID (アシッド): ACID - トランザクションがデータベースで正しく処理されるための4つの特性(Atomicity, Consistency, Isolation, Durability)の頭文字を取ったものです。
  • Aggregate Function (集約関数): 集約関数 - 複数の値を集計して1つの値を返す関数で、SUMCOUNTAVGなどがあります。
  • Alias (エイリアス): エイリアス - SQLで列やテーブルに対して、一時的に別名を付けるために使用される名前です。
  • AND (論理積): 論理積 - SQLで複数の条件を組み合わせて使用するための論理演算子です。
  • API (アプリケーションプログラミングインターフェース): アプリケーションプログラミングインターフェース - データベースにアクセスするためのインターフェースで、外部アプリケーションとデータベースのやり取りを可能にします。
  • Atomicity (原子性): 原子性 - トランザクション内のすべての操作が完全に実行されるか、まったく実行されないかを保証する特性です。

B

  • Backup (バックアップ): バックアップ - データベースデータを定期的にコピーし、データ損失や破損に備えるプロセスです。
  • BCNF (ボイス・コッド正規形): ボイス・コッド正規形 - 第3正規形をさらに正規化した形で、データの冗長性を排除するためのデータベース設計の手法です。
  • BLOB (バイナリ大きなオブジェクト): バイナリ大きなオブジェクト - 画像や動画、音声などのバイナリデータを保存するためのデータ型です。
  • Boolean (ブール): ブール - 真(True)または偽(False)の2つの値を取るデータ型です。
  • Bridge Table (ブリッジテーブル): ブリッジテーブル - 多対多の関係を管理するために使用される中間テーブルです。

C

  • Cardinality (基数): 基数 - テーブルにおける行の数、または列における一意の値の数を指します。
  • Cartesian Product (デカルト積): デカルト積 - 2つのテーブルのすべての行を組み合わせた結果のテーブルです。結合条件が指定されていない場合に発生します。
  • CHECK Constraint (チェック制約): チェック制約 - テーブル内の列に対するデータの入力規則を定義するために使用される制約です。
  • Clustered Index (クラスタ化インデックス): クラスタ化インデックス - テーブル内のデータ行が物理的に並べ替えられるインデックスで、主キーに自動的に適用されることが多いです。
  • COMMIT (コミット): コミット - トランザクションを終了し、すべての変更を確定するSQLコマンドです。
  • Composite Key (複合キー): 複合キー - 複数の列を組み合わせて一意のキーを形成するものです。
  • Concurrency Control (同時実行制御): 同時実行制御 - 複数のトランザクションが同時に実行される際に、データの整合性を維持するための技術です。
  • Constraint (制約): 制約 - データベースに保存されるデータの一貫性を保証するためのルールです。
  • Cursor (カーソル): カーソル - クエリの結果セットを1行ずつ操作するために使用されるデータベースオブジェクトです。

D

  • Data Definition Language (DDL) (データ定義言語): データ定義言語 - データベースオブジェクト(テーブル、インデックス、ビューなど)の作成や変更を行うためのSQLコマンド群です。
  • Data Dictionary (データ辞書): データ辞書 - データベース内のメタデータを管理するシステムテーブルで、スキーマ情報やオブジェクトの定義が含まれます。
  • Data Integrity (データの整合性): データの整合性 - データが正確で完全であることを保証するためのデータベースの特性です。
  • Data Manipulation Language (DML) (データ操作言語): データ操作言語 - データベース内のデータを操作するためのSQLコマンド群で、INSERTUPDATEDELETEなどがあります。
  • Database Management System (DBMS) (データベース管理システム): データベース管理システム - データベースを作成、管理、操作するためのソフトウェアです。
  • Deadlock (デッドロック): デッドロック - 2つ以上のトランザクションが互いにリソースを保持し、進行できない状態になることです。
  • Denormalization (非正規化): 非正規化 - データベースのパフォーマンスを向上させるために、正規化されたデータを意図的に冗長にする設計手法です。
  • Dependency (依存関係): 依存関係 - 一つの属性が他の属性によって決定される関係です。
  • Derived Table (派生テーブル): 派生テーブル - サブクエリの結果を一時的なテーブルとして扱い、主クエリで使用する手法です。
  • Distinct (ディスティンクト): ディスティンクト - SQLクエリで、重複しない一意の行を取得するためのキーワードです。
  • Distributed Database (分散データベース): 分散データベース - 複数の場所に分散して保存されるデータベースで、一つの論理的なデータベースとして機能します。
  • Domain (ドメイン): ドメイン - データベースにおいて、列の値が取り得る範囲や条件を定義するものです。

