EBITDA有利子負債倍率とは? 新人エンジニア向けにわかりやすく解説!

こんにちは。ゆうせいです。

今回は 「EBITDA有利子負債倍率」 について、新人エンジニア向けにわかりやすく解説します!
エンジニアとして企業の財務データを扱う場面や、経営の仕組みを理解する機会があるかもしれません。
そのときに 「企業の借金が多いけど大丈夫?」 「会社の財務健全性はどう判断すればいい?」 といった疑問が出てくるでしょう。

そんなとき役立つ指標が 「EBITDA有利子負債倍率」 です!
では、具体的にどんな意味があるのか、わかりやすく説明していきます。


1. EBITDA有利子負債倍率とは?

📌 簡単に言うと…

💡 「企業がどれくらいの利益を生み出せるか」と「借金の大きさ」を比較する指標!

企業が借金(有利子負債)を抱えているのは珍しいことではありません。
でも、その借金が企業の経営にとって「重すぎるのか?問題ないのか?」を判断するために、この指標が使われます。

例えば、「年収400万円の人が500万円の借金を抱えている」のと「年収1000万円の人が500万円の借金を抱えている」のでは、意味が違いますよね?
EBITDA有利子負債倍率は、それを企業レベルで測る指標です。


2. EBITDA有利子負債倍率の計算式

EBITDA有利子負債倍率=有利子負債 ÷ EBITDA

項目説明
有利子負債銀行からの借入金や社債など、利子のつく負債の総額
EBITDA企業の本業での稼ぐ力を示す利益(税引き前利益 + 支払利息 + 減価償却費)

3. EBITDA(Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)とは?

EBITDA(イービットディーエー)とは、
「企業が本業でどれだけ稼げるか?」 を測る指標です。

📌 EBITDAの計算式

EBITDA=営業利益+減価償却費+支払利息

項目説明
営業利益会社の本業の利益
減価償却費設備投資などのコストを分割して計上する費用
支払利息借金に対して支払う利息

EBITDAを使う理由は、減価償却費や利息といった「会計処理上の影響を除外し、本業の実力を評価するため」 です。


4. EBITDA有利子負債倍率の意味と目安

この指標が示すのは、
「企業が借金をどれくらいのスピードで返せるのか?」 です。

📌 具体例

  • EBITDA有利子負債倍率 = 3倍
    • → 「本業の利益(EBITDA)で3年あれば借金を返済できる」
  • EBITDA有利子負債倍率 = 7倍
    • → 「本業の利益(EBITDA)で7年かかるので、ちょっと借金が多いかも?」

📌 目安

倍率企業の財務状況
1倍未満借金が少なく、安全な経営
3倍以下健全な水準(一般的な企業)
5倍以上借金がやや多め、注意が必要
10倍以上借金が重すぎる、財務リスク大

3倍以下なら健全 とされ、5倍を超えると注意が必要 になります。


5. エンジニアにとってのEBITDA有利子負債倍率の重要性

エンジニアでも、財務指標を知っておくと以下のような場面で役立ちます。

✅ ① 会社の財務健全性を知る

  • 「この会社は大丈夫?」
    • 転職や就職を考えるとき、財務状況をチェックするのは大事!
    • EBITDA有利子負債倍率が高すぎると、倒産リスクが高まる可能性あり。

✅ ② 企業向けのシステム開発・DX

  • 財務分析ツールやERP(企業の業務システム)を開発する際に、EBITDAや有利子負債といったデータを扱うことがある。

✅ ③ M&A(企業買収)や投資の知識

  • スタートアップや自社プロジェクトに投資を検討するとき、財務健全性の指標としてEBITDA有利子負債倍率を確認することが重要になる。

6. まとめ

💡 EBITDA有利子負債倍率とは、「企業が稼ぐ力」と「借金の大きさ」を比較する指標!

✅ 計算方法

EBITDA有利子負債倍率=有利子負債 ÷ EBITDA

✅ ポイント

  • 「企業が借金を何年で返せるか?」を示す指標。
  • 3倍以下なら健全、5倍を超えると要注意!
  • エンジニアも財務知識を持つことで、転職・投資・システム開発で役立つ!

💡 「EBITDA」や「有利子負債」などの財務指標を知っておくと、ビジネスの理解が深まる!
特にエンジニアとして 「どの会社で働くか」 「どんなシステムを作るか」 を考えるとき、知っておくととても役立ちますよ!

セイ・コンサルティング・グループの新人エンジニア研修のメニューへのリンク

投稿者プロフィール

山崎講師
山崎講師代表取締役
セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
すべての無駄を省いた費用対効果の高い「筋肉質」な研修を提供します!
この記事に間違い等ありましたらぜひお知らせください。