予定より早く研修が終わってしまった!余った時間を「価値」に変えるプロのリカバリー術

こんにちは。ゆうせいです。

研修講師を務めていると、予定していた内容が想定よりもスムーズに進み、時間が余ってしまうことがあります。「あ、あと15分も残っている……どうしよう」と内心焦って、意味のない雑談で場を繋いでしまった経験はありませんか?

研修が早く終わるのは、決して悪いことではありません。むしろ、あなたの進行がスムーズだった証拠です。焦る必要は全くありませんよ!大事なのは、その余った時間を「学びを深める有意義な時間」へとデザインし直すことです。

今回は、プロの講師が実践している、余白時間を価値に変える3つのテクニックを伝授します。

余った時間を最高のアウトプットに変える3つの手法

時間が余ったからといって、無理に新しい知識を詰め込む必要はありません。受講者の頭の中を整理するためのワークを取り入れてみましょう。

  1. 「問い」を創るワークショップ(強制質問出し)単に「何か質問はありますか?」と聞いても、なかなか手は挙がらないものです。そこで、「今から5分間で、今日の講義に関する質問を必ず1つノートに書いてください」と指示を出してみてください。強制的に振り返る時間を作ることで、受講者の頭の中が整理され、質の高い復習になります。書き出した後は、近くの人と共有したり、全体で発表したりするとさらに効果的です。
  2. 「アクションプラン」の宣言「感想」を聞くだけで終わらせるのはもったいないです!「明日から具体的に何をするか」という行動宣言を考えさせてください。一人ずつ発表することで、自分自身へのコミットメント(責任を持って引き受けるという約束)が高まります。また、仲間の宣言を聞くことで、「そんな視点もあるのか!」と刺激を受けるピアラーニングの効果も期待できます。
  3. あえて「静寂」を作る新人研修などはインプット(知識を入れること)が多すぎて、受講者の脳はヘトヘトに疲れています。そんな時は、「残りの15分は、テキストを読み返して記憶を整理する時間にしましょう」と、あえて静かな自習タイムにするのも非常に有効です。

ピアラーニングで学びを加速させる

先ほど登場したピアラーニングとは、仲間同士で教え合ったり、学び合ったりする学習スタイルのことです。

高校生に例えるなら、先生の授業を一方的に聞くだけでなく、友達同士で「ここってどういう意味だと思う?」と教え合う勉強会のようなものですね。講師からの一方的な伝達よりも、同じ目線の仲間から聞く言葉の方が、スッと腑に落ちることがあります。

時間が余った時は、このピアラーニングを意図的に組み込む絶好のチャンスです。

メリットとデメリットを整理しましょう

無理に時間を引き延ばす場合と、戦略的に活用する場合の違いを見てみましょう。

戦略的に時間を活用するメリット

  • 受講者の満足度が「早く終わったラッキー」から「深い学びが得られた」に変わる
  • 現場での実践率(明日から何をやるか)が格段に上がる
  • 講師としての余裕と信頼感を受講者に印象づけられる

無意味な雑談で引き延ばすデメリット

  • 研修の密度が薄まり、受講者の集中力が一気に切れてしまう
  • 「準備不足なのかな?」という不信感を与えてしまう可能性がある
  • 最後にグダグダした印象が残り、研修全体の評価が下がってしまう

まとめと今後のステップ

研修の密度を濃くする方法は、ワークだけではありません。「素晴らしい集中力でした」と受講者を心から褒めて、あえて早めに解散し、英気を養ってもらうのも立派な戦略の一つです。無理に引き延ばして中身を薄めるよりも、潔く切り上げる方が、受講者への敬意が伝わることもあります。

まずは、次回の研修に向けて、あらかじめ「15分余った時のための予備ワーク」を1つ用意しておきませんか?

15分 \times 受講者数 = チーム全体の貴重な時間です。この時間をどうプロデュースするかが、あなたの評価を分けるポイントになります。

セイ・コンサルティング・グループでは新人エンジニア研修のアシスタント講師を募集しています。

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。

学生時代は趣味と実益を兼ねてリゾートバイトにいそしむ。長野県白馬村に始まり、志賀高原でのスキーインストラクター、沖縄石垣島、北海道トマム。高じてオーストラリアのゴールドコーストでツアーガイドなど。現在は野菜作りにはまっている。