新人エンジニアの皆さんに向けて「顧客目線で考える」ことの大切さを解説
こんにちは。ゆうせいです。
今日は新人エンジニアの皆さんに「顧客目線で考える」ということについて、わかりやすく解説していきます。エンジニアの仕事は技術的な課題を解決するだけではありません。「誰のために」や「何のために」という視点がとても重要です。一緒に考えていきましょう!
顧客目線とは?
顧客目線とは、お客様がどう感じるか、どう使うか、何を求めているかを考えて行動することです。簡単に言えば、「お客様の立場に立つ」ことです。
例えば、こんなシーンを想像してください。
- あなたがコンビニで商品を買うとき、どんなレジが使いやすいですか?
- 電車の券売機が複雑すぎると困りませんか?
顧客目線で考えるとき、**「使う側が何を求めているか」**がポイントになります。エンジニアの仕事も同じで、技術を使って便利なものを提供するだけでなく、お客様が本当に喜ぶものを作ることが大事です。
技術者が陥りがちな「自己満足」
エンジニアとして優れた技術を持つことは大事ですが、注意が必要なことがあります。それは「自己満足」で終わらせないこと。
例えば、こんなケースがあります:
- 高度なアルゴリズムを実装したけど、ユーザーには操作が難しすぎて使われない。
- 多機能なアプリを作ったけど、どの機能が何の役に立つのか分からない。
こうした状況では、技術的には優れていても顧客にとって価値が感じられません。技術力だけでなく、「使いやすさ」や「お客様の目的」を考える視点が必要なのです。
顧客目線で考えるための3つの視点
1. お客様のゴールを理解する
最初に重要なのは、「お客様は何を達成したいのか?」を理解することです。お客様が望んでいるのは、ツールそのものではなく、それを使って問題を解決することです。
例:
お客様:「このシステムを導入して業務を効率化したい」
エンジニアが考えるべきこと:「どのようにしたら、お客様がもっと簡単に作業を進められるだろうか?」
2. お客様のストレスを減らす
製品やシステムを使う中で、「操作が分からない」「手順が複雑すぎる」といったストレスは大きなマイナスです。これを最小限に抑えるのも顧客目線の一つです。
例:
- ボタンがたくさんあって迷う → 必要最低限にする。
- 英語の専門用語が多い → 分かりやすい日本語に変える。
3. 継続的な改善を意識する
お客様が使い始めた後も、フィードバックを受けて改善していくことが大切です。完成品を「渡して終わり」にしないことが、顧客目線の大切な部分です。
顧客目線を育てる具体的な方法
1. ユーザー体験をシミュレーションする
自分が実際に使う側の立場に立ってみることはとても効果的です。
- 実際に操作してみて、分かりづらい部分を探す。
- 友人や同僚に使ってもらい、感想を聞く。
2. お客様に直接聞く
どんなにエンジニアが考えても、お客様の声が分からなければ意味がありません。顧客インタビューやアンケートを通じて、**「本当に求めているもの」**を確認しましょう。
良い質問例:
- この機能を使ってみて、どこが便利でしたか?
- どこが分かりづらかったですか?
- 他にどんなことができたらうれしいですか?
3. メトリクスを使って分析する
システムやアプリケーションでは、データを使ってお客様の行動を分析することも有効です。例えば、以下のような指標を使います。
- 利用頻度:どの機能がよく使われているか?
- 離脱率:どのタイミングでお客様が使うのをやめているか?
顧客目線を持つことで得られるメリット
1. 製品の価値が高まる
お客様のニーズに応える製品は、多くの人に支持されます。使いやすさや便利さを追求することで、競合と差別化できます。
2. 信頼関係が築ける
「この会社の製品は分かりやすい」「対応がいい」と思われれば、顧客からの信頼を得ることができます。信頼は長期的な関係を築くうえで欠かせません。
3. 自分自身の成長
顧客目線を取り入れることで、自分の視野が広がります。ただ技術を提供するだけでなく、価値を生み出すエンジニアになれるのです。
今後のアプローチ
新人エンジニアの皆さんが顧客目線を身につけるには、日々の仕事の中で「お客様ならどう感じるか?」を意識することが大切です。次のステップとしては、UI/UXデザインの基礎やデザイン思考を学ぶのも良いでしょう。
「技術者だからこそ、相手の気持ちを考える力が必要なんだ」と思いながら、一歩ずつ成長していきましょう!
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投稿者プロフィール
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セイ・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役。
岐阜県出身。
2000年創業、2004年会社設立。
IT企業向け人材育成研修歴業界歴20年以上。
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