E

  • Entity (エンティティ): エンティティ - データベースで管理される実体やオブジェクトを指し、テーブルとして表現されます。
  • Entity-Relationship Model (ERモデル) (エンティティ・リレーションシップモデル): エンティティ・リレーションシップモデル - データベース設計のために、エンティティとそれらの関係を図式化したモデルです。
  • Escalation (エスカレーション): エスカレーション - ロックや権限のレベルを上げるプロセスで、トランザクションの競合を管理するために使用されます。
  • Exclusive Lock (排他ロック): 排他ロック - ロックが掛けられたデータに対して、他のトランザクションがアクセスできないようにするロックの種類です。
  • Execution Plan (実行計画): 実行計画 - データベースがクエリを実行する際のステップや戦略を示したものです。

F

  • Failover (フェイルオーバー): フェイルオーバー - システム障害時に、別のシステムに自動的に切り替わる仕組みです。
  • Foreign Key (外部キー): 外部キー - 他のテーブルの主キーを参照するために設定されるキーで、テーブル間のリレーションシップを維持します。
  • Full Outer Join (完全外部結合): 完全外部結合 - 2つのテーブルのすべての行を結合し、片方のテーブルに対応する行がない場合でも結果に含めます。
  • Functional Dependency (関数従属性): 関数従属性 - 列Aの値が列Bの値を一意に決定する関係です。

G

  • Granularity (粒度): 粒度 - データやロックの細かさを指し、粒度が細かいほど詳細な管理が可能です。
  • Group By (グループ化): グループ化 - SQLクエリで、指定した列でデータをまとめて集計するために使用される句です。
  • GUI (グラフィカルユーザインタフェース): グラフィカルユーザインタフェース - ユーザーがデータベースとやり取りするための視覚的なインターフェースです。

H

  • HAVING Clause (HAVING句): HAVING句 - SQLでグループ化されたデータに条件を適用するための句です。
  • Hierarchical Database (階層型データベース): 階層型データベース - データを階層構造で管理するデータベースモデルです。
  • Horizontal Partitioning (水平分割): 水平分割 - テーブルの行を分割して、異なる物理的な場所に配置するデータベース設計手法です。

I

  • Index (インデックス): インデックス - テーブル内のデータを効率的に検索するために、列に対して作成されるデータ構造です。
  • Inner Join (内部結合): 内部結合 - 2つ以上のテーブルを結合し、条件に一致する行だけを結果に含めるSQL操作です。
  • INSERT (挿入): 挿入 - データベーステーブルに新しい行を追加するSQLコマンドです。
  • Isolation Level (分離レベル): 分離レベル - トランザクションの同時実行時に、データの整合性をどの程度確保するかを定義する設定です。

J

  • Join (結合): 結合 - 2つ以上のテーブルを関連付けて1つの結果セットに結合するSQL操作です。
  • JSON (ジェイソン): JavaScript Object Notation - 軽量で人間に読みやすいデータ交換フォーマットで、主に非リレーショナルデータベースで使用されます。

K

  • Key (キー): キー - テーブル内の行を一意に識別するための1つまたは複数の列です。
  • Key-Value Store (キー・バリューストア): キー・バリューストア - データをキーと値のペアで管理する非リレーショナルデータベースの一種です。

L

  • Lock (ロック): ロック - データベースのデータを一時的に他のトランザクションからアクセスできないようにするメカニズムです。
  • Log (ログ): ログ - データベースの操作履歴を記録するファイルで、データの復元やトラブルシューティングに使用されます。
  • Logical Database Design (論理データベース設計): 論理データベース設計 - データの構造や関係を定義するデータベース設計の段階です。
  • Long Transaction (長期トランザクション): 長期トランザクション - 実行に長時間を要するトランザクションです。

M

  • Materialized View (マテリアライズドビュー): マテリアライズドビュー - クエリの結果を物理的に保存し、データの再計算を避けるために使用されるビューです。
  • Metadata (メタデータ): メタデータ - データについてのデータで、データの構造や意味を説明します。
  • Mirroring (ミラーリング): ミラーリング - データベースの高可用性を確保するために、データをリアルタイムで複製する技術です。
  • Multitenancy (マルチテナンシー): マルチテナンシー - 一つのデータベースを複数のユーザーやクライアントが共有する設計です。
  • Mutation (変異): 変異 - データの不整合を引き起こす可能性のある、意図しないデータの変更です。

N

  • Normalization (正規化): 正規化 - データの冗長性を最小化し、データの整合性を保つためのデータベース設計手法です。
  • NULL (ヌル): ヌル - データが存在しないことを示す特殊な値です。

O

  • OLAP (オンライン分析処理): オンライン分析処理 - 複雑なクエリを効率的に実行し、大量のデータを多次元的に分析する技術です。
  • OLTP (オンライン取引処理): オンライン取引処理 - 多数のトランザクションをリアルタイムで処理するシステムです。
  • Optimizer (オプティマイザ): オプティマイザ - SQLクエリの最適な実行計画を自動的に決定するデータベースコンポーネントです。
  • Outer Join (外部結合): 外部結合 - 2つのテーブルを結合し、片方のテーブルに一致する行がない場合でも結果に含めるSQL操作です。

