新人エンジニアのための「数字に強くなる方法」
こんにちは!ゆうせいです。
新人エンジニアとして、日々の業務に奮闘しているあなたへ。「数学は苦手…」「数字を見ると頭が痛くなる…」そんな悩みはありませんか? でも、エンジニアにとって数字に強くなることは、とても大事なスキルです。
コードを書くときのアルゴリズム、データの分析、パフォーマンスの測定、ログの読み解きなど、数字を扱う場面は意外と多いもの。数字に強くなることで、エンジニアとしての成長スピードも加速します!
そこで今回は、数字に強くなるための具体的な方法を紹介します。これを実践すれば、数字を「怖いもの」ではなく「武器」として活用できるようになりますよ!
1. 数字を身近なものとして捉える
まず、数字を特別なものと考えず、日常の一部として慣れ親しむことが大切です。
✅ 「数字アレルギー」を克服する方法
- 買い物のときに「割引後の価格」を暗算で計算する
- 例:2,500円の商品が20%引き→ 2,500 × 0.8 = 2,000円
- 飲食店での会計時に「1人あたりの金額」を瞬時に計算する
- 例:4人で8,000円の食事→ 8,000 ÷ 4 = 2,000円
- 電車の移動時間や待ち時間を足し算・引き算で把握する
- 例:「今が14:35で、次の電車は14:52発だから…あと17分待ち!」
こうした習慣をつけることで、数字を「身近なもの」として捉えやすくなります。
2. データを読み解く力をつける
エンジニアは、データを正しく読み取る力が求められます。ログ解析、エラーレポートの分析、パフォーマンスの測定など、データをもとに判断する場面は多いですよね。
✅ 数字を「意味のある情報」として捉える
- グラフや表をよく見る
- IT系のニュース記事やレポートには、データを使った図表がよく登場します。
- 例えば「サーバー負荷の推移グラフ」を見たときに、「どの時間帯に負荷が増えているのか?」を意識すると、数字を使った分析力が養われます。
- ログデータやKPIを観察する
- Webサービスなら、ユーザー数・アクセス数・エラーレートなどの数字を追ってみる。
- 例:「今日のサイト訪問者は1,200人、昨日より10%増えてる!」→ 伸びている理由を考える。
- エンジニアリングに関する数値を意識する
- メモリ使用量、CPU負荷、レスポンスタイムなどの数値を「実際に動作にどう影響するのか?」と関連づけて考える。
ポイントは、「数字をただの記号ではなく、実際の現象と結びつけて考えること」!
3. 「ざっくり計算力」を鍛える
エンジニアには、細かい計算よりも、「ざっくりとした見積もり」ができる力が求められます。
✅ ざっくり計算の習慣をつけよう
- 暗算で「おおよその値」を求める
- 例:「3,948円の商品が30%オフ…」 → 約4,000円の30%=1,200円だから、およそ2,800円くらい
- 桁を揃えて考える
- 例:「サーバーのリクエストが、1日で約86,400回ある」
→ これを「約10万回」と捉えれば、直感的に把握しやすい。
- 例:「サーバーのリクエストが、1日で約86,400回ある」
ざっくり計算ができるようになると、「この数値、なんかおかしくない?」と異常に気づけるようになります。
4. プログラミングを活用して数字を操る
数字に強くなる最も実践的な方法は、プログラミングを使って数字を扱うことです。
✅ コードで数字を扱う練習をしよう
- シンプルな計算プログラムを書いてみる
# 割引価格を計算する関数 def discount_price(price, discount): return price * (1 - discount / 100) print(discount_price(2500, 20)) # 2000.0
- ログデータの統計を取る
import statistics response_times = [120, 130, 110, 140, 150, 125, 135] print("平均レスポンスタイム:", statistics.mean(response_times)) # 130.0
- 単位変換のプログラムを作る
# バイト → メガバイト変換 def bytes_to_mb(bytes): return bytes / (1024 * 1024) print(bytes_to_mb(1048576)) # 1.0
こうしたシンプルなスクリプトを作るだけでも、数字の扱いが直感的に理解できるようになります。
5. 数字を「比較・変化」で捉える
単に「数字を読む」だけではなく、「比較する」「変化を見る」ことを意識すると、数字の感覚が鍛えられます。
✅ 数字の変化に注目する
- 「昨日と今日の違い」「先月と今月の違い」など、変化を見る
- 例:「Webアプリのレスポンスが昨日より30%速くなった!」
→ 「どの要因で速くなったのか?」を考えると、より深い理解につながる。
- 例:「Webアプリのレスポンスが昨日より30%速くなった!」
- 比率を使って比較する
- 例:「AとBのシステムで、Aの方が40%速い」
→ ただ「速い」と言うよりも、具体的な数字を使うと説得力が増す。
- 例:「AとBのシステムで、Aの方が40%速い」
まとめ:今日から実践できる数字力UP法
- 日常で数字を意識する(割引計算・待ち時間の計算など)
- データを意味のある情報として捉える(ログ・グラフ・KPIの観察)
- ざっくり計算力を鍛える(暗算・桁の丸め)
- プログラミングで数字を扱う(簡単なスクリプトを作る)
- 比較・変化の視点を持つ(「昨日と今日の違い」などをチェック)
数字に強くなることは、エンジニアとしてのスキルを高めるだけでなく、論理的に物事を考える力も養われます。最初は少しずつでも大丈夫! 今日から意識して、数字に強いエンジニアを目指しましょう!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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