P

  • Partitioning (パーティショニング): パーティショニング - 大きなテーブルを複数の小さなセグメントに分割し、管理やクエリパフォーマンスを向上させる手法です。
  • Primary Key (主キー): 主キー - テーブル内の各行を一意に識別するためのキーです。
  • Projection (射影): 射影 - SQLクエリで指定された列のみを取得する操作です。
  • Query (クエリ): クエリ - データベースに対するデータ検索や操作の要求です。

R

  • RDBMS (リレーショナルデータベース管理システム): リレーショナルデータベース管理システム - 関係モデルに基づいてデータを管理するデータベースシステムです。
  • Recovery (復旧): 復旧 - データベースの障害からデータを元の状態に戻すプロセスです。
  • Referential Integrity (参照整合性): 参照整合性 - 外部キーが指す値が常に存在することを保証するためのデータベース制約です。
  • Replication (レプリケーション): レプリケーション - データベースの内容を複製し、複数の場所で同じデータを保持する技術です。
  • Rollback (ロールバック): ロールバック - トランザクションを取り消し、データベースを以前の状態に戻す操作です。

S

  • Schema (スキーマ): スキーマ - データベースの構造や関係を定義する図式や形式です。
  • Secondary Index (セカンダリインデックス): セカンダリインデックス - 主キー以外の列に対して作成されるインデックスで、検索速度を向上させます。
  • SELECT (セレクト): セレクト - データベースからデータを取得するためのSQLコマンドです。
  • Serialization (シリアライズ): シリアライズ - 複数のトランザクションが同時に実行されても、結果が一貫するように順序付けるプロセスです。
  • Stored Procedure (ストアドプロシージャ): ストアドプロシージャ - データベースに保存された再利用可能な一連のSQLコマンドです。
  • Subquery (サブクエリ): サブクエリ - クエリの中に含まれる別のクエリで、主クエリに必要なデータを取得します。
  • Synonym (シノニム): シノニム - データベースオブジェクトに別名を付ける機能で、アクセスしやすくするために使用されます。

T

  • Table (テーブル): テーブル - データベース内でデータが行と列の形式で保存される基本的なデータ構造です。
  • Temporal Database (時系列データベース): 時系列データベース - データの履歴を管理し、時系列のデータを格納するためのデータベースです。
  • Transaction (トランザクション): トランザクション - データベース操作の一連の処理で、ACID特性を持つことが求められます。
  • Trigger (トリガー): トリガー - 特定の操作(例: INSERT, UPDATE, DELETE)が行われたときに自動的に実行されるSQLコードです。

U

  • Unique Constraint (一意制約): 一意制約 - 列の値が重複しないことを保証するための制約です。
  • UNION (ユニオン): ユニオン - 2つ以上のSELECTクエリの結果を結合し、重複を排除して一つの結果セットにまとめる操作です。
  • Update (更新): 更新 - データベース内の既存のデータを変更するSQL操作です。
  • UPSERT (アップサート): アップサート - 存在すれば更新し、存在しなければ挿入する操作を一度に行うSQLコマンドです。
  • User-Defined Function (UDF) (ユーザー定義関数): ユーザー定義関数 - ユーザーが独自に定義し、データベース内で使用できる関数です。

V

  • View (ビュー): ビュー - 既存のテーブルのデータに基づいて作成された仮想テーブルで、複雑なクエリを簡単に実行するために使用されます。
  • Volatile Memory (揮発性メモリ): 揮発性メモリ - 電源を切るとデータが消失するメモリで、通常はキャッシュとして使用されます。

W

  • WHERE Clause (WHERE句): WHERE句 - SQLクエリでデータの取得条件を指定するために使用される句です。
  • Write-Ahead Logging (WAL) (書き込み先行ログ): 書き込み先行ログ - トランザクションの変更がコミットされる前にログに書き込むことで、データベースの復旧をサポートする手法です。

X

  • XML Database (XMLデータベース): XMLデータベース - XML形式でデータを保存し、クエリや操作を行うデータベースです。

Y

  • YAML (ヤムル): YAML - 人間に読みやすく、軽量なデータシリアライゼーションフォーマットで、構造化データを簡潔に表現するために使用されます。

Z

  • Zero Downtime (ゼロダウンタイム): ゼロダウンタイム - システムを停止せずにアップデートやメンテナンスを行うことができる状態です。
  • Zoning (ゾーニング): ゾーニング - データベースのストレージリソースを論理的に分割し、効率的に管理する手法です。

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投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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